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2017年03月24日

機動戦士ガンダム サンダーボルト 第5話(2017年)

テーマ:アニメ(TV・OVA)/特撮
機動戦士ガンダム サンダーボルト 第5話(セル版)

原作の途中までで放り投げて、終わっちゃうのかなと落胆しつつも…あそこでとめたラストに、一応、納得もしていたアニメ版の「機動戦士ガンダム サンダーボルト」。結局、第2シーズンスタートということで、原作の続きもアニメ化されることになり、今回も配信先行でリリースが始まる。そんなわけで、オイラは今まで同様、Amazonビデオにて「機動戦士ガンダム サンダーボルト 第5話」をさっそく購入…すぐにTV+Fire TV Stickで視聴したかったんだけど、午後から外出する予定があり、Fireタブレットにダウンロードして持ち出し、外出先の待ち時間で鑑賞した。

宇宙世紀0079年12月31日、ジオン軍の最終防衛拠点である宇宙要塞“ア・バオア・クー”への攻略作戦を開始した地球連邦軍…激しい攻防の末、地球連邦政府とジオン共和国との間で終戦協定が結ばれた。戦闘中にジオンの捕虜になっていたイオ・フレミング少尉とムーア同胞団の仲間も無事に脱出するが…。それから7か月後の地球…ジオン公国軍の残党は、共和国とされた本国を公国として復権するため戦いを続けていた。リビング・デッド師団の生き残りダリル・ローレンツは連邦内部の軍閥である南洋同盟を探る諜報任務に就いていた。

原作コミック4巻~5巻までを映像化…ただし、尺の関係で時系列などのアレンジがあり、イオが地元のムーアコロニーに帰るところはエピソードをまるまるカット。また、地球に降りたダリルが、アッガイの小隊を率いて作戦に赴くところは…出撃シーンまでで、実際に作戦を遂行する様子は次回に繰り越しになった模様。原作ではアッガイ小隊の活躍を描いた後に出てきた…ジオン残党の捨て身の特攻作戦を、アトラスガンダムが阻止するエピソードが前倒しになって描かれる。やっぱり作品に“ガンダム”と名の付く以上、主役機を出しておこうという計らいでは?

冒頭の“ア・バオア・クー”から…モビルスーツ(メカ)戦の見せ場は豊富…本話から登場する連邦、ジオン双方の新キャラが激しい戦闘を繰り広げる。本作独自のモビルスーツはもちろんのこと、ビグロ、Gアーマー(ガンダムではなく、中身はジムだったけど)、サイコミュ高機動試験用ザク(MSV)などファースト世代の琴線に触れること間違いなしのマニアックなメカも大活躍。ただ、原作には登場したザクレロが出てこなかったのは残念…同じモビルアーマー仲間のビグロがなかなかかっこよく描かれてたので、もしや、ザクレロもと期待したのにな(笑)

原作にもあったけど、ガンタンクで“ア・バオア・クー”に乗り込み、中から兵士が出てきて、白兵戦を始めるところは…映像で見ると、「機動戦士ガンダムUC」に出てきたECOASのロトをちょっと思い出したりしたよね。また、話が地球に移ってからの、コアファイター発進時のギミックが、動いているアニメ映像で見るとよりカッコよくなっている。輸送機ミデアから、離脱して…発進していくってアイデアだけで素晴らしかったのに。これは第6話で描かれるだろう、ダリルの駆るアッガイの活躍に期待が高まる(つーか、オミットされないことを祈るばかりだ!)。

本編は予告を入れて22分40秒ほどでした…巻末には、第1シーズン同様、映像特典がついていますが、毎回、スタッフのインタビューを中心としてなかなか見ごたえがあった第1シーズンのドキュメンタリーとは違い、“MS FILS”というモビルスーツの紹介、戦闘シーンのダイジェスト映像となっているので…今までもセル版配信を購入してきたオイラなんかからすると、ちょっと物足りない内容でしたね。やっぱりスタッフやキャストの声を聞きたい。ちなみに、ナレーションはイオ・フレミング役の中村悠一が担当…声優目当ての女子なんかは嬉しいかもね?


監督:松尾衡
出演:中村悠一 木村良平 平川大輔 古川由利奈 逢坂良太 杉田友和 小山剛志 上田燿司


【Amazonビデオで視聴】
機動戦士ガンダム サンダーボルト 第5話(セル版)







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2017年02月26日

龍の歯医者 後編・殺戮虫編(2017年)

テーマ:アニメ(TV・OVA)/特撮
龍の歯医者 後編・殺戮虫編

NHKのBSプレミアムで二週に渡って放送されたスペシャルアニメ「龍の歯医者」…「後編・殺戮虫編」が昨晩放送になったのでエアチェックして鑑賞した。その際、本編アニメ放送前にやっていた“今からでも間に合う!「龍の歯医者」後編直前(生)SP”もちゃんと合わせて録画したんだけど…本編終了後にも“直後SP”って番組があったようで…やべぇ、録り忘れた。ウチで取ってる読売新聞のTV欄にはそんなの載ってなかったぞ(予約する時にレコーダーの番組欄を気を付けて見てれば気づいたんだろうけど)…さすのNHKでも“直後SP”の再放送は無理か?

隣国との戦争が激化する“龍の国”…国の守護神 “龍”を虫歯菌から守る歯医者の野ノ子と、“黄泉帰り”という現象で生き返り、野ノ子と同じ歯医者になった敵国の少年・ベル。仲間の裏切りに遭い、虫歯菌“天狗虫”が出現…それが原因で、落下してしまった歯を追いかけ、戦乱の続く地上へ降り立つ。そんな二人の前に、ブランコ率いる敵軍の傭兵部隊が現れた!そしてベルと面識があった傭兵たちは…ベルが生き伸び、歯医者になっていた事実に驚く!仲間の援軍も到着し…なんとか傭兵から歯を守った野ノ子は、それを持って“龍”に戻ろうとするが…。

幕開けは現代っぽいシーンから始まる後編…一瞬、面喰う…野ノ子やベルはどうなった?世界観を急に変えてくるあたりはガイナックス流れをくむスタジオカラーらしい十八番展開。このまま「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」のように観客・視聴者置いてきぼり展開かと一瞬、心配になるが…あくまで世界観の補足みたいなシーンであり、ちゃんと元の物語に戻ってきたので、ちょっと安心する。前編で“虫歯菌”のせいで抜け落ちてしまった歯を追いかけて、地上世界にやって来た主人公たち…地上に落ちた時点で、巨大だった歯は持ち運べる大きさに変化。

