sw6ジャバ

『エピソード6』はシリーズ中、最も大忙しで、
最も多くのキャラクターが堪能できる(改訂版では
ヘイデン・クリステンセンさえ見ることができる!)、
初見参の人には最も楽しめる一本かもしれない。

実際、1作目の一本筋の通った勧善懲悪的展開と
2本目の見事なカットバック構成を合わせもつ
(旧3部作のオイシイとこ取り的内容の)
最もバラエティに富んだ総集編的作品とも言える。

逆に言えば、前半のハン・ソロ救出劇(タトゥイーン)、
イウォークの活躍とソロ&レイアの恋の行方(エンドア)、
スカイウォーカー親子の葛藤、デススターの再破壊、
などが一緒くたにシリーズ終結へ向け一気に展開されるため、
とても一本の映画とは思えないほどイメージがバラバラで
欲張りな一編にもなっている。

これは当初『エピソード7』以降のために考えられていた
ストーリーをすべて、この一編に入れ込んでまとめたという
話を裏付けるのに十分すぎるほど、その慌ただしさは
『エピソード3』以上のスピーディさで、
チャッチャと片付けられていく。

そう、まさに「うまく片付けられた」というイメージが
ピッタリの終幕の話なのである。

そもそもオープニングシーンからして、2作目から
何年も経っているような話ではないはずなのに、
もう半分以上もデススターが出来上がっているのだ!
(1作目のデススターは『エピソード3』の最後から
20年近くもかかって完成しているのに……?)

帝国軍のこの驚異のスピーディさには拍手喝采したいぐらい!
それなのに「工事の遅れを皇帝は懸念されておる」などと、
さすがベイダー卿ならではの無謀な冷たいお言葉。
かなり、ご都合主義的な話なのである。

しかも、再びデススターが登場してきたことにより、
もう最初のシーンで結末がだいたい読めてしまう!
という、あまりにも安易なストーリー設定に唖然。

シリーズ中、最も安易でご都合主義的な内容となっている
という点は否めない事実だろう。

『エピソード7』以降の話を一本にまとめたシワ寄せで、
それが明らかに時間軸において破綻しちゃってる!!
っていう感じだ。

ジャバ、ボバ・フェット、ヨーダ、皇帝、ベイダーと、
主要キャラクターが次々と軽やかに死んでいくのも、
シリーズ断トツのスピーディさだ。
新三部作や2作目にある重厚感は、この作品にはない。


とはいえ、最後の三つのシーンのカットバックの妙は、
シリーズ最高の盛り上がりと言ってもいい。
特にベイダーとルーク親子の戦いのドラマは感動的だ。

エンドアのスピーダーによる『ベンハー』ばりのシーンも、
まさにジェットコースターに乗っているかの如き楽しさ!!

また、旧三部作の特徴とも言えるコミカルな新キャラ
(『エピソード5』では、ヨーダの登場するシーンが
新三部作では考えられないぐらいコミカルじゃった…)
として登場してくるイウォークの存在も、他の作品では
ほとんど見ることができない『エピソード6』ならではの
ホンワカとした魅力をより印象づけてくれる。

ちなみに、コミカルな新キャラ路線は、『エピソード1』で
ジャージャーが不評だったことから、『エピソード2』以降、
完全に出てこなくなってしまった。おそらく観客のニーズが、
そうしたキワモノをこのシリーズに求めなくなったせいだろう。

これはもう時代の流れなので、仕方がない。
28年の間には当然、観客の趣味嗜好も変わる。


もう一つ、音楽のバラエティさも『エピソード6』は
シリーズ断トツのナンバー1だ。
1作目の「酒場のバンド」的な、ジャバ宮殿のポップなBGMや
「イウォーク・セレブレーション」のガチャガチャした楽しさは、
他の作品では決して聴くことができないボーカルものだし、
追加改訂が最も施されている特別編のラストシーンでは
ラテン風のピースフルな音楽に差し替えられており
(2枚組のCDアルバムでは両方聴ける)、
シリーズ中では一番ポップな仕上がりのアルバムとなっている。
また「イウォークのテーマ」「ルークとレイア」のテーマなど、
この作品だけで出てくるメロディも盛り沢山。
そこに新三部作で毎度登場してくる「皇帝のテーマ」が加わり、
2作目で登場した主要な3つのテーマもそれぞれ聴けるし、
前作ではご無沙汰だった「女王のテーマ」まで流れてくる。
そして、ジョン・ウィリアムズ本人が「最もお気に入り」という
「王座の間」の短いメロディも、最後にワンフレーズ登場する
(『エピソード3』にも出てきてファンを喜ばせました)
……といった具合に、最もアレもコレもとかき集められた
贅沢な内容(まさに総集編的!!)になっているのだ。

アルバム発売時はなぜか1枚組だったが、
ロンドン交響楽団の演奏も大傑作の2枚目より、
全体的に丸みを帯びて聴きやすいバランスでまとまっている
という印象だ。音楽においても『エピソード6』は、
入門盤として最もオススメのアルバムと言える。


というわけで、総合評価は★★★★
(忙しい『エピソード6』ならではの急展開でした!……笑)

