エミリー・ローズ | 映画を観よう

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エミリー ローズ デラックス コレクターズ エディション (ノーカット版)
¥3,582


THE EXORCISM OF EMILY ROSE

ローラ・リニー、トム・ウィルキンソン、キャンベル・スコット、ジェニファー・カーペンター、コルム・フィオール、ジョシュア・クローズ、ケン・ウェルシュ、ダンカン・フレイザー、JR・ボーン、メアリー・ベス・ハート、ヘンリー・ツェーニー


監督・脚本:スコット・デリクソン 『ランド・オブ・プレンティ』
脚本:ポール・ハリス・ボードマン 『ヘルレイザー/ゲート・オブ・インフェルノ』
音楽:クリストファー・ヤング 『THE JUON/呪怨』、『スパイダーマン3』


【ストーリー】

大学に通うごく普通の19歳のエミリー・ローズ(ジェニファー・カーペンター)は、寮で寝ている夜中の3時、なにかが焦げるような匂いで目が覚め、目に見えない何かに襲われる。その日から恐ろしい厳格と激しい痙攣に襲われるようになったメアリー・ローズは、病院の脳神経科などを受診して投薬治療を行うが、症状は悪くなる一方だった。恋人のジェイソン(ジョシュア・クローズ)と故郷に戻ったエミリー・ローズは、ムーア神父(トム・ウィルキンソン)に悪魔祓いを依頼するが失敗に終わり、数日後エミリー・ローズは死んでしまう。投薬をやめさせたことによる病死としてムーア神父は過失致死罪で起訴された。教会側は彼の弁護に、野心的である事件で無罪を勝ち取ったばかりの女性弁護士エリン(ローラ・リニー)を依頼し、ムーア神父が真実を語ることを恐れたが・・・・。




ホラー苦手な私が勇気を振り絞って(?)手にしました

私以上に血みどろ系もサスペンスものも苦手な主人は

一緒に観ることなどとんでもない~というわけで

一人で夜中に鑑賞することを決行(そんな大げさな・・・汗)


すごい怖かったら、観終わった後になにもできないだろう・・と

家事を全てすませ、イザ鑑賞(そのときにはすでに10時過ぎ・・怖ッ)


さて・・観終わってみると・・・

あら?これはホラーじゃないわ!!

そりゃ、たしかに「ウッソ~何でこんなに??」と思うほど

激しい痙攣に苦悶の表情を見せる

ジェニファー・カーペンターの姿はホラーでした(汗)

でも、悪魔の姿が登場するわけでもなく

悪魔祓いで悪魔VS神父という恐ろしい映像もなく

(エクソシストのような映像を覚悟していました・・・)

物語の中心は裁判でした


けれど、その裁判は

ムーア神父を有罪か無罪かを決めるという意味だけではなく

悪魔の存在を認めるか否かという重要な意味があって

実は私もそこが気になって、見る決心をしたのです



これまで扱った事件の犯人が無罪か有罪かよりも

弁護士としての野心に溢れるエリンは無神論者

地位と名声のために引き受けたこの裁判で

次第に本気で神父の弁護を行う姿

ローラ・リニーはいつも大げさすぎない演技で

いいなぁ~と思う女優さんだけれど

ここでも魅せてくれました

そして、キャンベル・スコット!

こんなところで彼に会えるとは・・・

『愛の選択』でちょっとキュン♪となった彼も

ひげを蓄えたナイスミドルになっていました

そして、この検事が信仰心に篤い男という設定もまたニクイ



そして、神父の鏡・・ともいえるような

ムーア神父を演じたトム・ウィルキンソン

マフィアのボスみたいな役もするけれど・・・

まさに、Father!と呼びたくなるようなムーア神父!

アメリカの司法制度ではごく一般的な

司法取引を拒否して、有罪になることを覚悟の上で

しかも、下手をすると教会からも追放されかねない・・のに

真実を語りたいと願う神父の信仰心の篤さは感動です



気になっていた裁判の結果は・・・

一瞬え??と思うけれど

ああ、そうか・・そういうこともありなんだなぁと

漠然と受け止めていましたが


ハッと気付いたのです

「エクソシスト」や「オーメン」やこの作品が表しているのは

光があれば必ず影がある・・ということだと!

悪魔の存在を否定することが

神の存在を肯定することではないということに・・



ところで!

日本では丑三つ時が危ないのだけれど

キリスト教では3時なのね・・と妙なところで発見!

123456・・・・の意味は?と思っていると

有名どころ(悪魔の)が満載でいいの??とヘンなところで感心!

そして、神は彼女を救えなかったのではなく

彼女が運命を受け入れたのだという解釈にすごく納得した私です!



作品は宗教的な関係ですごく物議を呼んだらしいのですが

それもまたわからなくもない・・と思う作品でした!