それをめぐり…前編で黄泉帰った(蘇った)敵兵ベルくんとも因縁浅からぬ敵傭兵軍団との争奪戦に発展していく。敵から守るため、小さくなった“歯”を大事そうに抱きかかえる野ノ子の仕種を見て、なんとなく押井守の「天使のたまご」を思い出す。地上では馬による活劇シーンが多く…前編同様、宮崎駿の「もののけ姫」っぽさを感じる。ああ、そういえば「もののけ姫」は馬じゃなくて、主人公たちがまたがってるのは架空の動物だったっけ?また…空飛ぶ“龍”に戻るため、飛行機を使ったアクションに発展していくところも、やっぱり宮崎アニメっぽかった。

敵の傭兵でいっぱいの飛行機内に野ノ子が乗り込んでいくところなんかは「風の谷のナウシカ」のユパ様だよね(笑)アクション以外では…地上に落ちた野ノ子とベルが、民家に泊めてもらうシーンが出てくるんだけど、年頃の男女が同じ部屋で一夜を共にするという…ドキドキな感じが、まさにエヴァのシンジくんとアスカのようです。そして、化け物になってしまった柴名姐さんという先輩歯医者(声を演じるのは林原閣下)の内面的なものを描くところは、やっぱりエヴァっぽい。舌が絡み合う生々しい描写を見て…エヴァで出てきたミサトの喘ぎ声が頭をよぎる。

やっぱり最後は人類補完計画発動か?なんて思ったりするんだけど…鬱々な庵野秀明に比べると、もうちょっと“救い”を残してくれているのが、鶴巻和哉の人としての優しさなのかなと思ってみたり。一貫して“生と死”は描いているんだけど…絶望的でもなく、しっとり泣かせるわけでもなく、なんとなく温もりを感じさせる、爽やかなラストであった。前編放送時はまだ出家・暴露本騒動(ついでに不倫もバレた)で世間の目も厳しかった清水富美加だけど…例の暗殺事件の陰に隠れ、だいぶ報道も沈静化。おかげで変な先入観もなくなり、素直に楽しめた。


監督:鶴巻和哉 制作統括・音響監督:庵野秀明
出演:清水富美加 岡本信彦 山寺宏一 林原めぐみ 松尾スズキ 名塚佳織 高木渉  櫻井孝宏


【あら、Amazonプライムで配信中だぞ】
プライムビデオ 龍の歯医者







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2017年02月19日

龍の歯医者 前編・天狗虫編(2017年)

テーマ:アニメ(TV・OVA)/特撮
龍の歯医者 前編・天狗虫編

電撃引退、出家騒動、暴露本発売で話題の清水富美加…前にあるドラマの感想で“この女優苦手”と書いたことがあるんだけれども、なんとなくこういう人間性を演技を通して感じていたのかもしれないなぁ。特に好みの女優じゃなかったので、加熱するマスコミ報道なんかは、意外と冷めた目線で見ていたのだが…そんなオイラでも一番、気がかりだったのか、この話題の人物・清水富美加あらため千眼美子さん(笑)が声優を務めたNHKのスペシャルアニメ「龍の歯医者」だった。映画やドラマのことばかり心配されてたが、「龍の歯医者」を忘れるなよと。

放送の何か月も前から、情報を小出しに発信するなど、NHKもガンガンとプッシュしてたのに…肝心の本放送を目前にして今回のトラブル。まぁ、実写作品と違って、声だけ差し替えれば、アニメは放送できると思っていたし(オリジナルの短編およびその短編が発表された“日本アニメ(ーター)見本市”という企画は、女キャラは林原めぐみ、男キャラは山寺宏一の2人だけで全て受け持つという制約があった)、最悪…林原めぐみがなんとかしてくれるだろうと思ってたもん(笑)だけど、NHKの“トラブルなんて関係ねぇ”のスタンスで無事に放送されましたね。

このアニメの元ネタは…スタジオカラーとドワンゴがタッグを組んで、日本を代表する一流アニメーター、クリエーターたちが、実験的なアニメ作品を短編という形で作り、それをネットで無料配信するという企画の一つだった。今現在、企画自体は終了(休止中?)…今回の長編アニメのTV放送に合わせて、オリジナル短編版の「龍の歯医者」のみ、期間限定で再配信されてるだけなんだけど。そんなわけで、昨晩放送の「龍の歯医者 前編・天狗虫編」を鑑賞…感想は後編を見てからと思ってたんだけど、富美加ショックにのっかって、前編も単独で書いちゃおうと。

隣国との戦争が激化する“龍の国”…国の守護神 “龍”を虫歯菌から守る新米・歯医者の野ノ子は、“黄泉帰り”という現象で生き返った敵国の少年・ベルを救い出す。敵の情報を仕入れたい軍人たちはベルの引き渡しを要求するが、古株の歯医者でリーダー格の悟堂は、“龍の歯”で起きたことはすべて歯医者に任せるという掟を理由にそれを拒否。ベルを歯医者の一員として加えることになり、その面倒を野ノ子が見ることになった。最初は戸惑いを隠せないベルだったが、野ノ子たちと接しているうちに、だんだんと心を通わせていき…。

長編化ということで…ストーリーなども一から作り直しているし、登場人物も増えている。短編版を見ていると…続編なんだなっていうのがなんとなく理解できるんですけど、見てなければ、見てないで別に問題ない作りにちゃんとなっていた。前編の後半部分で…清水富美加演じるヒロインの野ノ子が、“龍の歯医者”になった経緯を振り返るシーンが出てくるんだけど…その一連のシーンがまさに短編版の内容である。固有名詞の追加などで若干、セリフが異なるものの…ほぼ同じシーン。素人目には短編版をそっくりそのまま流用しているように見える。

だけど…“日本アニメ(ーター)見本市”の公式サイトで再配信中の短編版を同時に流してみると(こういう時にタブレットは重宝しますなぁ)…同じコンテを使った、同じカットなんだけど、絵が全て書き直されているのに気づく。短編版と今回の長編版…キャラクターデザインの担当者も違うので、当たり前と思えば当たり前なんだけど、見比べると面白い。絵は違うんだけど、動きはほぼ一緒…昔のセルアニメとは違う最近のアニメの詳しい作り方ってよくわからないんだけど、作り手が妥協をしていない、手の込んだことをやってるなぁと素直に感動した。

なるほど…リメイクと続編を同時にやってのけてるってことですね。前編の放送は約45分…後半も同じ時間だろうと思うんだけど、合計で90分。両方合わせてアニメ映画の1本分くらいの分量はあることになる。それでも…複雑な設定説明なんかにも時間がとられてしまっているので、前半を見た限りだと物語のダイジェストっぽさは否めないかなと思った。アニメーション技術のクオリティの高さを実感する半面…これだけ拘っているなら、TVシリーズで世界観や物語を丁寧に描いてほしかったかなとも思う。結局は変な化け物と戦う話で終わりなのかなと…。

