crash2
今回は、映画三昧ブログ開設1周年記念!
というわけで最近、1週間以上も更新できなかったこともあり、
この1年間の反省と自戒をこめて『クラッシュ』について書こう。

コレ、今回のアカデミー作品賞候補5本の中で唯一見ている映画。
オスカー予想とは別に、とても応援したくなる、いい映画だった。

全米では昨年5月(日本では2006年2月11日)に公開され、
5500万ドルを稼ぐ中ヒットを記録したLAが舞台の現代劇だ。

人種偏見についての映画、と一言で片づけてしまうのは、
サンドラ・ブロックなどのパートを見れば間違いではない、
といえるけれど、この映画の良さが半分も伝わらないだろう。


実は昔、私は夢の中で、まったく知らないアカの他人を
しょっちゅう殺していた……。理由はよくわからないけど、
たいがい電車の中とかで超ムカつく奴がいてボコボコにしたり、
線路に突き落としたり、たまたま車を運転中に飛び出してきた
人を轢き殺してしまったり……なんてことも時々あったかな。

問題は、その夢の結末。なぜかいつも同じパターンだった。
自分にとっては、殺したいほどムカつく態度の奴が、なぜか必ず
殺した後に、そいつが世間的に評判のいい人だったとわかる……
両親に優しかったり、家族思いだったり、なぜか殺した奴に限って
みんないい人!なのだ。で、そいつの親とかが、涙ながらに訴えて
くると、どんなにムカつく奴だったか、なんて説明しても無意味。

なんで、いつもそうなんだろう、と夢の中で毎回、悩んでいた。
そこで夢はいつも終わり。実際に人を殺したことはないので、
多分、似たような夢をよく見ていたんだと思うけど(笑)。
でも、割り切れない思いだけがいつも残った……

『クラッシュ』を見ていたら、突然またその夢の中に引き戻されて
ボーッと見ているような感覚に襲われた。確かにビデオなどで寸断
しながら見ていたら、そんなマジックにはかからなかったかもしれ
ないし、見るのが辛くなってたかもしれない。なぜかというと……

『クラッシュ』は、人と人との繋がりや関係の「悪い面」ばかりを
ピックアップしたような映画だからだ。
ある意味、人と人との繋がりの「素晴らしい面」ばかりを出会いと
愛でくくった名作『ラブ・アクチュアリー』とは対極をなす映画。
『ラブ・アクチュアリー』のダークサイド版と思って間違いない。
この映画の甘さが嫌いだった人には、ぜひ『クラッシュ』を劇場で
(辛くともノンストップで観られる環境で)見てほしいと思う。

とにかく『クラッシュ』に出てくる人たちは皆、他人の言うことを
まったく聞かない。一人一人の内情を見てみると、実はみんな、
そんなに悪い人じゃない。というか結構、善良な人たちなんだけど、
いざ他人との関わり合いをもつと自分の主張ばかり始めて、
人の話に聞く耳をもたない。相手に理解を示さない。

これはブログをやっていて感じたことでもある。
主張と理解のバランスが崩れ、自己嫌悪に陥ることもある。
これが一年を通じての反省だ。実はソーシャルネットなどでも、
そうした泥沼の言い争いが裏では頻繁にあるらしい。

その結果、いろんな最悪な状況が生まれるわけだが、
人種偏見は、その一つの要因に過ぎない。

特に印象的なのは、ヒスパニック系の錠前屋とイラン人の話。
全財産を叩いてアメリカに渡り、店をオープンしたイラン人が
用心のため拳銃を購入しようとするが、イラク人と間違われて
互いの主義主張を譲らずクラッシュしまくる。このイラン人、
あとで錠前屋に店のドアのカギを直してもらおうと依頼するが、
「ドアの周りを直さないと、これではカギを直しても無意味だ」
という錠前屋の助言を聞かず、「いいから言われた通り直せ!」
の一点張りで、まったくラチがあかない。それで、この錠前屋、
お金を受け取らずに帰ってしまう。後日、イラン人の店は夜中、
強盗に破壊され尽くす。全財産がパーだ。絶望したイラン人は、
錠前屋を逆恨みし、拳銃をもって錠前屋の住所を捜し当てる。