ただし、シリーズの中で1本だけ見たいという場合、
満点をあげた『帝国の逆襲』より必ずしも面白くない、
とは決して言い切れないのが悩むところ。

つまり、これはあくまでシリーズの中の相対的評価としての★★★★
なのであって、他のシリーズの存在を何も考えないで見たなら、
もしかしたら『帝国の逆襲』より面白いかもしれない、
という逆転現象も起こり得る。

多分、これはリアルタイムで順番に見た人と、
いきなり見た人との印象の差みたいなもんで、
前者に該当する自分は、どうしてもシリーズの中の一本として
しか見れないからだ。評価と面白さが正比例しないこともある、
という評価基準の破綻をも引き起こす魅力が『エピソード6』には
ある(苦しい言い訳?)と、ご理解ください……。

いずれにしても、たくさん文句が言いたくなるぐらい、
『エピソード6』は面白い、ってことです(笑)。



John Williams, London Symphony Orchestra, Alfred Newman
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ベイダー5
(前回の続き)


〔実話3〕黒澤明監督に詰問され泣いちゃった!!


ジョージ・ルーカス監督が黒澤明監督を師と仰いでいたのは有名。
実際、『スター・ウォーズ』(エピソード4)のラストシーンは
黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』のコピーともいえる。
そこで、ルーカスは『スター・ウォーズ』完成時に、
師匠に筋を通して試写してもらった。

ところが、師匠の反応は、
「音楽がうるさ過ぎる。なんで、こんなに音楽が必要なのか」
という内容の返答だった。

「この場面はなぜ音楽が必要なのか」と、
具体的に例を挙げて突っ込む黒澤監督に対し、
ルーカスは一つ一つ、そのシーンの音楽の必要性について
丁寧に答えたという。しかし、黒澤監督は納得せず、
「そんなに必要ない。音楽は最小限にとどめるべき」と、
真っ向否定の様相となり、ルーカスはついに泣いちゃったらしい。


そもそもハリウッド製の映画は、他の映画と比べて
全般的に音楽がふんだんに使われているのは確か。

『スター・ウォーズ』もその作法に則ったつくりといえる。が、
他の映画よりも多く(サントラ盤が2枚組になるほど)の音楽が
『スター・ウォーズ』には挿入されているともいえなくもない。
それについてルーカスは、師匠が納得できるような回答を
することができなかったわけだ。

そこで、私ごときが弁護することなど「出過ぎたマネ」である
ことは重々承知のうえ、今回はルーカスを弁護したい。


『スター・ウォーズ』は初公開された当初、その企画趣旨として、
「最近失われつつあったハリウッド全盛期の冒険活劇や連続ものの
西部劇などの胸踊らせるワクワク感や活気を映画に取り戻したい」
というものがあった。

惑星タトゥイーンの空港に、宇宙中から集まった無法者がたむろし、
そこで撃ち合いのシーン(ハン・ソロと賞金稼ぎ)が繰り広げられる
というのもその顕れであるし、さらに場面が切り替わるところで
かつて流行っていた回転ワイプなどが意識的に使われているのも、
そうした活劇の復古調を表す大きな特徴となっていた。
20世紀FOXの有名なファンファーレ(アルフレッド・ニューマン作)
でさえ、『スター・ウォーズ』で復活したと言っていい。
当時の20世紀FOX映画はマークが出てくるだけで、
しばらくファンファーレはなくなっていたのだ!

ただ、冒険活劇色・西部劇色は新三部作では薄れていった。
それでも回転ワイプなどは一本目からの統一したスタイルとして、
最新作においても常に使われていたはずだ。

また、これは当時の活劇に限らず、サイレント映画から
トーキー(音を伴った)映画に変遷する過程の時代
(1920年代後半~1930年代)においては、
セリフの少なさをカバーする感情表現の道具として
音楽が常にベースで使われていたのも事実。
つまり、連続活劇の復古調スタイルの一つの特徴として
音楽の存在を位置づけることもできたわけだ。

ルーカスがそうした論点を黒澤監督に話したのかどうかは、
私は知る由もないが、そう話せば師匠も多少は納得してくれた(?)
のではないだろうか……などと思う。

今になってみれば、ルーカス本人に確かめるしか方法はないが、
そのやり取りがショックで『エピソード1』までの約20年間、
黒澤監督が故人となるまで、ルーカスは恐れ多くて
監督業ができなかったのかもしれない。

しかし、監督が代わった2作目『帝国の逆襲』以降も、
決して音楽のある場面が少なくなったというわけではない。
むしろ、『エピソード5』は1作目以上に音楽が雄弁だ。
その後のシリーズの雰囲気を決定づけるような音楽の数々、
「ダースベイダーのテーマ」や「ソロとレイア」の愛のテーマ
(これは不安と期待の感情が入り交じった傑作です!)など、
すべては2作目から始まっている。後のシリーズに及ぼす影響力
という点では、『帝国の逆襲』の存在なくしては語れない。

1作目は、2作目を見るまで、その映像には興奮していたものの、
「能天気な冒険娯楽映画」の傑作としてしか評価されていなかった
ようにも思われる。事実、ハリソン・フォードを唯一の拾い物、
と評するマスコミまであったほどだ。

しかし、2作目が公開される時、前作が全9作のなかの4つ目の話
ということが公になり、急速に1作目の見方が変わってしまった。
そういう視点で改めて『エヒソード4』を見てみると、確かに
「ただの能天気な冒険娯楽映画」ではない描写が端々に見られる。


