映画を観よう

古くても、新しくても、映画はイイよね!

素敵な映画に出会えた時の気持ちを、誰かと共有したいな♪

SHADOWLAND
ポニーキャニオン
永遠の愛に生きて
SHADOW LAND

イギリス/アメリカ 1993年

アンソニー・ホプキンス、デブラ・ウィンガー、エドワード・ハードウィック、ジョゼフ・マゼロ、ジョン・ウッド、ジェームズ・フレイン


監督:リチャード・アッテンボロー 『遠い夜明け』、『エリザベス』

脚本:ウィリアム・ニコルソン 『ネル』、『グラディエイター』

音楽:ジョージ・フェントン 『最後の恋のはじめかた』、『奥様は魔女』


【ストーリー】

1952年。C・S・ルイス(アンソニー・ホプキンス)はイギリスの名門オックスフォード大学で教鞭を取りながら、童話を書き続けていた。代表作である『ナルニア国物語』はイギリスをはじめ各国で人気を博し、世界中からファンレターが寄せられていた。そのファンレターの中に、アメリカの詩人ジョイ・グレシャム(デブラ・ウィンガー)と名乗る女性から一風変わった手紙を見付けたルイスは、興味を持ち、彼女と会うことにする。それには「あなたのことを夢に見た。ぜひ会いたいのでイギリスに息子と共に来る」とあったのだ。

ルイスはその時、既に50歳を過ぎており、古い伝統を守る知的男性社会しか知らなかった彼は、積極的ではっきりと自分の意見を言うジョイに戸惑いながらも心惹かれていく。だが、ルイスの歯に衣きせぬ物言いは、英国男性には受け入れがたいもので、ルイスの友人達はいぶかしげな顔を見せる。しかし、そんな回りの反応をよそに、酒飲みで乱暴な夫と別れ、息子のダグラス(ジョセフ・マゼロ)とロンドンでやり直そうとしていたジョイのために、ルイスは戸籍上の結婚してまで彼女を支えていた。しかし、互いに相手を友人以上のものとして意識し始めた頃から二人はギクシャクする。

自分の感情を素直に表わすことができず、ただ優しく振る舞うルイスにいらだつジョイ。ルイスもまた、ある生徒(ジェームズ・フレイン)の言葉をきっかけに、自分が母の死後、他人を寄せつけない″影の国=シャドウランズ″にいたことを初めて知る。そんな矢先、ジョイがガンに冒されていることが判明するのだった・・・



イギリスの有名な作品「ナルニア国物語」の作家を

アンソニー・ホプキンスが演じていると聞いて探しました!!


ビデオジャケットの説明を読んでみると

C・S・ルイスと妻ジョイの愛の物語~

みたいな感じで書かれていたので

勝手に、二人の恋愛~結婚、そしてナルニア国物語が生まれ

さらに病で別れていくんだなぁ~~と思っておりましたが


ルイスとジョイの出会いは、ナルニア国物語が生まれたずっと後で

ファンレターがきっかけと知ってビックリしました!


古い英国紳士社会で生きていたルイスにとって

ジョイの姿は、戸惑いと新鮮な発見と喜びだったんでしょう!

けれど、恋とか愛とかに疎いルイスは、自分の気持ちに気づかない

なぜこんなに興味を持つのか?とすら考えもしない


でも、いつもルイスの傍らにいた兄ウォレンは

そんなルイスを優しく見守っているんです!

ジャーロック・ホームズの2代目ワトソン君として有名ですが

その撮影を蹴って、この作品に出演したとか・・・

ジョイの息子ダニエルに対しても、すごく気がつくんです!

やはり、そこは兄なんだろうなぁ~。ルイスは気づかないですもん・・

ジョイが亡くなった後も「ダニエルと話しなさい・・」と助言するのもウォレン

とにかく、このお兄さんがと~っても素敵なんです♪


ジョイの行動を、あつかましいとか図々しいと感じる人も多いようですが

彼女もまた、ルイスに恋をしたんだと思います!