この錠前屋には一人娘がいて、娘のために一所懸命働いている。
「この透明マントを身に付けていれば天使が命を守ってくれる」
と、娘にプレゼントする優しい父親だ。そこへイラン人が現れ、
彼に拳銃を突きつける。それを見た娘は「パパは今、透明マント
を付けてないから、天使が守ってくれない!」と家を飛び出し、
拳銃と父親の間に割って入る。銃撃音。娘を抱きしめ叫ぶ父親……

『クラッシュ』は、最もそうなってほしくない、と思う方へと話が
展開する。もう、やめて、とお願いしたくなるストーリーなのだ。

マット・ディロン扮するベテラン警官に、セクハラ的な取り調べを
受ける黒人女性の話もそうだ。こんな横暴なセクハラ警官だけには
二度と会いたくないと思っているのに、車の横転事故でガソリンが
漏れ、怪我して脱出できない彼女を救いに来たのは、たまたまそこ
に居合わせたマット・ディロンなのだ。「来ないで!」と叫ぶが、
このままではすぐに引火して爆発してしまう、その皮肉な状況…。

マット・ディロンの行き過ぎたやり方に我慢ならず、コンビ解消を
直訴する相棒の若い警官(ライアン・フィリップ)は、この映画で
唯一、人の話を聞き入れ、温情も厚い一番いい奴だった。なのに、
結果的に彼だけが法的に取り返しのつかない行為に及んでしまう、
その皮肉さ。一方で、人の話をまったく聞かないマット・ディロン
が、家では不憫な闘病生活を送っている父親思いの一面もあったり
……まさに、これが現実だ。人間にはいろんな面があって、捉え方
によっては、善人にも悪人にもなる……実に見事な脚本だった。
終わり方の切れ味も良かった!
最近、マンネリ化している群衆劇の大家ロバート・アルトマン監督
作品より、はるかに上をいく出来ばえだ(総合評価★★★★★)。

この脚本は『ミリオンダラー・ベイビー』でアカデミー脚色賞候補
となったポール・ハギス、彼の監督デビュー作でもある。当然、
今回のオスカー予想では、個人的に最も応援している映画だ。


最近、あの夢を見なくなったのは、その夢に対して一つの結論が
出たからだ、と思っている。それは、殺された人の家族や友人が
死んだ人に対して、「あー、あいつは殺されて当然の奴だったね」
なんてコメントするはずがない、家族のコメントもその人の一面
を語っているに過ぎない、と思えるようになったからだろう。
ただし、新聞やニュースでは、その一面しか取り上げられない。
結果論とその感想でしか物事は語られないことが実に多い。
『クラッシュ』はその内情をいろんな角度から見せてくれる。
イーストウッドの『ミスティック・リバー』とテーマは同じ。
現実は思ったより複雑で、時に非情だ。何事も理解し合うこと
から始めるしか、良くなる方法はないのだろう。

読者の皆様、一年間ありがとうございました。
また今後とも宜しくお願い致します。
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フライトプラン
1月28日、日本公開初登場1位。3週間で、興行収入23億円。
すでに3年前の主演作『パニック・ルーム』の興収20億円を
超える大ヒットとなったジョディ・フォスターの最新主演作
『フライトプラン』は、予告編のオモシロさと本編が同程度
の出来という、標準的なハリウッド娯楽映画だ。宣伝費も、
それ相応。テレビCMは、随分長いことやってた。

飛行機の中にいる母娘。「数時間、眠ってしまえば、
起きた時にはニューヨークに着いてるから大丈夫」
みたいなことを娘に話して、眠るように諭す母。
窓にフーッと息を吹きかけ、指でハートを描く娘……。
ところが、母役のジョディ・フォスターが目覚めると娘がいない。
高度1万mを飛行中の乗客425名の機内で、目撃者は誰もいない。
娘を探しまくる母親の騒ぎで、機内が混乱状態に陥ったため、
捜索は乗員に任せ、席に着いて落ち着くように諭す機長。

しかし、機長役が今まで何度も悪役を演じているショーン・ビーン
だから信用できない(それが狙い??……笑)。
そして、この機長は客室乗務員から「娘が離陸前に死亡している」
と報告を受け、最初から子供など乗っていない、と母親に告げる。
夫が自殺したばかりで、一人娘までも失い、我を見失う母親。
心理カウンセラーに付き添われ、本当に自分がおかしくなっている
のかもしれない、と思った瞬間、窓に浮き出たハートを見つける!
やっぱり自分は狂ってない、娘は絶対、機内にいる……
そう確信した母は単独、実力行使に出る。

そんな予告編だけで、見たくなってしまうストーリーは、
もともとショーン・ペンのために書かれた脚本だった。が、
ジョディ・フォスター演じる母親に主人公が変わったことで、
より興行的な成功が確実なものになったのは間違いない。

(以下、真犯人は明かしませんが、それ以外はネタバレ注意!)

