モスバーガーに見るPRの有用性

2010-06-15 02:15:14 テーマ:施策のコンテクスト

モスバーガーが今月10日から売り出した“ざくざくラー油バーガー”が順調に売れているようです。

外資系 戦略コンサルタントの着眼点-ざくざくラー油バーガー

日テレの朝の番組である“スッキリ!!”とコラボレーションした商品で、これまでに5週間に渡り番組では商品開発の様子を報道してきました。

10
日から28日までの期間限定の販売ということと、先着でTシャツとラー油を配ったということもあり、初日の10日には秋葉原店では130名の列ができるほどの好評でした。

今回の販売計画は100万個販売を目標としていますが、発売数日の売れ行きは予定よりも好調で、材料が28日よりも前になくなってしまう恐れもありそうだと、知り合いのモス社員が言っていました。

昨年の5月にも、スッキリ!!とのコラボで辛テリーヤキバーガーを発売していますが、この時にも50万個の予定を大幅に上回り、70万個の販売実績を残しています。

ここ数年モスバーガーの業績は芳しくないですが、このときの売上は前年同月比で2割程度の増を記録しており、今回も同様に業績の底上げ要因となることは確実です。


こうした事例から見えてくるのは、マスコミやパブリシティを活用したPRの有用性です。

CM
を飛ばせるハードディスクレコーダーの普及などにより、CMの実効性の低下が叫ばれて久しいですが、一方でPRの有用性は徐々に高まってきています。

米国のマーケティングコンサルタントであるアル・ライズ氏は、最近のマーケティングの成功要因は広告ではなくPRにあると述べています。

著書の中では、スターバックスやAmazon、ヤフーなどは広告費をほとんどかけずにパブリシティでマーケティングを成功させた好例だと述べていますが、まさにこうした企業が現代におけるPRの有用性を証明しています。

大きなヒット商品を生み出せずに苦しんでいるモスバーガーが、スッキリ!!とのコラボや、宮崎県知事とのコラボによるチキン南蛮バーガーなどでしか売れる商品を生み出せていない事実からも、PRの有用性が見てとれます。

(ちなみにモスバーガーが何故苦しんでいるかについて以前書いた記事がこちら 。売れない商品が多すぎる問題について書いた記事はこちら 。)

今のクライアントとのプロジェクトでも、新サービスの立ち上げに際し、どのようなPR戦略を持って臨むべきかをマーケティング戦略の1つの柱として検討していますが、今後のマーケティングの取り組みには、パブリシティ戦略はさらに外せない要素となってくるのではないでしょうか。

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