決して計算高い女性ではなく・・・

だって、自分はバツイチで子持ちの、まだ世の中に認められていない詩人

ルイスは地位も名誉も財産も持っている紳士

そんな彼の側に自分が居るのはどうか・・・?と悩んでいたはず


けれど、知り合いなどいない英国で頼れるのはルイスだけ!

形だけの結婚を・・とお願いしたのだって、彼の気持ちを聞くのが怖いから!

ちょっとロマンチストな私は、そんな風に思いたかったのですが・・


元来ストレートなジョイですから

ルイスの優し過ぎる態度にイライラもするのだけど

彼女が死を目前にしてルイスに約束してと願うシーンの台詞は

とても切なくて優しくて・・溜息がでました

「どんなに哀しくても、それは今の幸せの一部だと思って・・・」


それにしても

やはりアンソニーさま、見事です!


ジョイと出会って、彼女の強い個性にも凛とした態度を崩さない紳士ぶり

ジョイを亡くして、残されたダニエルと悲しみのあまりに泣くシーンは

二人の悲しみが同じで、まるで子供のようで・・

母を亡くした8歳のダニエルと変わらない途方に暮れた老人がいました。


もう鳥肌が立ちました!

レクター博士から超能力をもった老人まで・・今まで観てきた彼が

次々と脳裏に出てきて

ああ、なんって役者さんなんだ~~~と溜息です。

このシーンを見ただけで、なんだか満足!!


ルイスに「シャドウランド」の話をする学生

ジェームズ・フレインは、この作品がデビュー作らしいですが

別の作品でちょっと注目していたので

彼を見付けたときはチョット嬉しかったです♪



C・S・ルイスは、作家として有名ですが、神学者でもありました。

作品の中で、彼が講義している台詞(何度もでてきます)は、

彼の時論であったのでしょうけれど

ジョイとの出会いと別れによって、本当に体験するのです。

「経験するということは辛く大変、けれど学ぶのだと・・」


そこから彼の人生は変わったのだと思いますが

きっと、その後ならば、ナルニア国物語は生まれなかっただろうな~

シャドーランドはナルニア国だったのかしら・・・

なんてことをふと思ったりもして


あまりにも美し過ぎる二人の愛に

ちょっとできすぎ~~とツッコム方も多いとは思いますが

(そういう意味では万人向けではないですね)

ビデオ欲しくなりました・・(DVDは出ていないみたい)






【蛇の足】

C・S・ルイスとJ・R・R・トールキン(指輪物語の作者)は、ルイスがキリスト教へ改宗したのもトールキンの影響だというほど、 親交が深かったにも関わらず、ジョイとの結婚で二人は断交したという。

(最初に行われた形式上の結婚という形は信仰的に許されないのでしょう)


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ワーナー・ホーム・ビデオ
プラクティカル・マジック 特別版
Practical Magic

アメリカ 1998年

サンドラ・ブロック、ニコール・キッドマン、ダイアン・ウィースト、ストッカード・チャニング、ゴラン・ヴィスニック、エイダン・クイン


監督:グリフィン・ダン 『恋におぼれて』、(出演:『二人にくぎづけ』)

脚本:

・ロビン・スウィコード 『若草物語』、『マチルダ』

・アキヴァ・ゴールドマン 『アイ,ロボット』、『ビューティフル・マインド』

・アダム・ブルックス 『姉のいた夏、いない夏』、『フレンチ・キス』

音楽:アラン・シルヴェストリ 『ポーラーエクスプレス』、『ヴァン・ヘルシング』


【ストーリー】

幼い頃に両親を亡くしたサリー(サンドラ・ブロック)とジリアン(ニコール・キッドマン)の姉妹は、叔母のジェット(ダイアン・ウィースト)とフランシス(ストッカード・チャニング)を頼ってやってくる。一族は魔女の血を引き、ちょっとした魔法を使える能力が受け継がれていた。けれど、彼女たちと恋に落ちた男性は必ず若死にしてしまう。サリーとジリアンの父親、そしてサリーの夫も・・早死にしてしまう。二人の娘を連れて、幼い頃育った叔母の家にもどってきたサリーは、「もう恋なんてしない、魔法も使わない」と心に誓い、理想の男性像をノートに綴っていた。パンケーキを裏返せる人、片方がグリーン、片方がブルーの目を持つ人……それは絶対に存在しない幻の男性像だった。一方、セクシーな女性に成長した妹のジリアンは、恋人のジミー(ゴーラン・ビスンジック)と共に家を飛び出し、自由に暮らしていた。そんなある日、サリーの元にジリアンからSOSの電話が!妹を救うために、誓いを破ったサリーだったがジミーが死んでしまった・・・慌てた二人はジミーの死体を庭に埋めるが、不吉なことが起こりはじめる。そしてジミーを追って刑事のゲーリー(エイダン・クイン)が調査にやって来たのだった・・・。



魔女の姉妹が恋人を殺して追われる話!

いつものように、内容についてはかなり違った予備知識(苦笑)


豪華キャストなのに、なぜか今まで観ていなかったのですが

あらま、意外に面白かったです!



魔法を使う能力もあって、普通に結婚もしてて子供もいるサリー

長女役が似合いますねぇ~サンドラ・ブロック


対して軽~~いイケイケお姉さんのニコール・キッドマンも

これまた似合う!!

姪っ子たちも一緒にいて楽しそうだし・・・

そして何よりも、叔母さまがた!!

ダイアン・ウィーストにストッカード・チャニング

いいですねぇ~♪ここでもやっぱり

おっとりしている姉に強い妹!


魔女は二人姉妹なのかしら?

それも髪の色も同じで・・・



一族が魔女だからって町の人々に敬遠されているけれど

娘の学校の父母会メンバーのおばちゃんたちも悪い人じゃない

(けっきょく幼馴染なのですよね)

まさかと思いながら、ジリアンの悪霊祓いの儀式に読んだら

ウキウキしながらやってくるんだもん(笑)


悪霊祓いがすんだ後・・・

あ、魔女が持ってるホウキってこういう使い方もするのか・・と

妙に新鮮に感じてしまった(爆)本来の使い方なのにねぇ~



で・・・・発見しちゃった。

ふふふ♪刑事役で登場のエイダン・クインってカッコイイ♪

(いつもの惚れっぽいクセが出ましたね・・汗)

実は彼が出ている作品、けっこう観ているんですが

今回、妙~にカッコ良く見えちゃった(笑)

髪型かな・・・(いつもはもっと短髪だから)


刑事だから、早く追い返したいジリアンが魔法のシロップを作って

それを食べさせようとするんだけど

サリーの二人の娘たちが、ちゃんと彼のことをチェックしてて

気づくんですね~パンケーキをひっくり返せるって♪



小さな魔女を除いた、4人の魔女たちが

特性のお酒を飲みながら踊るシーンを観ていて

おぉ~ストッカード・チャニングって“ピンク・レディーズ”だったんだ~♪

と懐かしい『グリース』を思い出してしまいました!


豪華キャストの割にヒットするようなストーリーじゃないのは確かですが

でも、観終わったあとに、少しキュン♪となる作品です





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テーマ:
ワーナー・ホーム・ビデオ
H [エイチ] 特別版

韓国 2002年

ヨム・ジュンア、チ・ジニ、チョ・スンウ、ソン・ジル、キム・ソンギョン、キム・インクォン、キム・ブソン


監督・脚本:イ・ジョンヒョク 

音楽:チョ・ソンウ 『八月のクリスマス』


【ストーリー】

降りしきる雨の夜、ゴミ捨て場で腐敗した死体が発見された。死体は女子高校生、更にその近くには彼女の胎児と思われる死体も引きずり出されていた。続いてバスの中で臨月の女性の死体も発見され、腹部が切り裂かれていた。これらの手口は、1年前に起きた6つの殺人事件と非常に酷似していたが、その犯人シン・ヒョン(チョ・ソンウ)は死刑囚として刑務所に収監されていた。事件の鍵を求めて、担当刑事のキム・ミヨン(ヨム・ジュンア)とカン・テヒョン(チ・ジニ)が面会に行く。だが、シン・ヒョン事件のせいで婚約者ハン刑事が自殺したことで、シン・ヒョンに憎しみを抱いていたため、直接面会するのはカン刑事一人だった。