いや、後半があるので、まだどうなるかわからないですけどね。敵国の少年が命を落とすまでの、戦艦による戦闘シーンは…スタジオカラー、というか庵野秀明らしさが出た拘り。ナディアやエヴァでも散々やってきた、どことなく「宇宙戦艦ヤマト」を彷彿とさせるものだった。舞台が“龍の国”に移ってからは…宮崎アニメ、ジブリっぽさも顔を覗かすファンタジー。両方に共通するのは…人の生き死にもしっかりと生々しく描いているということだろうか?登場人物が死生観を語ったりする場面があり…こんなところで清水富美加の“死にたい”発言が妙にダブる。

肝心な清水富美加の声優としての演技…自分が苦手だったリアル演技よりは、変な個性が出てなくて、聴きやすかった。やっぱり、オリジナルの短編版でヒロインを演じていた林原めぐみの声のトーンなんかも意識してたんじゃないかな?なんとなく雰囲気は似ていた。てっきり「この世界の片隅に」で声優としても演技力の高さを認められた、のん(元・能年玲奈)に対する、事務所の当てつけ、ごり押しキャスティングではないだろうかと邪推していたが…そんなにひどくはなかった。でも、元ネタ企画同様、女キャラ、すべて林原めぐみでも良かった気もするが?


監督:鶴巻和哉 制作統括・音響監督:庵野秀明
出演:清水富美加 岡本信彦 山寺宏一 林原めぐみ 松尾スズキ 名塚佳織 高木渉  櫻井孝宏


【主役の声優は話題のこの人です!】
全部、言っちゃうね。 ~本名・清水富美加、今日、出家しまする。~







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2016年12月25日

MEGAZON23Ⅲ イヴの目覚め/解放の日(1989年)

テーマ:アニメ(TV・OVA)/特撮
メガゾーン23 Blu-ray Archive BOX

WOWOWでエアチェックした「メガゾーン23」シリーズの一挙放送もいよいよラスト…シリーズ3作目の「MEGAZONE23 Ⅲ」を鑑賞。2作目も、正規続編でありながらガラリと絵柄も作風も変ってしまっていたけど、より“なんか違う感”が顕著になったのがこの3作目。一応、1、2作目から数百年後という舞台設定で、物語的にも関連はあるものの、ほとんど原形をとどめていない。当時は、前後編の2部作で発売されたOVAで…WOWOW放送もエンディングなどはそのままで、2話ぶっ続けでの放送だった。お約束だけど、ジャケ画像はBlu-ray-BOXから拝借。

最終戦争が終わってから数百年後…地球に帰還した人々は、電脳ネットワーク“SYSTEM”が管理する“エデンシティ”で暮らしていた。天才ハッカーのエイジ・タカナカは、仲間たちとゲームに夢中になる一方で、シティを統括する情報監督局“E=X”への入局も決まっているエリートだった。“E=X”入局目前のある日、エイジはリョオ・ナラハラという美女と知り合い、彼女に惹かれていくのだが…。一方、ゲーム会社“オレンジ社”は“E=X”と敵対するレジスタンスの隠れ蓑で…シオンたちが熱中するゲームを使ってある計画を進めていたのだが…。

本来の企画はOVAだけど、劇場公開されたのも納得な出来だった1、2作目に比べると…いかにもOVAな凡庸レベル。スタッフもほとんど一新されており、作画レベルもイマイチ。まぁ、ロボットアニメといえばこの人、大張正己が作画を担当した見せ場のメカバトルあたりは、それなりにかっこよく見えるんだけど、シーンによってはキャラの統一感もなく、作画枚数が足りないのか、動きがやたらとカクカクするシーンも散見。新しい事をやろうとしている心意気は伝わってきて、設定を作りこんだ小道具や造語が飛び交う冒頭部分は、SFとして面白さは感じる。

主人公の不良仲間の脇役キャラを演じる声優に岩田光央と佐々木望が出ているからか、妙に「AKIRA」チックに見える部分もある。岩田光央の役名なんか、これ見よがしにアキラだし(笑)アキラの声が金田だったというお遊びか?ちょっとお調子者系なおちゃらけた演技なんか、本当に金田にそっくり(キャラの見た目も)。また、佐々木望が演じたキャラクターは、前半では主人公の友人ポジションだったんだけど、後半ではレジスタンスの実験に利用され、マシーンのパイロットして、最終的に暴走キャラになると…これまたテツオっぽくて笑ってしまう。

その他、一応…過去シリーズに経緯を払ってるようで、矢尾一樹、川村万梨阿、久保田雅人、山寺宏一と、1、2作目の出演声優が脇役を担当。後半では山ちゃんが演じるレジスタンスの仲間で、林原めぐみも出てきて…もう、この頃から共演作、共演シーンが多かったんだなぁなんて、あらためて思いましたね。故・長谷有洋や土井美加と“マクロス”声優も出ていて、主人公といい仲になるヒロイン役には本作の監督の1人、八谷賢一が後に手掛けることになる「超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-」で歌姫イシュタルを演じた笠原弘子だったりする。

当時は既に歌手としても活躍していたはずであり、どうせだったら笠原弘子にイヴ役を演じさせても良かったのにって思うけど、イヴはセリフ棒読みの高岡早紀だった。それまでのイヴを演じていた宮里久美もホンモノのアイドル歌手で、高岡早紀も当時はアイドル歌手として売り出していたので…そういうキャスティングになったのだろう。アニメ声優としてはド素人で下手くそだけど、劇中歌として使われた“眠れぬ森の美女”と“悲劇のアイドル”はアイドルソングとしてけっこう好み。前編のエンディングでかかる“パンドラの舟”はちょっと辛気臭くて苦手だ。

声優や音楽面で見ていくと、けっこう楽しめる部分もある。後半部分は、無理やり1~2作目のストーリーに寄せていったようにも思えるんだけど、それと同時に、ハイテクで満ちた楽園都市が戦火に巻き込まれ、敵がやたら協力なビーム兵器をふりかざすと、原作も担当していたもう一人の監督、荒牧伸志の十八番がてんこ盛りだったり。これが後の「APPLESEED」「EX MACHINA」「Appleseed Alpha」に繋がっていくのかなと(笑)「メガゾーン23」シリーズとしては完全に蛇足、惰性だけれども日本のアニメ文化を語る上では、なんとなく外せない作品なのかも…。


監督:荒牧伸志 八谷賢一
出演:草尾毅 笠原弘子 山寺宏一 矢尾一樹 川村万梨阿 岩田光央 佐々木望 中田浩二 高岡早紀


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2016年12月25日

メガゾーン23 PARTⅡ 秘密く・だ・さ・い(1986年)