とはいえ、主人公がこの飛行機の設計者という設定は、いかにも
ご都合主義的。そうしないと、普通の母親では機内で実力行使など
簡単にできない、というリアリティ上の都合が最大の要因だろう。
さらに、彼女をハイジャック犯人に仕立てて現金を要求するという
手の込んだ筋書きを達成させるために、あえて飛行機の設計者を
選んで仕掛けられた罠だったという一見、合理的な説明もされる
ので、物語としての違和感は確かにない。けどねえ……後半、
そうした整合性のための種あかしの説明をされればされるほど、
見ているほうはシラけてくる。ご都合の説明を延々と受けてる
感じになっちゃうんだよねぇ…(笑)。

実際、その後の強いジョディ・フォスターの活躍を見るにつけ、
飛行機の設計者を犯人に仕立てるメリットより、デメリットの方が
はるかにデカいような気もしてくる。特に、犯人がわかった後の
展開は誰の目にも明らかで、急速に話への興味が冷めてしまう。
そこへ追い打ちをかけるような、ご都合の説明の嵐で万事休す。

最後は、爆発する飛行機から娘を抱えて歩いてくる母親の姿など、
ハリウッドの典型的ヒーローもの以外の何ものでもない。だから、
ヒットしたんだろうけど……全米では『パニック・ルーム』と同じ
9000万ドル前後のヒット。まるで、ありがちなアクション・スター
ばりの映画が2本も続くとは、ジョディ・フォスターらしくない。
間にチョイ役で、フランス映画に出ているところが彼女らしいけど
……単純にハリウッドスターとしての期待しか彼女にはしていない
ということなら充分楽しめるだろう。総合評価は及第点の★★★

『パニック・ルーム』公開のとき以来、3年ぶり6度目の来日
となったジョディ・フォスターは、映画で見るよりずっと若く、
子供との生活が本当に充実しているらしかった。それだけに、
監督作の予定は当面なく、依頼が来た映画に時々出演するだけ
というスタンスがしばらくの間は続くようだ。

それでも毎回、1億ドル近いヒットを飛ばせるのはスターは、
そんなにいないことを考えると、大したもんだなんだけどね…。
でも、それでいいの?……同じく危険に晒される母娘を描いた
パニック・サスペンス娯楽映画『パニック・ルーム』の方が、
もうちょっと盛り上がったような、そんな記憶があるけど……
こちらも総合評価は及第点★★★ぐらいだったかな。



ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
パニック・ルーム
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プライドと偏見
映画を観おわって、パンフレットや宣伝文句を読んだ時、
「なんかストーリーや解説のニュアンスが観た印象と違うなあ~」
って思ったこと、結構ありませんか?

映画って、見た目のイメージが人によって違うから、
そこが原作の小説と映画の大きな違いにつながったりする。

例えば、原作の小説で「第一印象は最悪だった」と書いてあれば、
それ以外に解釈の余地はなく、誰もが「第一印象は最悪だった」
と、何の疑いもなくインプットされるけれど、映画の場合は大抵、
それは映像で表現されるため、(モノローグで「彼の第一印象は
最悪でした」などと規定される場合を除けば)観る人の素養や
印象によって解釈に幅ができる。

この場合、セリフは嘘つきなので、まったくアテにならない。
「彼って、最悪ね」と喋った若い女が、彼をじっと見つめている、
……そんな映像があったとしたら、おそらく半分以上の観客は、
「彼女は彼が気になっている」と解釈し、もっと言えば
「彼女は恋に落ちそうだ」と先読みしてしまうはず。

つまり、映画の観客は映像を信じて、セリフは信じない。
原作の小説は、そこに書いてあることを信じるしかない。

その大きな違いが、映画の印象や解釈を原作とは別のものにして
しまうんだけど、また、そこに監督(演出家)独自の解釈が入る
(ヘタな監督だと、そこに誤解を生じさせる)余地も生まれる。