時々、もし1作目が売れなかったら「ルーカスは続編を作っただろうか」
と思うことがある。
そしたら、ルークの父がダースベーダーだということを
ほとんどの人が知らずに作品を評価せざるを得なくなる。
あり得ない話ではあるとは思うのだけれど、もし仮に、
『スター・ウォーズ』が1本だけで終わっていたら、
永遠に「能天気な冒険娯楽映画」として、この映画は
総合評価★★★★止まりだったかもしれない。

しかし、『帝国の逆襲』の公開後にその論点は通じない。
「そういう話だったのか!」と、当時はショックを受けたものだ。
話の中身もどんどん深みにハマるように加速度的に興味が湧き、
その時から真の『スター・ウォーズ』ファンになった人も
決して少なくないだろう。自分自身がそうだ。

興行的に唯一、全米で3億ドルを超えていないにも関わらず、
『エピソード5/帝国の逆襲』の評価が最も高いのは、そのためだ。
今、見るとCGの動きがぎこちなかったり、いくらでも文句を
つけようと思えばつけられるだろう。しかし、それ以上に当時の
「そういう話だったのか!」というショックは大きかった。
だから、私も無条件に『エピソード5』には総合評価★★★★★
を付けてしまう。しかし、この映画だけは、
他のシリーズの存在なくしては語れない。
事実、話としても完全につなぎの1本だ。

これはシリーズ全体に対する評価が『帝国の逆襲』によって
★★★★★になったのだ、と理解されてもいいだろう。

当然、シリーズの中の1本として1作目を見てみると、
その深謀遠慮な構想に、やはり総合評価★★★★★
をあげたくなる。ベイダーの残した双子が、
ルークとレイアだという話を1作目の時から想定して
『エピソード4』を作っていたのかどうか、
これだけは死ぬまでに本人に尋ねてみたい。


ただし、99年公開のデジタルリマスター改変版には、
気に食わないところもある。追加シーンの多くは、
タトゥイーンの空港で新たなクリーチャーなどが
登場する部分に集中しているのだが、
そのなかでジャバ・ザ・ハットのCGだけは、
『エピソード6』のイメージとの違和感が拭えなかった。

もともと、このシーンはヒゲもじゃの俳優にジャバを演じさせ、
初公開時では削除されていたその映像に『エピソード6』公開後、
上から新たにCGを被せたというのが真相なのだが、
ジャバに『エピソード6』の時の迫力がない。
『エピソード1』のジャバには迫力があった。
CG技術の限界といえばそれまでだが、
ちょっとガッカリした記憶がある。

そんなわけで、『エピソード4』は自分の中で
総合評価★★★★と、総合評価★★★★★の間を常に
行ったり来たりしている。これからも、
それはずっと続くかもしれない。



John Williams, London Symphony Orchestra, Alfred Newman
Star Wars Episode V: The Empire Strikes Back [Original Motion Picture Soundtrack]
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sw4vs

ただ見るだけでも十分、楽しめる映画ですが、
ただ見ただけではわからないことも知っていると、
余計に楽しめる『スター・ウォーズ』のこと、

とことん楽しみたい方、予習・復習したい方、
あまりよく知らない方に、ちょっとした豆知識です。


[実話1]~1作目は、丸1年遅れで日本公開された!!

全米の『スター・ウォーズ』公開は、1977年のサマーシーズンですが、
日本では、1978年の夏休み前に公開されました。
なんと、丸1年、全米公開から遅れたのです!!

『スター・ウォーズ』の出来を見たスピルバーグ監督は驚き、
慌てて『未知との遭遇』の特撮シーンを撮り直したそうです。
ところが、日本では先述の理由から『未知との遭遇』が先に
公開(78年の2~3月)され、順番が完全に前後しています。

だから、私も含め「28年前」などと書いてる人がよくいますが、
正確には、日本では「27年前」なんです。

これは当時の配給会社が、全米歴代1位となる大ヒット記録を受け、
全米と公開時期を同じサマーシーズンにして、十分宣伝したい、
絶対コケることは許されない、と思ったからでしょう。
そのため、日本は世界で最も遅いタイミングで『スター・ウォーズ』が
封切られた国の一つとなりました。

結果、日本では『ジョーズ』の興収記録51億円に及ばず、
それを抜いたのは、やはり同じスピルバーグ監督の『E.T. 』
(99億円)でした。日本では『未知との遭遇』を超える大ヒット
ではあったものの、前述のスピルバーグ2作品には完敗し、
決して万人受けした映画とは言えませんでした。

実際、『スター・ウォーズ』の唯一の拾い物は、
「ハリソン・フォードだけ」などという意地悪な評論までありました。
そいつの顔、見てみたいですね(笑)、今でもそう思ってるのか、と。

ともかく、二人の監督が、その後の映画の方向性を大きく変えた
ことだけは確か。井筒監督は、それが気に食わないらしいけど。

スピルバーグ対ルーカスの第1ラウンドは、スピルバーグの優勢勝ち!!
と言えるのではないでしょうか。

なお、全米では『風と共に去りぬ』が40年近く保ってきた歴代記録を
塗り替えた『ジョーズ』の記録を軽く抜いて初の3億ドル以上を稼いだ
映画(その後、再公開された時の数字を足して4億ドルを超えた)となり、
「しばらく記録更新は不可能だろう」と思われていましたが、82年に
『E.T. 』が約4億ドルを稼ぎ、すぐに歴代1位の座を明け渡しました。

