きれいなおかあさん | 映画を観よう

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タイトル: きれいなおかあさん


コン・リー、ガオ・シン


【ストーリー】
  孫麗英(コン・リー)は夫と離婚をして、女でひとつで耳の不自由な息子を育てている。毎日、息子に言葉を教えて聾学校ではなく、普通の学校に入学させたいと願っているが、発音が不明瞭という理由で、入学試験を不合格にさせられてしまう。
それでも、来年こそは!!と諦めずに、息子の勉強のために仕事まで辞めてしまった麗英。
 新聞配達とメイドのかけもちをしながら、必死で息子に言葉を教えながら生きている。
ところが、息子は補聴器をしていると子供達に虐められ、大切な補聴器を壊してしまう。高価な補聴器を買うこともできず、途方にくれるが、必死で働く麗英、そんな二人の前に、方先生が家庭教師をかってでてくれる。
 そんなある日、メイド先の主人に襲われた麗英は、やっとの思い出身を守りお金を手にする、そのお金で補聴器を買うが、息子は自分の障害に気付き、せっかく母が買って来た補聴器をつけようとしない・・・。今まで頑張ってきた麗英だが、悲しみや怒り、こらえてきた感情が吹き出す・・・。


特別なひねりとかもなく、淡々としたストーリーだし「よくある話し」と言えばそれだけになっちゃうほど、よくわかる話しでした。
でも、コン・リーはすごいです!!さすがです!!
何と全編ノーメイクだそうで・・・(それでも充分綺麗です♪)
母の強さ、優しさ、暖かさ、逞しさ・・・すべてがありました。
「きれいなおかあさん」というのは、決して見た目だけの話しではなくて、大陸的な母親の美しさを描いたんだろうなと思いました。


母は、息子を普通の子供と変わらない。ただちょっとだけ耳が聞えないだけ・・・と言っている
それは息子の障害を認めたくないという心の表れ
でも、それは果たして息子にとっていいことだろうか?


ラストあたりで息子がまっすぐに母に尋ねます「僕はみんなと違うの?」
あまりの真っ直ぐさに母はとうとう障害を認めます
でも、母が思っている以上に息子は強く逞しく成長していました。


親って、親だから子供を守りたいと、先回りして手を差し伸べることがあるけれど
子供はちゃんと現実を受け止めて生きていく強さをもっていたりするもんですよね
親のほうが弱いことがあるのです


母親はこうあるべき!!みたいなガチガチに力が入っていたり
子供にこうして欲しい!!なんてエゴを押し付けたり
でも、母も一人の人間。
泣いて、笑って、怒って、一生懸命働いて生きている姿を子供はちゃんと見ているんだよね~



うまく書けないけど、秀作というより、等身大の母子の物語っていう感じです。
地味~に泣けました。




蛇の足:息子役のガオ・シン君は、本当に聴力に障害があるそうです。力演でした♪