実は『プライドと偏見』を観て、パンフレットに書いてある通り
「第一印象が最悪」だったとは見えなかった。さらに、宣伝文句
を読むと「愛してると認めるには、男のプライドは高すぎた。
愛してると応えるには、女の偏見が邪魔をする」と書いてある
が、そのコピーもまた観た印象のニュアンスとは全然違う。

男(ダーシー)は、かなり早い段階で愛してることを自認していた
し、シャイな性格で、それをうまく伝えることができなかっただけ
(そんなにプライドが高かったら、あんな簡単にはコクれない)で、
偏見もない。あるのは、自分の財産目当てに結婚しようとする相手
や、その家族に対する猜疑心だ。それは、妹がそんな男にダマされ、
傷つけられたのを目の当たりにしていたから、と説明されている。

原作がどうあれ、映画を観た印象をストーリーにすると、こうなる。

主人公の若い女は、金持ちのダーシーを最初から気にかけていたが、
金持ちのノーブルな態度に対する偏見から、あからさまにそういう
素振りを見せて財産目当てに結婚したがる女と見られるのは自分の
プライドが許さず、彼にコクられても姉と家族のプライドを傷つけ
られた経緯から本心は明かせなかった。しかし、次第に彼の誠実な
行動に触れて、自分の偏見に気づき、プライドを捨てて素直に彼を
愛している、と言えるようになり、めでたく結婚、ハッピーエンド
……そんな話に見えたんだけど、あなたの印象はどうでした?

つまり、『プライドと偏見』は主人公のものであり、それを捨てる
ことで幸せになった女の話、と監督が解釈したように思えてくる。

そうなると当初、『ファースト・インプレッション』(第一印象)
という仮題が付けられ、階級制度を越えて恋愛する自由な女性像を
描いたイギリス女流文学の最高峰と呼ばれる原作『自負と偏見』
(新潮社刊、ジェーン・オースティン著)とは、多少ニュアンスが
違う話になっているような気がしてならない。


J. オースティン, Jane Austen, 中野 好夫
自負と偏見
確かに200年も前の古典が原作だと、何度も映画化されていたり、
当然、そこには代表作と呼ばれるようなものがあったりして、
リメイク作品は「原作」より「旧作」との違いや影響を受けて
取り沙汰されるケースが多くなる。さらに、その後は、
より「原作」に忠実なものへの回帰があったり、
逆に、まったく新しい感覚の解釈が出てきたり……

これまでは、1940年代のモノクロ映画『高慢と偏見』(日本未公開)
のローレンス・オリヴィエ、グリア・ガースン主演バージョンが
代表作としてあった。より原作の詳細部分を再現した英国TV版
『高慢と偏見』(コリン・ファース主演)の人気も高い。



ビデオメーカー
高慢と偏見【字幕版】



アイ・ヴィー・シー
高慢と偏見



ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
ブリジット・ジョーンズの日記

さらに、原作のエスプリを現代に置き換えて2001年に大ヒットした
『ブリジット・ジョーンズの日記』(こちらもコリン・ファースが
ダーシー役で、レニー・ゼルウィガーとヒュー・グラント共演)を
経て、果たして最新作『プライドと偏見』は、どんな感じなの?
というのが最大の注目点だったが、結果オーライの出来だった。

主演は英国生まれの若手売れっ子スター、キーラ・ナイトレイ
その両親にドナルド・サザーランド、ブレンダ・ブレッシン、
長女に007シリーズ最近作でデビューしたロザムンド・パイク、
さらに007シリーズのM役で最近レギュラーのジュディ・デンチ。
注目のダーシー役は新顔で、映画主演2本目という舞台の若手実力派
マシュー・マクファディン。英国のいい役者が揃っている。

その一方、脚本は長編映画初挑戦となるデボラ・モガーで、
ジョー・ライト監督も、これが初の長編映画という未知数の存在。
しかも、この監督、「原作は読んだことがなかった」らしく、
単に渡された脚本を読んで感動し、映画化を決めたという。
結果オーライとは、そういう意味だ。だから、原作のディテールに
左右されず、英国ロケの美しい映像で綺麗にまとめることができた。
英米での評価は、驚くほど高い。ただ、その評価をそのまんま
日本人が受け取ると、「??」になりかねない。なにしろ、
米国のゴールデン・グローブ賞で『プライドと偏見』は、
「ドラマ部門」でなく、「ミュージカル、コメディ部門」で
各賞ノミネートされされているぐらい……(日本では高尚な
文芸ロマンス映画っていう感覚で受け取られているでしょ?)

