チョコレート工場

誰も言わないから、この際、ハッキリ言おう。

『チャーリーとチョコレート工場』のジョニー・デップは、
「たけしのTVタックル」で桝添要一さん(自民党)と毎度
バトルを繰り広げていたバリバリ女権主張派の田嶋陽子先生
(今は社民党から出馬した参議院議員)に顔がソックリだ!

……という驚愕の事実を目の当たりにした。
誰も言わないのが不思議なほど。多分、みんな、ウスウス
気づいてるとは思うんだけど、天下の二枚目俳優に対して
確かにそれはハッキリ言いにくいよね(……誰に???)

髪形のせいもあるとは思うけど、エラの張り方がまるで同じで、
ジョニー・デップがあんなにエラが張ってたとは大発見!

決して田嶋陽子先生が美形だなんて絶対言えないけど、
髪形の影響って、恐ろしい…(笑)。

ことさら、ジョニー・デップは作品によってイメージが違う
いろんな役に変身することが好きなようだ。
『ノイズ』のような悪役をやらせればトコトン不気味だし、
いい者の役だと情けない奴だったり、神経質な奴だったり、
逆に『パイレーツ・オブ・カリビアン』では役作りのうえで
参考にしたというキース・リチャーズばりに豪放磊落だし、
『エド・ウッド』では超いい加減なご都合主義者だし……
そのへんの役が一番ハマってる感じかな?
『シザー・ハンズ』に至っては、本来の面影さえ残ってない
変わりようだ。

で、今回は「トランプの王様(キング)を意識した髪形」
だそうで、謎に包まれた孤高のチョコレート工場経営者=
ウィリー・ウォンカを演じている。もっとも、本人曰く、
「ヘンな髪型だよね」と、決してその髪形が気に入ってる
というわけではないようだ。

……田嶋陽子先生に失礼な!(笑)

ティム・バートン監督とは、今回が4度目のタッグで、
『シザー・ハンズ』『エド・ウッド』『スリーピー・ホロウ』と
毎回どこかヘンなキャラクターだったが、今回が最大のヒット
となることは間違いない。
すでに全米では2億ドル以上稼ぐ大ヒットを記録、
これはティム・バートンの監督キャリアにおいても
『バットマン』に次ぐ好成績だ。
日本でも先週末の興行成績は『NANA』を抜いてトップに輝いている。

ティム・バートン監督作は、実は個人的にはそんなに好みでない。
ほとんどが「総合評価★★★止まり」程度の監督だったが、
一方で常に独特の世界観が映像を見ただけでわかる作家という
点においては、スピルバーグ以上に個性的であることも確か。
今や巨匠フェリーニに匹敵する唯一の成功者ともいえる。

ご存じの通り、フェリーニは子供の頃に憧れた「サーカス」の世界が
映像(時には物語自体)のモチーフとなっていることが多いが、
ティム・バートンの場合、それは子供の頃に見た「悪夢」だ。
あくまで子供がうなされそうな、それでいて幻想的で幼稚な
「悪夢」の映像世界とストーリー。それが彼の描く世界観だ。
今回も主人公の少年が住むボロ家が、まさにティム・バートン
のプロダクションとしか言いようがない典型的な造作で、
最後のシーンでもそれが象徴的に使われている。

ただし、それはいつもの「悪夢」の映像表現的な象徴じゃない。
どちらかというと、ハートフルな存在の象徴として描かれる。
それが今回、とっても気に入った。

つまり、この映画はティム・バートンにとって王道とは言えない。

ホラー小説の大家スティーヴン・キングが彼の王道ではない
『スタンド・バイ・ミー』や『ショーシャンクの空に』で
決定的な人気を博したように、この映画が大ヒットし、
観客に愛される理由もそこにあるのだと思う。

そういう意味で、これはティム・バートンの決定打になるだろう。

特に最初の方と最後がいい。実際、笑えるし、泣ける。
ティム・バートンの映画で泣けることは滅多にない。
相変わらず途方もない世界観の連続に飽きて、
いつもながらの中だるみ感はあるけど、
これは好みの問題もあるからね。

いずれにしても、あのティム・バートン的なボロ家に住む
ジイさんや居候(?)の老人も含めた家族の描写は最高だ。
総合評価★★★★

ちなみに、これ、何かのリメイク作品だって話を聞いたんだけど、
オリジナル作品のことをよく知らない。
でも多分、今回のティム・バートン版の方がいい出来だと思う。
ジョニー・デップ×ティム・バートンの4作品のなかでも
今回が最も好みで、最高の出来ばえだ。

……田嶋陽子先生に感謝しなくちゃ!?(笑)


[追加情報]

リメイク前の映画のタイトルが『夢のチョコレート工場』だと
トラックバック先でわかりました。1971年の映画で、主演は
『ヤング・フランケンシュタイン』や『大陸横断超特急』の
ジーン・ワイルダーでした。詳細は下記を参照ください!!



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