78年当時、ライバル会社は競合を避け、夏に目玉作品を
ぶつけるのを回避し、まったく違うタイプの映画や
大穴狙いの作品をラインナップしました。
そうしたなか、同時期に日本で公開された映画で、
『スター・ウォーズ』に次いで大ヒットしたのは、
ジョン・トラボルタの出世作『サタデーナイト・フィーバー』でした。

ディスコ・ブームの波が本格的に日本にも上陸、
77年から78年にかけて全米でビージーズなどの
ディスコ・ナンバーが次々と大ヒットするなか、77年10月、
『スター・ウォーズ』のテーマ(ミーコ)が2週連続1位となりました。
しかし、これは同テーマ曲のディスコ・アレンジ・バージョンで、
私は当然、サントラ盤(シングル)を買いました。

ところが、これは2分30秒程度の短縮盤で、
最初に主旋律を奏でるトランペットの音の部分がなく、
いきなり主旋律がホルンのところから始まり、ガッカリ……。
もう、そうなるとB面の「酒場のバンド」なんてどうでもいい感じで、
結局その後、当時は大枚だった3600円を叩いて、
2枚組のサントラ盤アルバムを買い直すことになりました。

ただし、それが大満足の出来だったかというと、
意外とそうは思っていませんでした。
当時のロンドン交響楽団の音はどこか乾いた音質で、
むしろ、その後に出た『スーパーマン』の2枚組
(これもジョン・ウィリアムズ作曲・指揮のロンドン交響楽団演奏)
のほうが好きでした。この音楽は、『スター・ウォーズ』と構成が
非常に似ているため、結構、区別できない人も多くいました。

しかし、81年公開『帝国の逆襲』の2枚組アルバムは大満足でした。
ここで初めて、「ヨーダのテーマ」や「ダースベイダーのテーマ」
(インペリアル・マーチ)が登場します。
いまだに、このアルバムが映画音楽の2代目キング
=ジョン・ウィリアムズの最高傑作だと信じて疑いません
(初代キングは、当然、ディミトリ・ティオムキンです)
……実際、アルバムの売り上げに関しては1作目より、
2作目(エピソード5)の方が売れています。

1作目で最も好きだったのは、「ベンのテーマ」(その後のシリーズで、
ジェダイのテーマ曲として何度も使われている)でした。
いまだ『スター・ウォーズ』シリーズのなかで、最も好きな、
最もシビれる曲です。


[実話2]~ベン(オビワン)役のオファーを三船敏郎さんは断った!!

これは有名な話なので、知ってる人も多いでしょう。
実際、当初のオビワンの絵コンテを見ると、完全に三船敏郎さんに
ソックリだという話です。「子供向けの映画には出ない」と断った
三船敏郎さんは、あとで「失敗したなぁ」と思ったんでしょう。

79年のスピルバーグ監督作『1941』への出演オファーには、
二つ返事でオーケーしたようです。

ところが、この映画こそ、とんでもないドタバタ・コメディ大作(笑)で、
興行的にも期待されるほどではなく、『ジョーズ』『未知との遭遇』に
遠く及びませんでした。完全な「選択ミス」と言えるでしょう。

しかし、もしオビワン役が三船敏郎さんに決まっていたら、
同シリーズのイメージも大きく違っていたでしょう。
『エピソード1』以降のオビワン役も当然、東洋人が演じることに
なっただろうし、日本人としては、その配役で見たかった……。

が、果たして、その方が結果的に良かったのかどうかは別問題。
アレック・ギネスのイギリス的なノーブルさは出なかっただろうし、
興行的にもこんな大ヒットシリーズになっていたかどうか…。

実際、クワイ・ガン・ジンを東洋人にすることはできたはず。
でも、そんな冒険は三船敏郎さん亡き後では、
考えもしなかったみたいです。

すべては、結果オーライ!!……でしたね。

(続く)




John Williams, London Symphony Orchestra, Alfred Newman
Star Wars Episode IV: A New Hope [Original Motion Picture Soundtrack]



John Williams, Alfred Newman, London Symphony Orchestra
Star Wars Trilogy (Box Set)
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sw4ben
(前回の続きです)

1作目の公開当時、『スター・ウォーズ』に出ていたキャストで
唯一有名だったのは、オビワン役のアレック・ギネスだけだ。
彼は1956年に『戦場にかける橋』でアカデミー主演男優賞を獲得
したイギリスの名優。子供の自分でも知ってたぐらいだ。

そんなこともあって、オビワンは『エピソード4』で最も好きな
応援していたキャラクターだった。だから、ショックだった。

なんと最期は勝負を放棄する形で、ダースベイダーにやられる!
……というか、ご存じの通り、ベイダーにさえ死んだのかどうか、
わからないような「消え方」をするのだ。
オビワンは消えた後も、声だけがルークに呼びかけ続けていた。
『エピソード5』『エピソード6』では、その姿さえ現した。

死んだの? どっかで生きてるの?
この説明がなされるのは、『エピソード3』が最初だ。
もちろん、説明されなくても旧3部作のなかで、
オビワンは死んでもフォースの力で魂だけ存在し続けているんだな
ということは十分、理解できるから問題はない。

しかし、この体験が後に、このシリーズを見続けていくうえで、
大きなトラウマとして残ってしまった。


あっさり死ぬから、死んだのか、どうなのか、わからない!!