テーマ:アニメ(TV・OVA)/特撮
メガゾーン23 Blu-ray Archive BOX

引き続き、WOWOWの「メガゾーン23」一挙放送のエアチェックを消化中…1作目は前にもレビューを書いたことがあったが、この2作目「メガゾーン23 PARTII 秘密く・だ・さ・い」はこのブログで取り上げるのは初めてだったはず。本作も1作目同様、一部で劇場公開された経緯があったり(映倫マークも入ってます)、WOWOWでも映画扱いで放送されていますが…リアルタイムで接した人たちはOVAという認識の方が強いはず。なので、オイラのブログではシリーズすべてをOVAという括りで統一。ちなみに、ジャケアートの拝借は3作セットのBlu-ray-BOXより。

自分たちが住んでいる20世紀の東京が、実は巨大な宇宙戦艦の中にあるという事実を知ってしまった青年・矢作省吾は、それを秘密にしていた軍部に、ロボットに変形する新型バイク“ガーランド”で挑んだが敗退…省吾と同様、秘密を知ってしまったことが原因で殺されてしまった友人・村下智美殺害の容疑を擦り付けられ指名手配されてしまった。それから半年…省吾はライトニング率いる暴走族と合流し、潜伏を続けていた。一方、クーデターを起こし、軍部を掌握したB・Dは、本来の敵であるデザルグの侵略に備えながら、省吾の行方を探していた…。

続編なんだけど、キャラデザインが変更されてしまい、かなり別物感が強い。初見時、諸事情を知らなかった子供のオイラなんかは、かなり面喰いましたね。だから「メガゾーン23」というと、やっぱり1作目の方が印象が強い。シリーズで一貫したヒロインというか、象徴的な劇中アイドルを務めた時祭イヴも、美樹本晴彦のデザインが継承されているが、実際の作画は別人の手によるもので、美樹本はタッチしていない。だから、やっぱり魅力が半減している。ただね、このPART2のキャラデザインであり作画監督を務めるのは今でも一線で活躍する梅津泰臣だ!

ハリウッドで実写映画化もされた「A KITE」の監督、またはTVアニメのOP職人(中身がつまらなくても、OPだけやたらカッコいい“OP詐欺アニメ”は、だいたいこの人が担当している)として有名なあの梅津さんなんだよ。だからね、梅津アニメとして見ると…アダルトな雰囲気漂う劇画調のキャラクターは、よりハードになった物語やアクションと絶妙にマッチして、これはこれで素晴らしいんですよね。美樹本が描いていないイヴの作画さえ我慢すれば、アニメーションとしての全体的な動き、芝居は、各段にこのPART2の方がクオリティがアップしている。

前作の最大の魅力であった、80年代の“現代・リアル”も感じさせながら、ロボットアニメの枠組みに囚われず、ホラーっぽい描写もあり、それを踏み台にして物語の方もさらにSFとしてどんどんと昇華していく面白さ。前作では中途半端だった、物語の完結もしっかりと目指していて、よりカタルシスも得られる。そして、なんといっても、サブタイトルにも使われている主題歌の“秘密く・だ・さ・い”が、イヴの歌唱曲の中でも抜きん出て素晴らしい。歌で戦争を止めた「超時空要塞マクロス」の“愛・おぼえていますか”に匹敵するほど、映像とのシンクロ率が高い。

大作アニメの醍醐味と言ったら、コレだよ…まるでハリウッドのディザスタームービー、特撮映画を見ているような印象も受ける破壊の美学!切なげなイヴが唄う“秘密く・だ・さ・い”をバックに、崩れゆく東京(実際は宇宙船の中だけど)の街並み…ああ、あの“良かった”時代はもう二度と戻ってこないのねと、なんか寂しくもなった。いや、それこそ破壊つくされた東京は、現代日本の行く末を予見しているようにも見えてしまう、東京オリンピックだって浮かれてるけど、首都直下型地震の方が先にこなければいいんだけど…なんてことまで思ってしまったよ。

話が前後してしまうが、見覚えのある東京の街をバックに、主人公の暴走族仲間たちが暴れ、ロボットや戦車、飛行メカ相手に戦うシーンは、宮崎駿が演出したTV版ルパンの名エピソード「さらば愛しきルパンよ」を彷彿とさせる、アニメならではの活劇の面白さも味わえたり。最初の方で、キャラデが違うといったけど、主人公に関しては声も違うという(笑)続々登場の新キャラに関しては…千葉繁、井上和彦、榊原良子、速水奨と、声優好きなら思わずニンマリな安定演技に聴き惚れる。なんだかんだで、PART2もやっぱり傑作なんだよなと思うのでした。


監督:板野一郎
出演:矢尾一樹 川村万梨阿 宮里久美 塩沢兼人 千葉繁 井上和彦 榊原良子 速水奨


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2016年12月08日

機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅳ 運命の前夜(2016年)

テーマ:アニメ(TV・OVA)/特撮
機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV

明日、発売の新作Blu-ray「機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV」を無事にフラゲ…振り返ってみると1作目はAmazon、2作目はDMM、3作目はAmazonに戻って、今回の4作目は楽天ブックスでと…購入先が毎回のようにバラバラだったなぁ~(笑)安彦良和が描くファーストガンダムのリブートコミックの中から、いわゆる本筋の前日談に的を絞ったシャア・セイラ編のアニメ化だけど、全4部作もこれにて完結。と、思ったら“THE ORIGIN”のアニメシリーズはまだまだ続くということで、ネットなんかでも伝えられていたが、来年には“ルウム編”が始まるそうだ。

ガルマ・ザビを扇動し、地球連邦軍治安部隊に対し武装蜂起を行ったシャア・アズナブルは、責任をとらされジオン自治共和国国防軍士官学校から去ることになり、地球に降りる。モビルワーカーの操縦技術を活かし、土木作業員として働いていた時に、ララァ・スンという不思議な少女と出会い、その後、ララァはシャアと共に行動するようになる。一方、RX-78開発計画を進める技術者のテム・レイは、恩師であるジオンのミノフスキー博士が亡命してくるという情報を知り月へと向かう。しかしジオンもその情報を掴んでおり、亡命を阻止しようとしていた!

