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日本 2008年
本木雅弘、広末涼子、山崎努、余貴美子、吉行和子、杉本哲太、笹野高史、峰岸徹、山田辰夫、橘ユキコ
監督:滝田洋二郎 『壬生義士伝』、『バッテリー』
脚本:小山薫堂 『世にも奇妙な物語』
音楽:久石譲
【ストーリー】
オーケストラのチェロ奏者として夢を叶えた大悟(本木雅弘)は、所属していた楽団の突然の解散で、ついにチェロで食べていく道を諦める決心をする。妻の美香(広末涼子)を連れて故郷の山形へ帰り、さっそく職探しを始めた大悟は、“旅のお手伝い”という求人広告を見て面接へと向かう。てっきり旅行代理店だと思っていたその会社は、“旅”ではなく“旅立ち”のお手伝いする“納棺師”というものだった。社長の佐々木(山崎努)に強引に採用された大悟は、断ることもできず、妻にも言い出せないまま、納棺師の見習いとして働き始めるのだが・・・。
観てきました!!
平日のファストショーだというのに
さすがですねぇ~~~
ほぼ満席の劇場!
ここ数年、こんなに観客がいる映画ってありませんでした
いや~アカデミー賞効果というんでしょうねぇ・・
まさに老若男女、夫婦で、お友達同士で、お一人で・・と
ほんとうにたくさんの人の中での鑑賞となりました
物語に登場する社長の佐々木さん
このお名前は、本当にモックンが納棺師のお仕事を
研修させてもらった会社の社長さんのお名前とか
映画の中のエピソードもそこで本当にあったお話だったりと
まさに、そこにあるドラマそのものだったというだけあって
シンと静まり返った
透明な水の、深い湖の水底を見ているような
とても神聖な気持ちになる作品でした
ドッと笑い声があがったり
クスクスッと笑う声があったり
鼻をすする音があったり
久しぶりに大勢の中で観る作品は心地よく
ある程度の年齢になると
親族として葬儀に立ち会うことも経験していて
これは・・日本人にしか撮れない作品だなと
いちいち納得してしまいました
主人公の大吾の父親の死に関しては
同じような境遇で父親を亡くした主人にとって
かなり思うところがあったようで
私もまた、つい主人と大吾を重ねて見てしまって
涙が止まりませんでした
(見た目はねぇ~~~全然違うんですけどね・・汗)
主人の仕事柄(福祉施設の職員)
納棺師という仕事が恥ずかしいとか
嫌われる・・という感覚がわからないのですが
昔は、こういう仕事は忌み嫌われていたのでしょうね・・
あんなに美しく、あんなに尊厳を持って
最後の支度をしてもらえたらなら
こんなに幸せなことは無いと思いました
きっと観ていた方々・・
自分も最後はこんな方に!と思ったに違いありません!
お風呂やのおばちゃんの死
お父さんが手に持っている小石
ちょっとできすぎの感がありますが
それを差し引いて、いい作品だと思いました
それにしても・・・モックンが美しい!
お顔が綺麗なのは昔からですが・・・
とにかく所作の一つひとつが美しい
カッコイイじゃなくて美しいという言葉がピッタリ!
どうもハリウッドでは、いまいちウケがよくないらしく
香港や台湾のイケメン俳優と同じラインで見られているようですが
これから、活躍の場が広がると思います!
真田広之みたいに~♪
そして、この作品での山崎努の存在感は素晴らしい!
この方が、この役をしてくれたおかげで
すごく引き締まった作品になっている気がします
あの独特な雰囲気、嫌味のないアク
本当に素敵な役者さんです!!
さて、ここまで文句なしの作品なのですが・・・
たった一つだけ!辛かったことが
それは最後のエンドロール
モックンが納棺をするまでの一連の動作と
テロップが重なっていたので
すごく観づらかった・・・(涙)
実は私は聴覚に障害があるので
三半規管がすごく弱くて・・・
あの状態だと、気分が悪くなってしまうのです
テロップを追っていると目が回ってきて
結局、途中から目を閉じてしまいました
せめて、ジャッキー・チェンの映画のNG集のように
映像とテロップを重ねずに
横並びにしてくれていると嬉しかったなあ~~
なんて思いながら席を立ったのでした♪
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