これはシリーズ全体の死の場面について言える。
あっさり死にすぎるのだ。

ヨーダがそうだ。『エピソード6』のヨーダは、出てきてすぐ死ぬ。
えっ? 死んじゃったの? うーん、どうやら死んだみたいだ……
そんな感じだ。『エピソード5』では、あんなに元気だったのに。

ジェダイ・マスターの面々だけではない。

ジャバ・ザ・ハットもそうだ。
彼が初登場するのは、正確には『エピソード6』だが
(『エピソード4』の登場シーンは後から追加された)、
1作目の公開時から名前は登場しており、ダースベイダーに匹敵する
強い「悪」のキャラクターを期待させる存在だった。
実際、『エピソード6』に登場した時、その貫祿に笑ってしまった。

ところが、これが完璧に間違いだった。なんともアッサリ、
しかもレイア姫に首を締められただけで昇天してしまう。
えっ? 死んだの? 戦いもせずに?……

これには呆気に取られてしまった。


賞金稼ぎのボバ・フェットも同様。
『エピソード5』での凄腕アウトローぶりから、
もっと凄い対決場面を想像していたのに、『エピソード6』では、
肝心な時にハプニングで「アーッ!」って落っこちて、一貫の終わり。
情けなさすぎる……ルーカスは自分が創造したキャラクターに
愛着がないのか! と、怒りだしたくなるぐらいだった。


アナキンの母親もそう。
『エピソード2』で、出てきた途端に死ぬ。
これはヨーダと同じパターン。
いくら『エピソード1』でいっぱい出てたからといって、
『エピソード2』から見た人に、それは伝わらない。
事前に1シーン、もっと登場させられなかったものか……。


パドメ・アミダラ姫もねえ……死ぬってわかってたけど、
『エピソード3』での活躍場面の少なさは致命的。
あれほど『エピソード2』で盛り上げておいた禁断の恋が、
ちっともドラマとして『エピソード3』に生かされていない。
まるで、過去の恋人がチョクチョク顔出してくるっていう
ぐらいのポジションでしかない。せめて、彼女の死は、
もっとドラマティックに盛り上げて欲しかった。


多分、これらのキャラをいちいち盛り上げて殺していたら、
何時間あっても足りないんだろうな、とは思う。


ないものねだりの期待ばかり……?
なんなら2時間半にしても良かったのに。
実際、『エピソード1』などで削除されたシーンを
DVD特典の未公開映像で見てみると、余計にそう思う。
他にもっと入れてほしい描写がたくさんあるのに……
と思いたくなるのは、自分だけじゃないだろう。


まあ、今回はえらく長くなったので、
これぐらいで止めておくとしよう(笑)。

こんなに文句を言いつつ、エピソード3の総合評価★★★★
っていう気持ち、十分に伝わっていただけましたでしょうか?

『エピソード7』が見たいよー!



1作目初公開時の体験談


マシュー・ストーヴァー, ジョージ・ルーカス, 富永 和子
STAR WARSエピソード3シスの復讐



パトリシア・C.リード, ジョージ・ルーカス, 富永 晶子
STAR WARSエピソード3シスの復讐―ジュニアノベル
sw-ewanえっ? タイトルが違うって?

いいんです。これが私の視点です。

『エピソード3』の評価にあたっての私の立場は、
先日すでに明確にしておきました(下記を参照)。

エピソード7は、あるのか?


簡単に言えば、思い入れの強いファンの際限なく高まる期待に
すべて応えられるわけがないので、大興奮しながらも必然的に
ファンは個人的な不満を大なり小なり抱えることになる、
ということです。


それでは、『エピソード3』に対する私の不満を
一気に吐き出しますよ! 覚悟はいいですか!?


まず、これはシリーズ全体に言えることなんだけど、
「みんな、あっさり死にすぎる!」ってこと。
……最期の場面ぐらい、もっと盛り上げてほしい!
活躍の場面が少なすぎる! と欲求不満になるキャラが多数いる。

(一応、納得できるのは、クワイ・ガン、ダースベイダー、
ジャンゴ・フェット、『エピソード6』の前半で初めて出てくる
ロボットみたいな将軍、ぐらい。4人もいれば十分?
いやいや、そんなことありません!)

その代表がジェダイの騎士たち。
まるでゴミのような扱いじゃないか!

私が新しい3部作に期待していたのは、
「クローン戦争」の全貌と共に、
ジェダイの騎士たちが共和国の平和を統治していた
「ジェダイ全盛期」の彼らの活躍ぶり。

『エピソード1』の時、ジェダイ評議会の面々が登場し、
「こんなにいたら名前が憶えられないなあ」などと
嬉しい悲鳴をあげていたが、『エピソード2』以降で
彼らが大活躍する場面を見れば、そのうち憶えられるだろう、
などと期待に胸を膨らませていたもんだが、
見事にその期待はあっさり裏切られた。

『エピソード2』で一人、ジャンゴ・フェットにあっさり撃ち殺される
ジェダイの騎士が登場するが、一人だけならまだ許せた。
ところが、『エピソード3』では、なんとまあ、
ジェダイ・マスターたちの間抜けなこと!

