R.I.P. デヴィッド・ボウイと絵本 | 英語の絵本も手遊び歌も楽しめる!えいご・にほんご・おはなし会

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R.I.P. デヴィッド・ボウイと絵本

2016年1月10日に逝去されたことが自身のfacebookにて公表されたデヴィッド・ボウイ(David Bowie)

ミュージシャンであり俳優であったボウイ氏にも、意外な絵本とのつながりがありました。

Musical Storyland
ご本人が2004年に『ミュージカル・ストーリーランド』という絵本を出版されています。

Musical Storyland: A Sing-along Book With Musical Disc
David Bowie (著), Jamilla Naji (イラスト)

私は読んだことが無いのですが、とても気になります。

ボウイさんの曲が入っているCD付きの絵本で、音を楽しみ、絵に触れ、子どもの読む力を刺激る、という内容のものらしいです。

表紙の絵を見てもジャミーラ・ナジさんの独特のアートに興味をひかれます。


The Snowman
そしてイギリスの子ども達にとって、冬におなじみの絵本の一つ、冬休み定番のアニメーションといえば『The Snowman』。


Raymond Briggs (著)

レイモンド・ブリッグス作の原作は文字の無い絵本です。

アニメ化されても(音楽は付いていますが)言葉の無い作品です。

その冒頭にデヴィッド・ボウイが登場し、ナレーションを担当しています。

スノーマン [DVD]


Space Oddity
また、2011年には『スペース・オディティ』の絵本騒動がありました。

デヴィッド・ボウイの「スペイス・オディティ」は、もともと、スタンリー・キューブリック監督の映画『2001年宇宙の旅』(1968年)に触発されて出来た曲。


2001年宇宙の旅 (字幕版)
2001 a space odyssey

Space Oddity(ある意味だじゃれと言ってもいいタイトル) 

1969年に全英シングルチャートで1位を獲得。

それから40年以上も経った2011年、この曲にインスパイアされたイラストレーターが歌詞をそのままストーリーとして使った絵本を作製しました。

絵本と言っても、書店で販売される書籍ではなく、誰にでも無料でダウンロードできるpdfの形でウェブサイトで発表されたのです。

作ったのはカナダ人イラストレータ―のANDREW KOLBさん。

世界中でたくさんの人がすでにダウンロードしていたかもしれませんが、その後、法的な問題で掲載することが出来なくなりました。


kolbisneat.com

今もANDREW KOLBさんのサイトにはその一部が載っていますが、文(歌詞)にはモザイクがかかっており、書籍にはなっていません。
(最近は、アーティストが歌詞の世界を絵本にして出すのをよく見かけますが、これは今見られないのが残念です。)

この曲はその後また世界的に注目をあびることになります。

カナダ人宇宙飛行士クリス・ハドフィールドさんが、無重力の 国際宇宙ステーション(ISS)内で、Space Oddity を唄いました。

ボウイの曲では宇宙に取り残される主人公が、ハドフィールドさん版では安心できる結末の替え歌になっていますね。

それこそ絵本の題材にしたら素敵だろうなあという、はじめて宇宙空間で撮られた秀逸なミュージックビデオ。歌がうまい!

こちらはカナダ宇宙庁がきちんと曲の使用許可を得ていたそうですが、やはり契約期間の問題でしばらくの間は非公開となり、法的問題をクリアして再びWEB上で(YouTubeで)公開されています。

Space Oddity by Chris Hadfield (You Tube)


子ども達に読み聞かせするデヴィッド・ボウイ

最後に、2016年1月14日にミック・ジャガー氏がfacebookに投稿した写真!

マスティック島(カリブ海 セントビンセント・グレナディーン領)の子ども達に絵本の読み聞かせをしていますね。
(出典amass.jp)

David reading to school children in Mustique

posted by Mick Jagger


【予定】えいご・にほんご絵本の会