原作コミックは、アニメの2話目のあたりまでしか読んでなかったので、前作の3話目から、オイラ的には未知の領域でして…一年戦争の発端を作った“すべての元凶”はお前だったかシャアと、思ったもんです。そんなシャア…ガルマを扇動した責任をとらされ、士官学校から追い出され、地球に向かう。ただし、出発前に…ドルズに“戦争になったらモビルスーツのパイロットにしてね”と直談判しておくことを忘れていない(笑)とりあえず地球に降りたシャアは、なぜか土方のバイトにせっせと勤しむ。そこで、あのララァと運命的な出会いを果たすのだった。

今までも、ちょっとコミカルな部分があったけど…前半、様々なところがコメディと化してて、リアルな安彦キャラで“ガンダムさん”を見ている気分になる。親馬鹿ぶりを発揮するデギン、ラブコメなドズル…シャアとララァの出会いに至っては、どう見たって鼻の下のばしてる変質者にしか見えない!つーか、「逆襲のシャア」でどさくにまぎれてクェスを連れ帰った時のことを思い出し、やっぱりシャアって女に手が早いんだなっていうのがよく伝わってくるシーンでもあった。そして、ララァを取り返そうと襲ってくる悪党との戦いのシーンは、なんか妙にホラーしてた。

一瞬、なんだこれはって思ったりもしたんだけど…3話の最後に登場したアムロが本格的に物語に関わってくるし(まだ、ニュータイプの片鱗も見えない、ただの引きこもりオタク)、長い長いガンダムの作中歴史の中で、史上初のモビルスーツ戦だという月面でのザクⅠ(シャア&黒い三連星)、ブグ(ランバ・ラル)VSガンキャノンはかなり見応えがあり。そして戦闘に参加するわけではないが、本来の主役機であるガンダムもチラっとだけど映像が出てきて…ようやくガンダムの体裁が整ってきて、終わってみれば4部作の中で一番ガンダムらしい内容であった。

来年はじまる“ルウム編”に入れば、ますます知ってる感がある作品になっていくんだろうなぁと…映像特典の予告編を見ながら、期待を高めるのであった。シャア役の池田さんをはじめ、アムロ役の徹さん、カイ役の古川さんなどお馴染みの声が聴けてニンマリしつつ…なんだ、ララァは潘恵子じゃないのかという、ちょっぴり残念な気持ちも。それこそ「ガンダムさん」にナレーションで出てた時の声とか、普通にララァっぽかったけど…あの声じゃダメだったのかな?だったら娘の潘めぐみ(ガンダムさんのララァ)はセイラじゃなくて、ララァの方が良かったのでは?


総監督:安彦良和
出演:池田秀一 早見沙織 浦山迅 銀河万丈 三宅健太 渡辺明乃 柿原徹也 古谷徹 大塚明夫


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2016年10月29日

機動警察パトレイバーREBOOT(2016年)

テーマ:アニメ(TV・OVA)/特撮
機動警察パトレイバーREBOOT

10月26日発売の新作DVD「機動警察パトレイバーREBOOT」を購入…発売直後はAmazonで品切れだったけど、昨日の昼間、タイミングよく在庫ありになっているのとぶつかったので、ポチっておいた。Blu-rayも同時発売されているんだけど、CDや冊子の物理的な特典がついた特装版のみの扱いで、金額が高かったので、ディスクのみのDVDをチョイスした。あとは、色々なところで賛否両論が巻き起こっているけど…約8分の短編なんです。さすがに8分で定価5400円、Amazonで 4016円のBlu-rayを買うなら、実売価格2410円のDVDでもいいかなと(笑)

下町のとある商店街で土木用レイバー“ブルドック”が暴走…ネットでその様子が中継されており、祭り状態になっている。警視庁・特科車両二課パトロールレイバー中隊、通称“パトレイバー”も出動するのだが、野次馬で混雑する狭い商店街になかなか到着できず苦労していた。仕方なく、住宅街でデッキアップする特車二課のレイバー“イングラム一号機”だったが、そこに“ブルドック”が近づいてきた!衆人観衆が見守る中…レイバー同士の格闘戦が始まってしまう。そして、“ブルドック”に押され気味の一号機は遂にリボルバーカノンを手に取り…。

監督など関係者も語っていましたが…劇パト1作目の、暴走レイバーを今風に描き直した内容。これといったストーリーがあるわけではないんだけど、まさにパトレイバーらしい映像に仕上がっている。REBOOTを謳っているので、今までのキャラクターは出てこないが、その分、コミック版を担当したゆうきまさみの絵柄に近づけるなど、パトレイバー愛はかなりつまっている。そう、ゆうきまさみ、出渕裕、伊藤和典といったヘッドギアのオリジナルメンバーがちゃんと関わっており、押井版実写で煮え湯を飲まされた三氏のアンサーという意味合いも非常に強い作品だ。

個人的には押井実写も非常に楽しんだ口なので…どちらも“パトレイバーだな”ってオイラは思うんだけど、ゆうきまさみのコミックだとか、押井カラーが軽減しているTVシリーズ(後の新OVAシリーズ)なんかが好きなパトファンからは、やっぱりあの実写には批判的な意見が多かったのも事実だ。ただ、今回のアニメも手放しで賞賛されたわけではなく、たった8分の短編だったことに過剰反応する輩も現れ、無知をさらけ出してるAmazonレビュアーの中には発売前から不買を訴える馬鹿もいて、同じパトファン、アニメファンとして不愉快な思いをした。

まぁ、ソフトの値段に関しては、安いDVDを選んだくらいだから、オイラも複雑な心境ではあるんだけどさ(笑)そもそも…企画の発端は、アニメーターが自分で作りたい題材を短編製作し、無料でネット配信する“日本アニメ(ーター)見本市”の一環だったことを忘れてはいけない。だから、短編であることや、キャストが山寺宏一と林原めぐみだけだというのも必然なのだ。これが“日本アニメ(ーター)見本市”の統一されたルールなんだから。そんなのも知らず、作品を見る前、買う前から罵詈雑言を浴びせたヤツなんて、アニメファンの風上にも置けない。

だからね、今回のパトレイバーを語る前に“日本アニメ(ーター)見本市”の評価を避けるわけにはいかないんだよ。この企画はNHKのBS特番なんかでも紹介され、ネットで配信されてきた短編アニメのいくつかも一緒に放送されたので、接した人も少なくないんじゃないだろうか?でね、企画の発案者が「シン・ゴジラ」で話題の庵野秀明であり、今回の“パト”にもエグゼクティブプロデューサーとして名前を連ねている。実際に参加したアニメーター、クリエイターも一流どころばかりで、毎回、短編ながらクオリティの高い作品を無料で鑑賞でき感無量だった。

なんだけど…残念ながらビジネスとしてはあまり採算がとれなかったらしいんだ。それこそNHKの特番で、出資者でもあるドワンゴの会長(スタジオカラーの取締役でもある)川上量生から、数字にまつわるシビアな指摘を受け、シュンとしてる庵野さん(ほか、関係スタッフ)の姿とか見ちゃってるとさ…パトレイバーというビッグネームを使って、“日本アニメ(ーター)見本市”の利益を出そうという考えになったのも至極当然と受け止めることができる。日本の映像ソフトが高いとすぐに文句をたれるレビュアー、企業も儲けを出してナンボだってのを忘れるなよ。

ホント、Amazonのレビュアーって貧乏人の僻みにしか見えないヤツが多い。だからといって、どこかのジャ●ヲタみたいに、押しつけがましくCDを買えなんてネットで拡散するのも嫌だけどな。だから色々と制約がある中で作られた“パトレイバー”だと思って見ると、既出の“日本アニメ(ーター)見本市”配信作品同様、ハイクオリティな映像が拝めて、たった8分(実際にはエンディングまで入れて7分45秒くらい)でも満足度の高い内容になっていた。イングラムをはじめとするCGで描かれたメカも2Dによく馴染んでる。これは、先に実写見てたのが良かったのかも?