お偉い席に座っていたぐらいで、ほとんど活躍する場面もなく、
クローン兵たちに何の抵抗もなく撃ち殺される。みじめだ。
ジェダイの騎士の、しかもマスターたちがあんなに弱いとは!
オビワンの弱いクセに不死身のしぶとさと比べたら、
とても「マスター」などと呼べない。
こんなに簡単に死んでしまうなら、
オビワンなんて5回ぐらいは死んでなきゃおかしい。

ジェダイ最強の騎士であるはずのマスター・ウィンドウ
(サミュエル・L・ジャクソン)も、呆気ない最期だ。
確かにシスを追い詰めた強さは、ヨーダ以上だったかもしれない。
しかし、『エピソード3』において活躍したのは、
その最期の一瞬だけ。ワーッと飛んでってオシマイじゃ、
あまりに物足りない……「最強」の肩書が泣けてくる。

強敵だったはずのドゥークー伯爵(クリストファー・リー
……『ロード・オブ・ザ・リング』でも死の場面がカットされ、
半端な印象で終わっていましたが……)
にしても、『エピソード2』ではあんなに強かったのに、
アナキンの前に一刀両断でお陀仏。
ヨーダでさえ、いい勝負だったのに……。

アナキンがそこまで強いなら、オビワンが最後に勝てるはずがない。
圧倒的にアナキンが押しているなかで、オビワンに一瞬のスキを突かれる、
っていうぐらいの対決でなければ、とても納得できないヨ。
にもかかわらず、二人は互角のいい勝負をしてる。

この最後の対決が、『エピソード1』における
「ダースモールvsクワイ・ガン+オビワン」や、
『エピソード2』における「ドゥークーvsヨーダ」よりも
手に汗握る盛り上がりだったとは、決して思わない。

もちろん、アナキンが燃え盛るシーンは
頭にこびりついて離れないほど強烈だったし、
その結果を誰もが知りながら見ていたせいもあるだろう。
これに関しては仕方なかったのかな、とは思う。

けれど、ダースモールに関しては、もっと活躍してほしかった。
あの風体は、シリーズ最強の「悪」を予感させるに十分だった……
が、期待がデカ過ぎた。

ダースモールは、ほとんどクワイ・ガンを葬る程度の活躍しかしてない。
彼の「強い悪役」ぶりをもっと見たかった。もう死んじゃったの?
ってなもんだ。これには少しガックリきた。

それも、これも、すべての原因は、28年前(第1作目)に遡る
……オビワン(ベン)の死の場面だ。


(次回に続く……!!)





STAR WARSエピソード3シスの復讐写真集



ジョナサン・W.リンズラー, 高貴 準三, 富永 晶子
アート・オブスター・ウォーズエピソード3シスの復讐



ジェームズ・ルシーノ, 富永 晶子
スター・ウォーズ エピソード3 キャラクター&クリーチャー



河原 一久, 矢地 雄
スター・ウォーズ エピソード3快適副読本
sw-ewan2
読者の皆様、更新が遅れてゴメンなさい!!
「忙しい」なんていうのは、言い訳に過ぎませんが、
4日間一睡もせず、知らない間にソファで5~6時間寝て、
また3日間寝ず、なんて状況で、昨晩やっと10日間ぶりぐらいに
ベッドで爆睡したような気がします。9時間寝たのに、まだ眠い。

その間に、世の中では、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』
の一般公開がついに!!……始まりましたね。
いろんな方からトラックバックやコメントをいただき、
大変ありがとうございました。

それを読んで、とても参考になったのは、
「意外と、みんな、このシリーズ見てない、知らないってことが、わかった」
ということです。

まあ、ファンのレベルもいろいろでしょうし、
これから見る人も多いと思いますので、
ネタバレありのお話をする前に、
『エピソード3』の予習・復習ができるような話をしながら、
徐々に全貌の評価もしていきたいと思います。


さて、劇場(試写も含め)でシリーズ6作全部見ている古くからのファンとしては、
一番、気になるのが、この後、

『エピソード7』の可能性は、あるのか?

ということです。これは、新しいファンでも気になるでしょ?
これに関して、原案・製作・監督のジョージ・ルーカスは、
「一切コメントしないように」
と、スタッフ・キャストに戒厳令をしいているそうです。
これを何かの記事で読んで、胸が高鳴りました。

ズバリ、「可能性はある!!」ってことです。

ただし、その記事には、こんなことも書いてありました。
「エピソード3の評価が低ければ、エピソード7製作の可能性が高まる」と。

これは、「確かに……」と頷けるものがあります。

ジェームズ・キャメロン監督が、『タイタニック』の大ヒットで
大絶賛されて以降、一本も映画を監督していないのは、なぜか??

周防監督が、『シャル・ウィ・ダンス?』で日本アカデミー賞を独占
して以来、一切監督をしなくなったのは、なぜか??
今では、ただのヤクルト・ファンのオジサンです。
テレビのスポーツ番組にしょっちゅう出てきて、
コメントする時間はあるんです。

二人とも、映画の製作には携わっています。
しかし、本業の監督は、もう10年近く一切していない。

なぜ、なのか。

絶賛されすぎると、次の監督作が怖くなるのか?
もう、監督業には興味がないのか?

真実は本人に尋ねてみないとわかりません。

ジョージ・ルーカス自身、『スター・ウォーズ』で大絶賛された後、
『エピソード1』まで、20年以上もの間、一切監督をしなかった。

一つの結論が見えた気がしました。



『エピソード3』を褒めては、いけない! ! ! ! ! !