要は、構えて見る必要のない現代感覚の時代ものコメディとして
楽しむべきなんだな。原作が書かれた当時の主題や主張とは異なる、
という前提で、古典の風情や映像を楽しんでしまえばいい。すると、
「アメリカ人は階級を超えた恋の話がホント好きなんだなぁ」とか、
「やっぱり美人と金持ちは、今も昔も得だなぁ」とか、
下世話な感覚で高尚なものを見た気分にさせてくれる。

そういう意味で、古典の映画化としては上出来だけど、
本格派指向の日本人には物足りない感じの映画になった
ということなんでしょう。総合評価★★★
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vanity fair



えっ、まさか!……というか、やっぱり!……というか、
感想は人それぞれとは思いますが、私には衝撃的でした。

『ロスト・イン・トランスレーション』『真珠の耳飾りの少女』
『アイランド』『ゴースト・ワールド』『理想の女』
のスカーレット・ヨハンソン、

『パイレーツ・オブ・カリビアン』『キング・アーサー』
ラブ・アクチュアリー』『ドミノ』『プライドと偏見
のキーラ・ナイトレイ。

共にオスカー候補にもなっている若手実力派の売れっ子
ハリウッド・スター最右翼の二人が、なんと一緒に……

一糸まとわぬ姿で、 Vanity Fair誌に載っているではないか!


確かに、二人はキレイだ。肉感的なスカーレット・ヨハンソンは、
結構ビッチな噂もあるが、次回作でオールヌードのセックスシーン
があると噂されるキーラ・ナイトレイまで、とは……
(実在の賞金稼ぎを演じた『ドミノ』ではアウトドア・セックスの
シーンがあるらしいけど、まだ見てない…)

だって、彼女は「貧乳」を気にしているようなコメントを
これまでに何度も残しているぐらいで……

でも、写真を見ると、そんなに「貧乳」でもない!
(なぜか、ちょっと安心……笑)

少なくとも、メグ・ライアンよりは立派な乳に見える……
(メグ・ライアンは現在、豊胸手術をして大きくなってるけど)

やっぱり女優は、みんなキレイな自分を見せたいんだねえ…。

というわけで、今回は下世話なネタでしたが、
このフルヌード競演の撮影現場(昨年11月11日)のナマの二人を
捉えた約4分間のビデオが下記のサイトで見られるので、
興味のある方は勝手にどうぞ!

http://www.vanityfair.com/videos/060208feou_keira_video




ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
ドミノ



ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
キング・アーサー ディレクターズ・カット版



メディアファクトリー
理想の女(ひと)



ワーナー・ホーム・ビデオ
アイランド(UMD Video)

crash

映画界最大の祭典、アカデミー賞候補作が1月末に発表されました!
主要部門(脚色賞までの8部門)は前回、予想した通り。
今回はその続き。予想本命は◎、応援しているのは△で表示
しましたが、主要部門以外の予想は、見てない映画が多いなか、
ほとんど当て勘の世界になるので参考にならんでしょう(笑)。
そういうわけで、主要部門以外は個人的に予想はしますが、
表示はしません。以下が候補作の一覧です。
結果発表は来月5日。楽しみですネ!

■撮影賞
ウォーリー・フィスター「バットマン・ビギンズ
ロドリゴ・プリエト「ブロークバック・マウンテン」
ロバート・エルスウィット 「グッドナイト&グッドラック」
ディオン・ビーブ 「SAYURI
エマニュエル・ルベッキ 「ニュー・ワールド」

■編集賞
マイク・ヒル&ダン・ハンリー「シンデレラマン
クレア・シンプソン「ナイロビの蜂(仮題)」
ヒューズ・ウィンボーン「クラッシュ
マイケル・カーン「ミュンヘン」
マイケル・マッカスカー「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」

■美術賞
ジム・ビゼル「グッドナイト&グッドラック」
グラント・メイジャー 「キング・コング」
ジョン・マイヤー 「SAYURI
サラ・グリーンウッド「プライドと偏見
スチュワート・クレイグ「ハリーポッターと炎のゴブレット

