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2018年04月23日

白昼堂々(1968年)

テーマ:邦画
白昼堂々

先週、WOWOWで放送した“特集:渥美清生誕90年”の最後の1本、「白昼堂々」をまだ見ていなかったので鑑賞してしまう。“泥棒村”と呼ばれる実際にあったコミュニティ出身のスリ・万引き集団が…東京に出てきて、デパートをターゲットに荒稼ぎする様子をユーモア満載に描いた犯罪映画。渥美清は集団を率いるリーダー役で、その他、「渡る世間は鬼ばかり」の岡倉のお父さん(初代)・藤岡琢也、若大将シリーズのお父さん・有島一郎らが脇を固める。そしてヒロインは待ってましたの“さくらさん”倍賞千恵子…本作では兄妹役ではなく、なんと…。

元スリの富田銀三は、駅でスリを働く若い女を発見し、手助けする。その女はワタ勝こと渡辺勝次が仕切る泥棒組合の者で、そのワタ勝こそ銀三が会いに行こうとしていた人物だった。北九州の炭鉱町にある通称“泥棒村”に案内された銀三は勝次と再会。家族のために更生し、現在は東京のデパートで保安係をしている銀三は、仲間のために稼ぎを増やしたいと悩む勝次に、デパートの内情をつい漏らしてしまう。その話を真に受けた勝次は、村の仲間を引き連れて上京…デパートで集団万引きをしようと計画。そして銀三にも仲間になってほしいと懇願する。

冒頭、スリの被害にあって大騒動になるシーンがあるんだけど、サイフをスラれたのが坂上二郎、その後、ひょっこり欽ちゃんも出てきたけど…若い!コント55号でクレジットされてたけど、出番はそこだけで、本筋にはいっさいからまず。前述の通り、渥美清は…スリ集団の親分でして、前科持ちで警察にも目を付けられてるから、普段は部下任せなんだけど、旧知の仲である元スリ師、更生してデパートの保安係(かっこよく言うと万引きGメン)になっている藤岡琢也と再会、デパートの内情を聞き出したことで、荒稼ぎする計画を立て…仲間を引き連れ上京する。

手始めに…藤岡が保安係として勤務するデパートで腕試し!チームプレイで次々と万引きを成功させていく。そして、藤岡に仲間にならないかと打診…“家族のために堅気になった”と抵抗するも、押し切られて、仲間に加わってしまう。藤岡は実行犯ではなく、盗んだブツを捌く担当…もちろん藤岡が勤務するデパートはこれ以上襲わない約束だ。しかし、他のデパートで被害が続出してるのに、そこだけ狙われないのは不自然だ!藤岡、渥美とも顔見知りのベテラン刑事・有島一郎がピーンときて、疑い出し、ジワジワと追い詰められていくって感じの展開。

このスリ集団とは別に、“一匹狼”で犯罪に手を染めていたのが美人スリ師の倍賞千恵子…一度、藤岡に捕まっていたんだけど、色仕掛けでうまく切り抜け、その手腕を買われて、渥美清のチームにスカウトされる(藤岡が仲介)。このあたりの展開がちょっと面白く…相変わらず“女に惚れっぽい性格”という設定の渥美清が、一緒に仕事をする倍賞千恵子に惚れてしまうんだよ。寅さんとさくらさんの禁断の恋(笑)寅さんと違って、大胆なプロポーズもし、そして“1年間の契約結婚(場合によっては延長可)”という条件付きで、晴れて2人は夫婦になる!

チームプレイで大胆に、豪快に万引きを成功させていく場面などは、ハリウッドの犯罪もののようなスリル、最近だとウィル・スミスの「フォーカス」とかあのあたりとダブらせてしまうんだけど…後半は昭和な邦画ならではの泥臭さが強くなる。“最後の大勝負”もわりと杜撰な計画だったし、華麗に決まるというのとは程遠い感じだった。ただ、ヤリ逃げで終わるのではなく、エピローグ的な“後始末”まで描いていたのは良かった。倍賞千恵子が警官相手に啖呵を切るところと、あとは渥美清が手癖の悪さを自慢げに披露するところに、映画的なカタルシスが得られた。


監督:野村芳太郎
出演:渥美清 倍賞千恵子 藤岡琢也 フランキー堺 田中邦衛 大貫泰子 三原葉子 有島一郎


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2018年04月20日

喜劇 男は愛嬌(1970年)

テーマ:邦画
喜劇 男は愛嬌

WOWOWで追いかけている“特集:渥美清生誕90年”でエアチェックしておいた「喜劇 男は愛嬌」を鑑賞…昨日鑑賞した「喜劇 女は度胸」の姉妹編とされる喜劇映画。渥美清の特集なので、もちろん本人は出演、ヒロインの倍賞美津子も続投しているのだが…それ以外のキャストは色々と変更されていて、渥美清の弟役は“ルビーの指輪”でお馴染み寺尾聰。バカな兄貴と堅物で真面目な弟が、女性をめぐってドタバタ騒動を繰り広げるというシュチエーションは継承されているが、キャラクター設定、物語などは一新されており…特に続きものではない。

鑑別所に入っていた小川春子が出所…長屋に戻ってくる。同じ長屋に住む幼馴染で、春子に惚れている曽我民夫は、彼女の保護司を買って出るのだが…ちょうど同じ時に、マグロ船に乗っていた民夫の兄・五郎も実家に戻ってきた。この五郎こそが、春子に万引きなどを教え、鑑別所行きのきっかけを作った男だった。絶対に春子と五郎を引き合わせたくなかった民夫だが…苦労の甲斐もなく二人は再会。そして五郎のせいで酔っぱらった運転手・亀吉が長屋にダンプを突っ込むという騒動を起こしてしまい、春子とその家族は家主から立ち退きを迫られる!