また、今回も山ちゃんと林原の複数掛け持ち演技に脱帽、芸達者ぶりを堪能できる。本当に2人だけしかいないんだよな、声優キャスト。主人公から脇役、モブまで…2人で見事に演じ分けている。今まで、ネットの配信映像(の音声)だったので、わかりにくいところもあったけど…今回、初のソフト化により、5.1ch化という恩恵もあったわけで、余計に声優2人の細かい仕事まで聴き入ることができるというのは大きな収穫だ。1号機バックアップ担当のヒロインも可愛らしかったけど、どこか南雲隊長を彷彿とさせつつ、中身は後藤隊長っぽい策士の女隊長がいい!

そして、8分、8分と本編の尺ばかりに批判が集中していたけど…そこはメーカー側も工夫を凝らしていまして、本編に3種類のコメンタリーを収録。8分×3回=最低でも24分は楽しめるようになっている。さらに、監督と出渕さん、伊藤さんを交えた座談会も収録。スタッフ座談会なんか要らねぇって文句たれてたヤツ…お前ら、オリジナルのヘッドギアが2人も顔を揃えてるのに、話を聞きたくないのか?“パトレイバーかわら版”を知ってる世代、本当のパトファンなら、こういうスタッフの露出も楽しみの一つだったはずだと言いたいですよ、まったく。

金額が高いBlu-rayを買うとついてくる、川井憲次さんによる新録サントラCD。確かに、純粋に音楽だけも聴きたいけど…あの短編作品の音楽ですからね、CDの収録時間もDVD本編と大差ないんだろうなぁと…そこは自分は実際に聴いてない、所持していないのでわかりません。ただね、コメンタリー、座談会以外にももう一つ特典が収録されており、その中で川井さんによるサントラ収録風景の映像も収められている。そこで、音楽ががっつりと聴けるので、台詞がかぶらない状態での曲の雰囲気も確かめられます…CDと同じではないけど、その代わりにはなる。

Blu-rayが高いと言って、不買を呼びかけるよりは、それだったら“貧乏人らしく”オイラと同じようにDVDで妥協して、まず作品や映像特典に接してみてはどうだろうか?見る前から文句を言うのだけはやめてほしい。っていうか、本編音声が5.1ch対応になってるとか、そういうことをレビューで触れろよ。最初、ネットで第一報を見た時は、音声収録はリニアPCMステレオとしか書いてなかったし、BVCの公式発表でもしかり。だからてっきりステレオ音声なのかと思ってたら、本編が5.1chで驚いた(確認したらBlu-rayの商品仕様には5.1ch表記があった)。

メーカーさんも、こういったスペック情報をもっと徹底して正確に伝えた方が…ちょっとは売り上げにも影響するんじゃないですかね?でもアレだ、買うな、買うな、なんて言っていたレビューに惑わされることなく、Amazonでは一時品切れになってたので、関係者も多少は胸をなでおろしてるのでは?今回の“パト”の売れ行きが好調なら…既にネット配信が終了してしまい、そのほとんどが見れなくなってしまった“日本アニメ(ーター)見本市”の作品が、将来ソフト化されるなんてことになるかもしれないし、“見本市”の初ソフト化を素直に喜びたいですな。


監督:吉浦康裕
出演:山寺宏一 林原めぐみ 特典出演:出渕裕 伊藤和典 川井憲次 吉浦康裕 浅野直之 ほか


【DVDソフトの購入】
DVD 機動警察パトレイバーREBOOT






遅まきながら…布教活動のため、PV貼っておきます!








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2016年08月21日

ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ(2016年)

テーマ:アニメ(TV・OVA)/特撮
ビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ

ガンプラ売るために、またこんなお子様向けガンダムを作りおって~と、最初はまったく期待していなかったものの、見始めたらガンダムと名のつく下手な作品(特にAGEとか)より、よっぽどガンダム愛、ガンダムオマージュがつまった、ファースト世代こそ見るべき作品だった「ガンダムビルドファイターズ」とその続編「ガンダムビルドファイターズトライ」。今回は2作目の「ガンダムビルドファイターズトライ」のキャラクターが活躍する、完全新作のスペシャルアニメとして復活!本日の夕方、テレビ東京で放送されたのでエアチェック…さっそく鑑賞したよ。

ガンプラバトル選手権の予選で…ギャン子(サザキ・カオルコ)を倒した、カミキ・セカイ、コウサカ・ユウマ、ホシノ・フミナらチーム・トライファイターズの面々。数日後、ガンプラバトルを主催するヤジマ商事から、新型バトルシステムのテストパイロットとして、南の島にあるニールセン・ラボに招待される。諸事情で欠席することになったユウマを残し、セカイとフミナはさっそくラボへ。しかし、システムトラブルで直ぐにバトルができないという。仕方なしにリゾートを満喫する2人だったが、他にもかつてバトルで戦ったライバルたちが招待されていて…。

放送時間は1時間15分もあったんだけど…最初と最後に芸人とアイドルによるガンプラ講座や、アニメのTVシリーズダイジェストが入っていて、新作アニメは正味35分ほど、短っ!?まぁ。それでも…普通のTVシリーズの1.5倍くらいはあるので、それなりにスペシャル感は味わえるかな?それこそ、昔のアニメ祭りの3本立て、4本立てなんていうと…このくらいの尺の劇場アニメもたくさんあったからさ、TVで無料で見せてくれるという太っ腹さを大いに評価。「サンダーボルト DECEMBER SKY」や「THE ORIGIN」の劇場上映と併映でも良かったかもって思うけど。

アニメファンの人はご存知だと思いますけど…「ガンダムビルドファイターズ」って、そもそもなんぞや?って…オイラと同世代のオジサンに一言で説明すると、現代版「プラモ狂四郎」です。ガンプラ作って、特殊な装置で、いかにも自分が操縦しているような感覚で、敵と戦うという。実は「ビルドファイターズ」以前にも、「プラモ狂四郎」チックな「模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG」(前に感想を書いてます→クリック)というスペシャルアニメがありまして…いわばあの作品の発展形ってことなんだと思います。確かに「ビギニングG」の狙いは良かったもん。

さて、今回の内容ですが…再びガンプラバトル選手権が始まり、全国大会に行くことになった主人公チームが、システムのテストパイロットに選ばれて、研究所がある南の島へと向かうんだけど…謎のシステム暴走(プラフスキー粒子の暴走)に巻き込まれ、それを自分たちのガンプラを使って食い止めるという、「ビルドファイターズ」シリーズを全部見てる人ならピーンとくるかもしれませんが、1作目の最終回に近い感じの内容を、トライのキャラクターで再現しているようなところがあります。トライなんだけど1作目に似ているというのもちょっとミソだったりする。

