ショコラーデ | 映画を観よう

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ショコラーデ


ドイツ 1998年

ダニ・レヴィ、マリア・シュラーダー、ジェフリー・ライト、デヴィッド・ストラーザン、リン・コーエン、ルカス・アンマン、ニコール・ヒースターズ


監督:ダニ・レヴィ 『彼女たちの時間』

脚本:ダニ・レヴィ、マリア・シュラーダー 

音楽:ニキ・ラウザー 『点子ちゃんとアントン』、『名もなきアフリカの地で』


【ストーリー】

世界中の人種があつまる街ニューヨーク。そこでファッション関係のセットデザイナーとして忙しく働くレナ(マリア・シュラーダー)は、故郷のドイツにいる祖父の経営するチョコレート工場が放火される事件が起こり、急いでドイツに帰った。なんとか祖父の無事を確認したレナは母親を伴いアメリカに戻った。母の誕生日、恋人のカメラマン、ウィン(ジェフリー・ライト)と仕事のことで口論となった、レナは撮影現場から飛び出して母の泊まるホテルを訪ねるが、ホテルの廊下で瀕死の老婦人を発見する。フロントへ連絡し、彼女に付き添って救急車で病院に向かったレナは、そこで、老婦人の息子デイビッド(ダニー・レヴィ)と出会う。なぜか自然と惹かれあってゆくふたりだが、やがて彼らの思いもよらぬ因縁が明らかとなり、デイビッドの弁護士カミンスキー(デヴィッド・ストラーザン)によって、ナチス政権下を舞台にした一族の封印された闇の歴史を暴き出していくことになるのだった・・・。




偶然、1988年に製作されたドイツ映画を続けて観たことになりますが

『ラン・ローラ・ラン』と同じ製作会社だったことは後から知りました

タイプはちょっと違いますが・・・ラブサスペンスです!!



主役の二人が、脚本を書いて、ハリウッドの製作オファーを断ってまで

自分達でこの映画を作ろうと頑張ったらしいのですが

そのおかげで、ハリウッド色のまったくない地味目な作品になっていて

私としては、そこが良いと感じました!!


二人の男女が自然に惹かれあっていくのは

そういう過去のつながりがあったからだと納得しました

こういう因縁めいたつながりは、必ずどこかで出会うようになっているのですね


デヴィッド・ストラーザン扮するカミンスキーがちょっと怖かったですが

この方、こんな感じの役がとても似合います!!

政治的な顔をしているのですねぇ~


主役の男性ダニ・レヴィが監督なのですが

パッと見、『LOST』の主役の方かと思いました(汗

でも、よーく見ると、だんだん北野武に見えてきて・・・(苦笑)


でも、この彼が不思議な人なんですよねぇ~

自分の母親が殺されて、

その犯人の娘かもしれない女性に恋をするんだけど

あまりあわてないんですよ・・・(汗


ラストの彼の行動はちょっとロマンティックですけど

(愛する彼女を守ったわけですから~)

もう少しそれまでに葛藤とかがあったら盛り上がったかなぁ~

でも、もしかしたらそこがドイツ人気質なのかもしれないですね

クールです!!うんうん(ちょっとカッコいいのですわ)



主役の女性マリア・シュラーダーはドイツで一番人気の女優さんだそうです

スレンダーなルックスと、脆そうで強そうで・・・
すごく不思議な雰囲気の漂う女優さんです

デヴィッドに惹かれながら、自分の母がもしかしたら・・という不安
彼女の方は、そのへんがよく出ていました


二人でドイツに行って、やっと自分の思いを口にした後の彼女は
何かから解放されたように、無邪気な表情をしたり
路上ライブの歌に合わせて歌ったり・・・
いろんな顔を見せてくれました!!



そして、物語はいよいよレナの一族の秘密にたどり着くのだけれど
ラストの二人が、さまざまな困難を乗り越えたことは
素直にハッピーエンドとしてよかったです!!


もう少し緻密さがあったら・・・
サスペンスとしてもっと楽しめたかなぁ~と思ったのですが
題材が題材だけに、変に脚色しても~という意図かもしれませんね
でも、こういう作品キライじゃありません!