『エピソード7』が見たかったら、『エピソード3』は大絶賛しちゃいけなんです。

私は、そういう立場から、『エピソード3』については、
これから文句をたくさん書いていこうと決めました。

「愛のムチ」を入れていきます。
実際、ファンはどんどん期待が高まるので、
そんなファンのすべての希望を叶えることなど、不可能でしょう。

だからこそ、ファンにはそれぞれの思い入れとともに、
文句がたくさんあるのです。

『エピソード7』ができたら、間違いなく大ヒットするでしょうから、
『エピソード8』だって、やる可能性はもっと高まるでしょう。

問題はあります。ダース・ベイダーをもう登場させられないこと。
永遠の命を与えられた、オビワン役のアレック・ギネスがすでに
故人であること……小さな問題ですね。
オビワンの声は、ユアン・マクレガーにやってもらいましょう。
ダース・ベイダーの仮面は、誰かが複製して身につけてるってことで、
いくらでも復活可能です。

なんでもいいから、『エピソード7』が見たい!!

『エピソード7』ができたら、また文句を言うと思いますが、
それでもいいんですよ。

そのために、これから私は『エピソード3』への文句をタレていきます。

結論を先に述べます。『エピソード3』の総合評価は★★★★です。
大好きな映画ですけど、満点をあげないのは、
そのような個人的な理由からです。

内容的な文句については、次回以降で詳しくお話していきます。
お楽しみに!!


あなたの好きなエピソード・ベスト3を教えて下さい!

sw-anakin2

『エピソード3』の勢いが止まらない!

全米興行成績の最新速報によると、
『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』は、
公開8日目で興収2億ドル突破のスピード記録を達成。

5月30日時点で2億7000万ドルを突破し、
史上最速のペースで稼いでいる。

現在、『エピソード3』の全米歴代興行成績は26位。
歴代27位『シュレック』
歴代28位『ハリー・ポッターと秘密の部屋』
歴代29位『ミスター・インクレディブル』をすでに超えている。

同シリーズでは最も歴代興収ランキングの低い
『エピソード5/帝国の逆襲』の2億9000万ドル
(歴代22位)を超えるのは時間の問題、
今週中にも(公開2週間で)3億ドルを突破しそうな勢いだ。

このペースでいけば、4億ドル突破も確実!


4億ドル以上を全米だけで稼いだ映画は、過去に6本しかない。
その6本とは……

歴代6位『スパイダーマン』
歴代5位『スター・ウォーズ エピソード1』
歴代4位『E.T.』
歴代3位『シュレック2』
歴代2位『スター・ウォーズ(エピソード4)』
(約4億6000万ドル)

最終的には『スター・ウォーズ』シリーズ最大のヒット!
となって歴代2位に食い込む可能性も高い。

そして、歴代1位『タイタニック』の約6億ドル
(……この成績だけは突出している!)
という歴代レコードに、どこまで肉薄できるか?

ここまでくると、「神のみぞ知る」といったところか。


盟友スピルバーグ監督も、「最近3部作の中で最高傑作!」
と『エピソード3』を大絶賛しているらしいし、
歴代2位は「間違いないッ!」と個人的には確信している。

ちなみに、ファンの評価はどうかというと、
同シリーズのファンサイト「TheForce.net」が発表した
6作品の人気ランキングによれば……

1位『エピソード5/帝国の逆襲』
2位『エピソード4/A NEW HOPE』
3位『エピソード3/シスの復讐』
4位『エピソード6/ジェダイの復讐』
5位『エピソード2/クローンの攻撃』
6位『エピソード1/ファントム・メナス』

(フムフム、といった感じで納得)

という順位になっており、こちらの『エピソード3』評価も高い。
興収ではシリーズ最下位の『帝国の逆襲』が、
最も評価が高いというのは面白い。けど、
『帝国の逆襲』最高作評価は、すでに定説。

むしろ、3位に『エピソード3』が入ったことに驚いた。

自分の評価はどうか、というと……
話が長くなりそうなので、それはまた次回。

(そろそろネタバレしてもいいでしょうか?)



アーティスト: John Williams, John Williams, London Symphony Orchestra
タイトル: Star Wars, Episode III: The Revenge of the Sith [Original Motion Picture Soundtrack] [Includes Bonus DVD]




あなたのお気に入りの エピソードを3つ、
できたら順位をつけて楽しいコメントください!!

いろんな意見を 楽しみにお待ちしています!!

sw-yoda



ローリング・ストーンズ初来日の時は「前から11列目」
で狂喜乱舞したけど、大スクリーンを前に「前から4列目」じゃ、
あんまりいい席とは言えないかな?


個人的には映画館でも前の方で見るのが好きなんだけど、
『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』に関して言えば、
あんまり前の方で見ることはオススメしないな。


特にライトセーバーで「ギュイン、ギュイン」とやるような
動きの激しいシーンになると、どうなってんのかよく見えない!
……サミュエル・L・ジャクソンのアクションシーン以外は。
彼の動きはホント、とろい。


『エピソード2』で、ヨーダの動きの速さにはブッ飛んだけど、
サミュエル・L・ジャクソンの最強のジェダイ騎士の動きの

トロさにも、呆れてブッ飛ぶ。
まあ、相手がジジイの皇帝だったせいもあるのかな?