1作目って、物語的にはなんかモヤモヤした終わり方じゃないですか?主人公のイオリ・セイと一緒に戦っている謎の少年レイジっていったい何者?って…。きっとこういう設定、ああいう設定なんだろうなっていう小出しの情報はあるんだけど、決定的なものを描かないまま、思わせぶりに終わってしまっている…。で、続編のトライが発表になった時に…1作目でやり残したことを描くのかなと思いきや、完全スルーだったり(笑)今回もね、納得できるように、はっきりそうだとは描いてはいないんだけど…1作目の後日談を想像させるよう演出は用意されている。

まぁ、「ビルドファイターズ」が好きな人には、そういったドラマもあるよってことで…あとは、難しい事を考えず、いつものようにスタッフのガンダム愛という名のワルノリを思う存分に楽しむべし。メインキャラたちが駆るガンプラは、カスタマイズ傾向が強く…オールドタイプのガノタには不評かもしれませんが、ヤラレメカとしてバーザム(Zガンダム登場)やネーデルガンダム(Gガンダムのネオ・オランダ代表)が瞬殺されたりして笑わせてくれる。中ボスとして君臨するのが、なんとサイコ・ガンダムとサイコガンダムMk-Ⅱ。なんかとんでもないことになっている。

コロニーレーザー、コロニー落としといったファースト世代どストライクのネタに、00やAGEまでぶっこんでくるクライマックス(ちなみに、冒頭のガンプラ選手権ではアクシズが戦いの舞台)…どうせならオルフェンズやGレコも入れてほしかったなと。特にGレコネタは入れてほしかったよ。「ビルドファイターズトライ」が放送してる時には、他局で「Gのレコンギスタ」を放送しているという、同じクールに新作ガンダム2本がTV放送というガノタ的には凄い事件が起きてまして…本編でも局の垣根を越えてコラボしてほしいなって願ってたんですけど、さすがに無理だった。

今回こそ…やられメカの一つでG-セルフが出てくるとかあっても良かったのになぁと。そんなわけで、子供からオジサンまで燃えられるガンダム、「ガンダムビルドファイターズ」シリーズの最新作「ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ」でした。TBSの「鉄血のオルフェンズ」の方は、10月から第二期がスタートするようですが、ぜひぜひ「ビルドファイターズ」の新作TVシリーズもお願いしたいですぞ。サンライズさん、テレ東さん…朗報待ってます。その前に、今回のこのスペシャルのDVDとブルーレイのリリース(ガンプラ付きで)ですかね?


監督:綿田慎也
出演:冨樫かずみ 内田雄馬 牧野由依 遠藤綾 興津和幸 藤田咲 広橋涼


【こちらでおさらい!】
ガンダムビルドファイターズトライ Blu-ray BOX 1(スタンダード版)







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2016年06月26日

RS計画 -Rebirth Storage-(2016年)

テーマ:アニメ(TV・OVA)/特撮
RS計画 -Rebirth Storage-

昨日は部屋の電球が切れたのを機に、ついでに掃除もはじめたら、なかなか片付かなくて…日付を超えてしまいました。結局、積読本と既読本を整理して本棚に収めたり、あとは録画済みのBDをダンボールにつめたりして、ちょっとだけ部屋が広く感じるようになったので…もうそこでやめた、キリがない。ああ、疲れた。で、風呂に入ったりいろいろしまして…夜中にフジテレビで放送していた単発アニメ「RS計画 -Rebirth Storage-」を録画しておいたのでさっそく鑑賞…“僕たちの⾒たいメカアニメをつくろう”という公募企画から誕生した作品だそうです。

西暦2025年…突如出現した未知の脅威“機巧”により多くの都市が破壊された。やがて人類は“機巧”の残骸を兵器利用することを考えつく。それから9年、“東京機巧研究所”…通称・東機研では主力機巧“むっつ”が開発され、実践投入間近だった。その“むっつ”のパイロット候補生の少年・佐神凛の前に、新しいパートナーである御堂結絃という少女がやって来る。メインパイロットの適正は結絃の方が上であり、凛はサポート役なのだが…訓練では結絃が凛の指示を無視するなど、どうもソリが合わない様子。このままで実戦に出る事ができるのか…?

ぶっちゃけ…エヴァ以降、無数に誕生した亜流のロボットアニメとそんなに変わらない、あまり新鮮味のない内容でしたね。メカのデザインは永野護っぽいのかな?まぁ、これもちょっと最近のリアルロボットものの傾向になりつつある武骨で重厚感のある…いかにも兵器然としたメカ。ただ、武骨なんだけど…動きはキビキビと。敵に飛び蹴りとかくらわしてたし(笑)でも、あれ…よく見ると「トップをねらえの!」のイナズマキックの影響をもろ受けてる。まぁ、コンセプトが“僕たちの⾒たいメカアニメ”だからなのか、あくまでオマージュってことなんだろう。

メカデザ、および原画、作監を担当してるのが重田智さんっていうガンダムSEEDとかやってた有名なアニメーターさんなんだけど…武器を構えるところは、ポーズがまんまソードストライクだったりもする。そして、冒頭の戦闘シーンで…いきなり4分割(ヒントでピントみたいな)になったり、縦画面の3分割になったりするのが妙に古臭い演出で…いや、逆にこれだけは新鮮に映ったりしたわ(笑)男主人公もヒロインも…必殺ワザをブチかます時は、ちゃんと“イメージ”で全裸になる…本当はパイロットスーツちゃんと着てるのに。こういうところもお約束なんでしょう。

主人公のタイプは…見た目はフツーだけど、やればできる子的な感じかな?そんな主人公のパートナーとしてやって来るのがなんか陰気な眼鏡っ娘なんだけど、笑ったりするとけっこう可愛い表情をするツンデレ系。で、ヒロインの方が主役機パイロットとしての適性があるんだけど…実は過酷な運命を背負っていると。ネタバレになるし、そこが一番の見どころなんで詳しくは言えないんですけど…さらに主人公とツンデレヒロインに隠された秘密の関係もあって…。まぁ、ぶっちゃけ●萌えってヤツ?(笑)恋愛関係が芽生えるのかなと思いきや、そっちか…的な。

たった20分ちょっとの本編時間の中に色々とてんこもりだし、映像のクオリティもTV作品としては悪くない、高い方だと思うけど、結局“エヴァもどきの第1話”であり…で、つづきは?みたいな印象しか残らないというかなんというか。そうそう、エヴァではよく“SOUND ONLY”という視覚表現(あれも作画枚数を減らす演出だよね)が使われてましたが、こちらでは“VOICE ONLY”っていう表示が出てました。どうせだったら、まんまでよかったんじゃない?って、ちょっと思うけど(笑)“僕たちの⾒たい”=オマージュアニメで良かったのかっていうのが一番の疑問?