面会に現れたシン・ヒョンは、物静かで残忍な死体の写真を見ても涼しげな微笑を浮かべ「僕みたいな怪物と立ち向かう時に自分まで怪物にならないで・・・」と意味深な言葉をカン刑事に投げかけるのだった。なんの手がかりも得られないまま、第3の事件が発生、たどりついた犯人をカン刑事が撃つ。事件解決かに見えたが、本当の恐怖はここから始まるのだった・・・・。





う~~ん、なるほど!途中で読めてしまいました。

でも、とてもよく出来ている作品です!!ブラボ~♪


この作品は、単純なあらすじだけを読んでいると

ただの猟奇殺人事件を描いたサイコスリラーなのかと思います

そのため、全く手が出なかった作品なのですが


UkiUkiれいんぼーデイのなぎささん の記事を読んでいて

どーしても、ラストが知りたくなってしまい

怖いの覚悟で観たのですが・・・・こういう作品好きです。

面白かったです!!

たしかに、あれこれ、ウッ!となる映像もありましたが

大丈夫、大丈夫!ストーリーに入りこめばOK!


きっと、この作品を観ている中で、

なんで?いつ?どうやって?と思う部分がいくつか出てくるのだけど

観終わって、おぉ~そういうことだよね!と納得しちゃうわけです

・なぜ?題名がH?

・彼が犯人として選ばれた理由は?いつわかったの?

・6人目の被害者は? 


ホラー苦手と言いつつも

若い時(中学時代かなぁ~)ホラーにはまった頃があったし

推理小説は大好きなので、謎解きとかは得意!!

だから、かなり読めました。ハイ

それをここで書いちゃうとネタバレになるので書きません(書きたいけど~)


そういう意味では、読み通りに進んでいくのはちょっと・・・でしたが

でも、その時々の背景・小物・会話・・・細かいところまで

キチンと作られているなと思いました


ただ、一つだけ・・どーしても妥協できない部分があるのは

子供は10月10日(10ヶ月)で生まれるというけれど

4週間を1ヶ月と計算しての10ヶ月だから

実際の西洋暦で計算すると、9ヶ月なのよねぇ~~~~

事件が起きる日のことを、28日周期とかで細かく説明しているのに

10ヶ月というキーワードは、なんだか許せなかったわ(変な所にツッコム)



音楽がまたイイ感じで・・・最後の映像にピッタリでした!


一度観た後に、もう一度、再現ビデオ風に観たくなる作品です!




ところで・・・

こういうストーリー、日本映画か小説にありませんでしたっけ?

記憶にあるのに、思い出せなくて・・・それがスッキリしないのです・・・

知ってたら教えてください~~~



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テーマ:
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
モンスターズ・インク ― スペシャル・エディション
MONSTERS.INC.

アメリカ 2001年

声:ジョン・グッドマン、ビリー・クリスタル、ジェームズ・コバーン、スティーブ・ブシェミ、ジェニファー・ティリー


監督:ピート・ドクター

脚本:アンドリュー・スタントン 『トイ・ストーリー』、『ファインディング・ニモ』

音楽:ランディー・ニューマン 『シービスケット』、『ジャイアント・ピーチ』


【ストーリー】

「モンスターズ株式会社」は、この町のモンスター達が、世界中の子供達のベッドサイドに現れ脅かしては、その悲鳴を集めモンスター・シティのエネルギー源として町中に供給している。この会社のトップエリートが、悲鳴獲得ポイントNo.1のサリー(声:ジョン・グッドマン/石塚英彦)。相棒のマイク(声:ビリー・クリスタル/田中裕二)と、毎日の厳しい訓練の成果を発揮して、夜な夜な子供たち怯えさせている。ところが、そんなモンスターの世界では、人間の子供は有害と信じられており、人間界の物はたとえ靴下一枚であっても、モンスター・シティに入ればたちまち爆破されることになっていた。そんなある日、時間外に可愛らしい花柄模様のドアがセットされているのに気づいたサリー。開けてみると誰もいない・・・。しかし、サリーのしっぽで遊ぶ何かが??うわ~~~~~!!女の子が~~~。ドアの中に返そうと必死のサリー!そこにランドール(声:スティブ・ブシェミ/青山譲)がやってきて、サリーは慌てて逃げる。サリーの背中に女の子がしがみついているとも知らずに・・・・。さあ、当局に知れたら自分たちも隔離されてしまうサリーとマイクは、こっそり女の子を人間界に戻すための作戦がはじまった・・・・。



ディズニー&Pixerの最高傑作!