■衣装デザイン賞
ガブリエラ・フェスクッチ「チャーリーとチョコレート工場
コリーン・アトウッド 「SAYURI
サンディ・パウエル 「ミセス・ヘンダーソン・プレゼンツ(原題)」
ジャクリーヌ・デュラン「プライドと偏見
アリアンヌ・フィリップス 「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」

■メイクアップ賞
「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」
シンデレラマン
スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐

■作曲賞
「ブロークバック・マウンテン」
「ナイロビの蜂(仮題)」
SAYURI
「ミュンヘン」
プライドと偏見

■歌曲賞
クラッシュ」“In the Deep”
「ハッスル&フロー(原題)」“It's Hard Out Here for a Pimp”
「トランスアメリカ(原題)」“Travelin' Thru”

■録音賞
「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」
「キング・コング」
SAYURI
「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」
宇宙戦争

■音響編集賞
「キング・コング」
SAYURI
宇宙戦争

■視覚効果賞
「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」
「キング・コング」
宇宙戦争

■長編アニメ映画賞
「ハウルの動く城」
ティム・バートンのコープスブライド
「ウォレスとグルミット/野菜畑で大ピンチ!」

■外国語映画賞
「ドント・テル(原題)」 (イタリア)
「戦場のアリア」(フランス)
「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」(ドイツ)
「パラダイス・ナウ(仮題)」(パレスチナ)
「ツォツィ(原題)」(南アフリカ)

■長編ドキュメンタリー賞
「ダーウィンの悪夢」
「エンロン(原題)」
「皇帝ペンギン」
「MURDER BALL」
「ストリート・ファイト(原題)」

■短篇ドキュメンタリー賞
「ザ・デス・オブ・ケヴィン・カーター(原題)」
「ゴッド・スリープス・イン・ルワンダ(原題)」
「ザ・マッシュルーム・クラブ(原題)」
「ア・ノート・オブ・トライアンフ(原題)」

■短篇アニメ映画賞
「バジャード(原題)」
「ザ・ムーン&ザ・サン(原題)」
「ジャスパー・モレロの冒険」
「9(原題)」
「ワンマンバンド」

■短篇実写映画賞
「ザ・ランナウェイ(原題)」
「キャッシュバック(原題)」
「The Last Farm」
「アワー・タイム・イズ・アップ(原題)」
「シックス・シューター(原題)」

brokeback m

「アカデミー賞予想は、作品を見てなくてもできる!」
というのが私の持論。例年、候補発表前に公開される作品が
少ないので、全部見た上で予想するのは基本的に不可能なのだが、
業界の思惑が絡んでくることと、それ以前に発表される米国の各賞
受賞結果と併せて予想すれば、そんなに難しいことじゃない。
自分も毎年、主要部門は確実に半分以上、当てているヨ!

それで去年の3月に、「世界一早い! 第78回アカデミー賞詳報
を大胆にも冗談で敢行したが、やっぱりこれは無理だった(笑)!
ノミネートもされていない人を受賞者にしていたからね(爆)!

今回は、『ブロークバック・マウンテン』の最多8部門ノミネートをはじめ、
作品賞候補は一本を除き全てインディペンデンス系の小規模作品で、
見たのは『クラッシュ』のみ。主要7部門の中でも見ている作品は4本
(『スタンドアップ』『プライドと偏見』『シンデレラマン』)のみなので、
あくまで作品の出来と受賞予想はまったく別物という点だけ、ご理解を。
おそらく昨年12月、同性の結婚が英国で法制化された、
という世界的な流れに乗って、『ブロークバック・マウンテン』が
今回の賞の主役になることは間違いない、と予想します!

では、来月5日発表の第78回アカデミー賞候補とオスカー予想一覧
(今回は主要部門のみ、◎が本命予想、△が個人的応援=当然、
見ている映画が中心になりますが……)です。

■ 作品賞

◎ブロークバック・マウンテン
 グッドナイト&グッドラック
クラッシュ  ※メチャメチャ良かったよ~!
 カポーティ
 ミュンヘン

■ 監督賞

◎アン・リー(ブロークバック・マウンテン)
 ジョージ・クルーニー(グッドナイト&グッドラック)
 スティーブン・スピルバーグ(ミュンヘン)
△ポール・ハギス(クラッシュ)  ※これが監督デビュー作です!
 ベネット・ミラー(カポーティ)