監督:亀井治
出演:内山昂輝 上坂すみれ 日野聡 星野貴紀 中原麻衣 佐倉綾音


【フジテレビオンデマンドで配信してるそうです】
再生アプリ(フジテレビオンデマンド専用)







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2016年06月09日

機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅲ 暁の蜂起(2016年)

テーマ:アニメ(TV・OVA)/特撮
機動戦士ガンダム THE ORIGIN III

Amazonに予約しておいた、明日6月10日発売(限定版などの一部商品は先行リリース済み)の新作Blu-ray「機動戦士ガンダム THE ORIGIN III」が1日早く届く…これもプライム会員の恩恵、お急ぎ便で予約しておいたおかげだ。安彦良和先生によるガンダムリブートコミック「THE ORIGIN」のシャア・セイラ編を映像化した本シリーズも3作目。いよいよ、シャアがジオンの士官学校に入校し、良からぬ企みを始めるらしい。オイラは前作までの分の原作コミックしか読んでおらず…本当にここから先は未知の領域。本当にBlu-rayの発売が待ち遠しかったよ。

テキサスコロニーで自分の身に危険が迫っている事に気づいたエドワウ・マスは、ジオン自治共和国国防軍士官学校に入学するシャア・アズナブルと入れ替わることを咄嗟に思いつく。その後、本物のシャアが乗ったシャトルが爆発事故を起こし、エドワウはシャアに成りすまして、そのまま士官学校へ。同期の中にはザビ家の御曹司ガルマ・ザビの姿も!ガルマは自分よりも成績が優秀なシャアに嫉妬心を抱くのだが…ある出来事をきっかけに親交を深めるように。やがてシャアの先導でガルマたち学生は地球連邦軍治安部隊に対し武装蜂起することに!

シャアとエドワウが入れ替わり、その後、事故が起きるというシーンから幕開け…自分の命が助かるなら、他人の命など虫けらのように扱うエドワウ=偽シャア=キャスバル。文章で人に伝えようとするとなんだかややこしくなってしまうので、今後はシャアに統一しますね。この文章でオイラがシャアと語ったらキャスバルだと思ってください。えっと…とにかく、その時のシャアの眼が怖いったらありゃしない。その後も何か企んでる時は、いつもその顔をするんだけど、時代劇で“お主も悪よの~越後屋”って言ってる時の悪代官と同じような顔をしていた(笑)

そんで士官学校へ入ったシャアは成績優秀なんだけど、今まで周りからチヤホヤされて育ったガルマ様がそれを見て嫉妬にかられる。アイツは目障りといわんばかりに…取り巻き連中と一緒にシャアを脅しにくるんだけど(どう見ても昭和のヤンキー漫画のような展開)、その取り巻きの中の1人なんて、シャアの“目力”だけで瞬殺されてしまう!喧嘩も通常の3倍の速さで勝利を収めるシャア…後に赤い彗星と呼ばれるのも納得だ(笑)それでもまだシャアに対抗心を燃やし続けるガルマ様は、訓練中にシャアを出し抜こうとしてあえなく失敗、しかも滑落。

すかずシャアがガルマ様のもとへやって来て…優しく手を差し伸べる。もちろん、シャア本人はいろいろとそろばん勘定をはじいた結果なのだが、純なガルマ様はシャアに胸キュンしてしまう。って、なんだこれ…BLじゃねーか(笑)きっとね…ファーストをリアルタイムで見ていた女性ファンなんかも、シャアとガルマの関係にそういう想像を掻き立てたこともあるんだろうけど、今回はあからさますぎね~か、安彦センセイ!「THE ORIGIN」はファースト厨のむさ苦しいおっさんだけではなく、ちゃんと女子ウケ要素も入れてるよという作り手のメッセージか?

今回もモビルワーカーは登場するものの、ちゃんとしたモビルスーツの活躍はごくわずか。モビルスーツが見たいというガノタ諸君には物足りないかもしれないが…もはやギャグにしか見えないシャアの士官学校時代の腹黒青春物語はなかなか興味深い。ガルマをいいように手懐け、これで数年後(ファーストガンダムの時代)には見殺しにしちゃうんだもんなぁ…。あと、シャアの正体に感づいたルームメイトとかも…あきらかに“フラグ”。ああ、これは絶対にシャトル事故で犠牲になった本物シャアと同じ運命をたどりそうだなって想像がつくもん。

モビルスーツは出てこなかったが…シャアがガルマをだまくらかしておっ始めた武装蜂起は、ファースとに出てきた数々の白兵戦を彷彿とさせられるし意外と見応えがある。そういえば、士官学校のカリキュラムの中で、シャアがフェンシングの腕前を披露しており(ついでにバスケもうまい!)…このあたりもファンならニンマリだろう。クライマックスのナレーションで、この蜂起が一年戦争の原因だと語られており、それを聞いた瞬間に…全部の元凶はお前だったのかシャアでした。「THE ORIGIN」のおかげで、シャアの“とんでもないヤツ”感が余計に際立ったな。

そういえばドズルと嫁さんの馴れ初めなんかもさりげなく描かれてましたね…つーか、それにもシャアが一枚かんでるという。2人の出会いはシャアが企んだハニートラップだった!ファーストガンダムでは淑女然としていたゼナさんが、あんなに行動的だったとは。確かに、ファーストガンダムでもドズルの生き様をちゃんと受け止める芯の強さ、懐のでかさみたいなのはうかがえたけどな。まぁ、お転婆ミネバの母親でもあるからね…ああいうガッツのある女性だったというのもうなずけるかな?ほんと、安彦先生もよく後付けで色々と考えたなぁと、感心させられる。

原作未読部分だったこともあり、個人的には凄く面白く鑑賞できたんだけど…一点、難を挙げるとすれば、エンディングロールとその後の映像に関して。いや、エンディング後の内容もすごく良かったんですけど、そこに出てくる重要キャラクターの名前が、先にエンディングロールに出てきてしまったことで、“あれ、本編に出てこなかったよね?”という疑問が生じる。ってことは…エンディング後に、そのキャラが登場する映像があるのだろうと予測できてしまい…サプライズかんが薄れてしまったなぁと。そこがうまく処理できてれば完璧だったのに、残念!


総監督:安彦良和 監督:今西隆志
出演:池田秀一 柿原徹也 前野智昭 浦山迅 銀河万丈 三宅健太 茅野愛衣 潘めぐみ 大塚明夫


【Blu-rayソフトの購入】
Blu-ray 機動戦士ガンダム THE ORIGIN III







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