といっても過言ではないと思います♪この作品!!


我が家でもかなりの人気でお茶の間に登場しますよ~~

もちろん、子供たちが見る時は日本語吹替えですが・・・

ホンジャマカの石塚&爆笑問題の田中

本物の声優さんも顔負けなくらい、ナイスですね♪


でも、オリジナルの声もいいですよ~~

名前を見るとビックリ!!っていうくらい有名どころが揃っているし

ウォーターヌースとランドールの声には個人的に拍手しちゃいました!

ジェームズ・コバーンにスティーブ・ブシェミですよ!!

もう楽しそうですよね!!

聞いていると、本人の顔もチラリと出てきますが、合ってますね♪


お話の中身は・・・、これがまたイイ♪

モンスターを死に至らしめるバイキン!といわれていた子供なのに

悲鳴獲得ナンバー1のサリーは、体の大きさに似合わず心優しくて

女の子に「ブー」なんて名前までつけて可愛がる!

ブーもまたサリーのことを「ニャンニャン」と呼ぶし・・・ネコじゃないけど(苦笑)


悪者ランドールは透明になれるからどこに居るかわからなくて

かなり執念深くて不気味!!

悪役としてはバッチリ!!迫力ありました!


サリーとブーの別れのシーンは、思わずウルウルしたし

マイクの粋なプレゼントは、あの緑色の目玉オバケが妙に愛しく見えたし


だけど、一番最高なのは

エネルギー減が悲鳴よりも、笑いの方がパワーが高いってところ!!



こういう夢のある作品って、ときどき見たくなりますね♪



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テーマ:
角川エンタテインメント
アンジェラの灰 特別編
ANGELA’S ASHES

アメリカ/アイルランド 1999年

エミリー・ワトソン、ロバート・カーライル、マイケル・リッジ、キアラン・オーウェンズ、ジョー・ブリーン


監督:アラン・パーカー 『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』

原作:フランク・マコート 『アンジェラの灰』

脚色:ラウラ・ジョーンズ 『ある貴婦人の肖像』

音楽:ジョン・ウィリアムズ 『ハリー・ポッター アズカバンの囚人』


【ストーリー】

世界大恐慌の1930年代。ニューヨークで出会って結婚したマラキ・マコート(ロバート・カーライル)とアンジェラ(エミリー・ワトソン)には5人目の子供が生まれたばかり、4人の男の子の次に生まれた娘。だが、生活が貧しく、世後数日で娘マーガレットは死んでしまう。娘を失った悲しみにくれる母と、食べ物すらない幼い4人の兄弟は、母の実家からの送金で、一家6人で故郷アイルランドのリムリックへ戻った。しかし、北アイルランド出身でプロテスタントの父マラキに対して、リムリックの人々は冷たく、仕事もなかった為、一家の生活は更に苦しくなるばかり・・雨ばかり降るリムリックの街で、ついに双子の弟たちが相次いで死んでしまう。元IRAの戦士として優秀だった父は、仕事もないのにプライドだけは高く、わずかに入った失業手当すら酒代に消えてしまう。アンジェラは子供を守るために石炭を拾い、教会の慈善会に物乞いと蔑まれながらも奔走する。一家の主として頼りない父だったが、父の語る話は子供たちにとって夢を与えてくれるものだった。そんな両親の姿を見守りながら成長した長男フランク(少年期:キアラン・オーウェンズ)は、出稼ぎに出たまま行方不明となった父の変わりに、炭鉱で仕事をするが、重度の結膜炎を患い学校へ戻る。だが、ついにフランク(青年期:マイケル・リッジ)は学校をやめ、家を出て、電報配達人として働き始める。いつしか、彼の心にアメリカへの夢が芽生え始める。一生懸命金を貯めたフランクは、ついにアメリカ行きの船に乗り込むのだった。