■ 主演男優賞

◎フィリップ・シーモア・ホフマン (カポーティ)
△ヒース・レジャー (ブロークバック・マウンテン)
 ホアキン・フェニックス (ウォーク・ザ・ライン/君につづく道)
 デヴィッド・ストラザーン (グッドナイト&グッドラック)
 テレンス・ハワード (Hustle & Flow)

※ヒース・レジャーは『ロック・ユー』の前から大ファンなので……。

■ 主演女優賞

△リース・ウィザースプーン (ウォーク・ザ・ライン/君につづく道)
◎フェリシティ・ハフマン (Transamerica)
 キーラ・ナイトレイプライドと偏見
 ジュディ・デンチ (Mrs .Henderson Presents)
 シャーリーズ・セロン (スタンドアップ) ※無理かな~…

■ 助演男優賞

◎ポール・ジアマッティ (シンデレラマン
△マット・ディロン (クラッシュ) ※良かったよ~!
 ジョージ・クルーニー (シリアナ)
 ジェイク・ギレンホール (ブロークバック・マウンテン)
 ウィリアム・ハート(ヒストリー・オブ・バイオレンス)

■ 助演女優賞

△ミシェル・ウィリアムス (ブロークバック・マウンテン)
 エイミー・アダムス (Junebug)
◎レイチェル・ワイズ (The Constant Gardener)
 キャスリーン・キーナー (カポーティ)
 フランシス・マクドーマンド (スタンドアップ

※応援しているのは、ヒース・レジャーと結婚したから。W受賞で話題を狙う
ってことも? レイチェル・ワイズは『コンスタンティン』が可愛かったね。

■ 脚本賞

◎△ポール・ハギス、ボビー・モレスコ (クラッシュ
 ジョージ・クルーニー、グラント・ヘスロフ (グッドナイト&グッドラック)
 ノア・ボーンバッハ (The Squid and the Whale)
 ウディ・アレン (Match Point)
 スティーヴン・ギャガン(シリアナ)

■ 脚色賞

◎ラリー・マクマートリー、ダイアナ・オサナ (ブロークバック・マウンテン)
 ダン・フッターマン (カポーティ)
 ジェフリー・ケイン (The Constant Gardener)
トニー・クシュナー、エリック・ロス(ミュンヘン)
 ジョシュ・オルソン (ヒストリー・オブ・バイオレンス)

※予想できるのは主要7部門まで、これはわかりません!……が、
 無理やり予想すれば『ブロークバック・マウンテン』かな?

(以下、続きは次回!)

フェーンチャン
普段は忘れてしまっている子供の頃の「後悔の記憶」が、
ふとした瞬間に蘇って、いたたまれなくなることって、ない?
叫び出したくなったりとか……ない? ない人は幸せだよね……
私は今でもよくある。自分の子供を怒鳴ってしまった時とか。

そういう後悔の記憶が蘇る瞬間を経験したことのある人なら、
『フェーンチャン ぼくの恋人』は絶対、好きになる映画!
間違いなく、これまでに見たタイ映画の中で最も好きな作品!
……実際、2005年日本公開映画の「お気に入りベスト5」に、
この映画を入れているぐらい……だけど、ここで一つお断りして
おきたいのは、これまでタイ映画は10本も見てない、ってこと。

もともと日本での公開本数が少ない、ということもあるけれど、
日本で公開されるタイ映画の大半は「キワモノ」的アクションや
オカマものなど、エキセントリックなものばかりで、ごく普通の
タイ映画に触れる機会があまりなかったから、かもしれない。

もちろん、タイ映画は「キワモノ」ばかりというわけじゃなく、
事実タイでは日本以上に数多くの映画が製作されているらしい。
ようやく、ここへきて日本でも「キワモノ」でないにも関わらず、
2003年にタイで記録的なヒットを飛ばした、ごく普通の現代劇
『フェーンチャン ぼくの恋人』が、2005年3月に公開された。

去年の3月といえば、このブログを始めて、まだ間もない頃。
これまで紹介してこなかったのは、あまりに個人的な感情に
支配されそうな話になってしまいそうだったから……。

ごく簡単にストーリー設定を紹介すると、舞台は現代のタイで、
都会で働いている青年ジアップのもとに、幼なじみで初恋の相手
(と言っていいでしょう…)ノイナーから結婚披露宴の招待状が
届き、実家に帰って来た彼は十数年前の少年の頃を振り返る……