だから、腕もブッ飛ぶんだ…!

おっと、これ以上はネタばれ注意報!!
ストーリーは周知の話なので、そんなに気にしなくてもいいか。
とりあえず、ネタばれ系の話は次回以降、少しずつしていこう。


みんなもそうかも知れないけど、
『スター・ウォーズ』シリーズには、特別の思い入れがある。
最初に見た映画のことは記憶にない。
映画館で最初に見た映画というのも憶えてない。
親と行ったか、誰と行ったか、ぐらいの感じ。
今では、たいがい一人で見ることが多いけど、
初めて「一人」で、映画館で見た映画が
『スター・ウォーズ』(エピソード4)だった。
それだけは鮮明に憶えている。


中学生の時だ。13歳だった。
友達と行く時は学生証を提示して学生料金で見ていたが、
小遣いを節約するため、「学生証なんか提示しなければ、
まだ子供料金で入れるんじゃないかな」と提案したのに、
「そんな何百円かケチってもしょうがない」と友達に却下され、
「じゃあ、一人で行く」と
まだ2階席があった頃の横浜東宝(馬車道)で見た。
実は案の定、チケット売り場のオバサンともめた。
「子供1枚」と言うと、
「学生証を提示しろ」とかオバサンが言うので、
「小学生だから学生証なんかない!」
と言い争いになり、周囲がジロジロ見るので、
結局、向こうが折れた。


やっぱり小学生には見えなかったらしい。
言うまでもなく、次からは学生料金でちゃんと見た。
映画を見るたびに毎回もめてたら面倒だしね。
だから、チケット売り場でもめたのも、
これが最初で最後の体験だ…(当然だよね)


夏の暑い日だった。
大音響の映画館の暗がりから、外に出ると
セミが鳴いていて、頭がクラクラした。


すっかり、遠い昔の遙か宇宙の彼方の世界に
入り込んでいた頭を正常に戻すのに、
エライ時間がかかった。
足元もフラフラして、
どこをどう歩いて家に帰ったのか、
その後の記憶がまったくない。


何度かそういう経験をしたことが今まであるけど、
この時がそんな「浮遊感」の初体験だった。


自分の人生の大半が『スター・ウォーズ』とともに歩んでいる、
そんな映画って、ない。
映画じゃなくても、滅多にない
(自分の人生より長い、007シリーズだけは例外)
……唯一、対抗できるのは小学生の頃からファンだった
阪神ダイガースぐらい。

セパ交流戦だけで使われている黄色のユニフォーム、

ちょうど小学生の頃がアレだったなあ、田淵がいた頃。


ま、何はともあれ、みんな興奮状態。

20世紀FOXのファンファーレが始まり、
ジャーン!
となった瞬間、もう拍手。そこらじゅうで拍手。
映画が終わった時も、また拍手。


最初の時ほどじゃないにしても、
似たような「浮遊感」を今回も感じることができた。
年に数回あるか、ないかの「浮遊感」だ。
やはり足元はフラついていた。
それだけで満腹だった。
「満足感」というより「幸福感」で満腹になる感じ。
決してハッピーエンドじゃないのに、
「幸福」を感じるなんて、おかしいけど事実。


ケチをつけようと思えば、
多分いくらでもケチつけられる映画だろう。
ファンであれば、余計に……。
でも、そんな「浮遊感」と「幸福感」が微細な言葉を忘れさせる。


評価なんて、まだできない。
しばらくは、この幸せにまだ浸らせてください。


タイトル: スター・ウォーズ トリロジー DVD-BOX

sw-anakin



これで本当にオシマイなの!?

……そんな悲しみを忘れさせる無上の悦び。

しかも、こんなに早く見られるとは、なんたる幸せ!


普段のオコナイがいいからだ。
そうとしか考えられない!(ナンテね…)


見たんですよ、ついに!
で、もう終わりなんですよ!


「いちいち興奮して説明せんでも、知っとるわい!」
と言われそうだけど、もちろん、コレ、
約30年越し(!)の『スター・ウォーズ』シリーズ最終作、
『エピソード3/シスの復讐』の話です。


全米では公開初日だけで5000万ドル以上(約60億円)稼ぎ、
公開2日目で1億ドル突破というオープニングの新記録を樹立
(それまでのオープニング記録は『シュレック2』だった)
……さらに、公開4日目で1億5000万ドル突破!
と、記録づくめのスタートで、2週目を待たずして
2億ドル突破の最短記録も目前だ。

公開が木曜(5月19日)だったので、
初日に見ようと会社を休んだサラリーマンも続出したらしく、
この週に企業が被る「生産性低下による損失額は6億ドル以上」
と計算した調査会社まで現れたほど。
実際、「一番」で見ようと何日も前から映画館に
並ぶ人たちの姿が全米各地で取材されている。


見る前からワクワクする映画は数々あれど、
こんなにワクワクすることは、もうないかもしれない。
そう思うと悲しい。
『エピソード1』の予告編を初めて見た時も
ワクワクして、その夜は眠れなかった。
……とても悲しい。

タイトル: スター・ウォーズ エピソードI ファントム・メナス

細かい話(こういう話はディテールを語るとまた面白い)は、
また今度、続報で……。ネタばれしまくりの危険もあるので。


でもね、これだけはハッキリ言える。
「大きなスクリーンで見なきゃ話になんない」