原作は『アンジェラの灰』
主人公のフランク・マコートがアメリカに渡ったのちに作家となり

出版した作品の映画化で、原作の前半部分にあたるそうです


大恐慌時代の暗く重い風景が

雨か、降っていなくても地面に残る水たまりで

より湿気と寒さを感じさせる映像で

青く晴れた空やイギリスの田園風景なんか出てこないのに

暗くて嫌だ。。と思いませんでした


それよりも、この時代、こんな環境の中で育ちながら

これほどまでに強く優しく育ったフランクと家族の素晴らしさが

あとからジワリジワリと心を打つのです


イギリス、アイルランド、カトリック教、プロテスタント・・・

歴史を知らずに見ると???と思うこともあるでしょう

イギリス映画が好き!と言ってあれこれ見ているつもりでも

その歴史と宗教について語れるほどの理解はしていないのです

それでも、時代と信仰と階級制度によって

自分の生きている環境を変えることすらままならなかった人たちが

そのどうしようもないことに抗わず、でも屈することなく

自分の道を選び、歩んで行くことができた・・

そんな希望に満ちた作品で、本当に観て良かったと思いました



フランクの彼自身の持っている素直な心がそうさせたのでしょうが

精神的には、とても、恵まれていたと思います


例えば、学校の教師。

ケンカをしたフランクをヤンキー・ボーイと呼び叱りながらも

「どこで生まれたかは彼の責任ではない」と

両方の少年を同じように罰していたし

父が治した靴を馬鹿にしたクラスメイトに対して

「貧しいことは恥ではない、彼をあざ笑うのか?」と

フランクを笑った生徒を一喝していました

(映画『ケス』の先生とは大違い!!)


腸チフスで2ヶ月も入院してしまうけれど

清潔で食事も整い、なによりも本をたくさん読むことができた時

彼の文才と強い心や、冷静な行動はそんなところでも培われたはず


母と弟を想い、一人家を出たフランクだけど

いつもは冷たい叔父さんや叔母さんが優しくしてくれる

この時の叔母さんには、私も心から感謝しました!


働いて暮らしを立てていけるようになった息子を訪ねた母は

一言も弟たちのために生活を助けてとは言わない・・

ただ、この時のフランクの弟たちに会いたいと願う涙で

胸がつまる思いをしました

(私も、年の離れた弟や妹と離れて暮らした時期があったので・・)


初めてお酒を飲んだ夜

父と同じ歌を歌い、同じ文句を言うフランク

ついに母に心にとどめていた言葉を言ってしまい

後悔の念でいっぱいになって教会にいるフランクに

全ての罪は許されるという神父

許されることで、人を愛する人になる・・

宗教とは無縁だけれど、自分も何か救われたような気がしました


どうも、こういう作品を観てしまうと

胸がいっぱいになってしまって

想っていることの半分も書けません(汗)


是非、原作を読みたいと思いました。





追記


母親役のエミリー・ワトソン

相変わらず澄んだ強い意思を持った瞳でした。

貧しい中で、子供を守るためになりふり構わない母。

小さい子供を抱えて自分が働きにでることもできない・・

惨めだと思うことも、恨み言一つ言うでもなく子供たちに接する

そんな母がクリスマスに出て行く夫を見送らずに目をそらすシーンは

哀しく辛いところでした・・・(仕方なかったんですよね・・)


父親役のロバート・カーライル見事でした。

『フル・モンティ』や『家族のかたち』などでも独特な雰囲気の人でしたが

私にとっては『司祭』という作品での彼のインパクトが強かったのですが

この作品では、気ぐらいが高くて酒飲みで、どうしようもないけれど

息子達にとっては優しくて素敵な父親を見事に演じていました



後でしったのですが・・・

フランクが腸チフスになって入院した時に

診察に来てオナラをする医者。。

実は監督のアラン・パーキンなのだそうです♪



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