という話なんだけど、これを「よくある初恋の思い出の話」と、
一言で片付けてしまうようなダメなライターは抹殺すべし!(笑)
……この映画で最も感じ入ったのは、それ以上の違う部分……
日本の戦後と共通するタイの80年代の懐かしい風情も、自分には
装飾的な部分に過ぎない。琴線に触れた本質じゃあない。

主人公ジアップの実家は大衆理髪店。その隣家にも芸術家肌の店主
が営む理髪店がある。ライバル店主同志は趣味の違いから、まるで
口も聞かない間柄。その隣家の同い年の娘がノイナーで、子供同志
は仲良し。学校に行く時は必ず寝坊好けのジアップを迎えにやって
来る。犬猿の仲の親も相手の子供に対しては、お互い好意的という
ところがいい。そんなわけで、いつもノイナーたちとママゴト遊び
に興じているジアップだが、そのことで「女の子としか遊ばない」
と学校の悪ガキたちにイジメられ、サッカーにも入れてもらえず、
彼らに認められようと一念発起。悪ガキたちの言いなりになって、
ついに幼なじみのノイナーを傷つけてしまう。

このノイナー役のフォーカス・ジラクンが、もう実にカワイくて、
見ているだけで泣けてくる……(笑)。萌え殺されること必定!
実際、タイ国民は彼女に萌え殺されたらしく、その後TVドラマに
主演するなどで大金を稼いだ彼女は、小学生の分際で両親に一軒家
をプレゼントしている。実際、彼女に会ってみたけど、まだ本当に
小ちゃくて、ジアップ役の男の子も長髪になってて女の子みたいな
子供で、とても映画の主役が務まるとは思えない(笑)。つまり、
それだけ、この映画にはマジックがあるってことなんだなぁ…。

ノイナーを傷つけることで、悪ガキたちに認めてもらったジアップ
は有頂天、もうノイナーとは遊ばない。ノイナーは一人寂しく涙に
暮れる……そこへ引っ越しの話。ノイナーはジアップに告げるが、
ジアップは興味なさげにふるまう。もちろん、本心じゃないけど、
「なんで優しくしてやらないんだ!…」と、もう涙が止まらない。
子供の頃からの、さまざまな後悔の念が一気に噴き出した……。

幼い時によく遊んでいた従兄弟の女の子を、十代の時に泣かせて
しまったことがある。彼女を無視して、彼女の弟とばかり男同志
で遊んでいた時だ。自分はなんと、それを見て見ぬフリして、
声もかけなかった……一生忘れられない涙だ。

10代の男というのは、必要以上に自分をタフでクールに見せよう
とする傾向にある。自分がそうだった。小学生の頃は一緒によく
遊んでいた友達に対し、高校生の時になんと冷たい態度で接して
いたことか……ある女友達は高校に馴染めず、机で泣いてたこと
もあったのに、優しい言葉一つかけてやらなかった。なんで?…
彼女はその後、未婚のまま黒人の子供を出産した、という話を親
から聞いた。その頃はまったく会ってなかった。最近は、実家に
帰っても当時の友達に会うことはない。当然の報いなんだろう。

男の友達に対しても、同じように後悔していることが山ほどある。
過去の恋人や、自分を誘ってくれようとした女の子に対しても…。
いずれも、「なんで優しくしてやらなかったのか!」という後悔
……それが自分の子供を怒鳴ってしまった時などに襲ってくる。
そんな日は早く家に帰りたくて、仕事も手につかない。
映画ではやり直しが効くけど、現実には行動するしかない。
だから子供には、あらん限りの態度で愛していることを伝えたい。

ちなみに、『フェーンチャン』とは「ぼくの恋人」という意味。まんまだ。
原作は、この映画の監督の一人、ウィッタヤー・トーンユーンの
大学のインターネット掲示板への書き込み。
それを映画学校の仲間7人が「あーでもない、こーでもない」と
書き直し、そのうちの6人で共同監督し、タイの映画会社3社が
共同製作した異例ずくめの映画だ。総合評価★★★★★!

本当は、2005年のお気に入り映画1位にしても良かったんだけど、
あまりに個人的な感情で平静に判断できないと考え、5位にした。
だから、4位に入れた『シンデレラマン』の総合評価が★★★★
なのに、順位は『フェーンチャン』の方が下……そういうことも
あるってことで、何卒ご了承を……(笑)。


ジェネオン エンタテインメント
フェーンチャン ぼくの恋人