渥美清演じるバカ兄貴に周囲の人たちが引っ掻き回されると…本作も今回の特集で見てきた他の喜劇であり、「男はつらいよ」シリーズなんかにも通じる、“いつもの”感じです。バカ兄貴はマグロ漁船に乗って海外に行っていて、たまにしか帰ってこないんだけど…その“たまに”が、このバカ兄貴のせいで、悪さを覚え、鑑別所行きになった幼馴染の不良娘・倍賞美津子の出所と重なってしまい、実は不良娘に惚れているバカ兄貴の弟、寺尾聰がやきもきすると。案の定…兄貴のせいで、いくつものトラブルが発生し…どうしたらいいかわからなくなる。

バカ兄貴と不良娘…特に男女の関係があるわけではないんだけど、とても波長があっていて…それだけで弟は嫉妬心にかられると。でもって、兄貴が不良娘のために開いた出所祝いのせいで、悪酔いした知り合いのダンプ運転手・佐藤蛾次郎が長屋にダンプを突っ込ませるという騒動を起こし、それがきっかけで、怒った家主・田中邦衛が…不良娘とその家族を立ち退かせようとする。兄貴のせいだとなじる弟…兄貴は涼しい顔して、俺に任せろ、そんなトラブルは簡単に解決すると…“不良娘を玉の輿に乗せる”計画を発案…勝手に縁談を進めようとする。

しかし、そう簡単に相手なんかみつからない…何人か候補がいたんだけど、色々と障害が立ちふさがる。仕方がないから、俺と所帯を持つと言い出すバカ兄貴、なんでそうなると弟は絶句(笑)そうこうしてるうちに、不良娘は、自分でなんとかすると家出してしまい…弟は連れ戻そうとするんだけど…。最終的には、いったい誰と誰がくっつくのか?借金の返済、立ち退き回避は可能なのか?不良娘の見合い相手の1人して…当時は日活に所属していた宍戸錠がゲスト出演!寅さんに、エースのジョーに、青大将(邦衛さん)いや、マジで豪華すぎるなぁ。

他にも結婚相談所の係員の役で…先日他界した左とん平さんが出てきて、思わず“さがみでお願いします(さがみ典礼のCM)”って言いたくなってしまった。不良娘の父親が、同じ長屋に住んでいる主人公兄弟の母親に惚れているという設定で、過去に“夜這い”をしたことがあるらしいんだけど…ことあるごとに、それを持ち出し、“強姦未遂”となじるバカ兄貴…って、アンタ(渥美清)も「族 拝啓天皇陛下様」で同じ罪で捕まったじゃないか!と…今回の特集放送のラインナップを順番に見たことで成立する偶然(?)のギャグに思わず大爆笑してしまう。

逆に娘が鑑別所行きになった件とか、一連のトラブルのこととか…不良娘の父親も、バカ兄貴の事を目の敵にしてまして、“悪魔呼ばわり”してるんですよ。毎回のように家族に迷惑をかける「男はつらいよ」の寅さんだって、さすがに“悪魔”と呼ばれたことはないんじゃないか。それこそ寅さんシリーズのアバンタイトル(夢)では、神様や仏様、お釈迦様なら演じたことがあったけどな。あと、寺尾聰もめっちゃ若かった…本当に純朴そう。今じゃすっかり渋いオジサマ、いや、オイラの子供の頃(“ルビーの指輪”の頃)から既に渋い印象があったもんなぁ。


監督:森崎東
出演:渥美清 倍賞美津子 寺尾聰 沖山秀子 桜むつ子 佐藤蛾次郎 田中邦衛 宍戸錠 財津一郎


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2018年04月19日

喜劇 女は度胸(1969年)

テーマ:邦画
喜劇 女は度胸

WOWOWで追いかけている“特集:渥美清生誕90年”でエアチェックしておいた「喜劇 女は度胸」を鑑賞…「男はつらいよ」シリーズの山田洋次が原案を担当、同シリーズ1作目の脚本や「男はつらいよ フーテンの寅」の監督を担当している森崎東の監督デビュー作でもあるそうだ。渥美清の特集だが…本作の主演は河原崎建三と倍賞美津子、渥美清は主人公青年の兄の役なんだけれども、確かに主役の存在を完璧に食う…凄い存在感であった。兄弟の両親を演じる清川虹子と花澤徳衛も最高!若大将シリーズの父ちゃん、有島一郎も出てきたし。

真面目な青年・桃山学は、女工として働く白川愛子と偶然出会い、付き合い始める。愛子の家庭は、田舎に母親が1人いるだけだということだったので、自分も同じ境遇だと伝えてしまったが…本当は父親も健在、兄もいた。しかし父親の泰三も兄の勉吉も…学とは正反対の豪放磊落な性格で、家の中は毎日のように大騒ぎ。それを見てみぬフリする母親ツネの存在も、学は疎ましく感じていた。そんなある日、愛子の誕生日にプレゼントしたゲーテの詩集をなぜか勉吉が所持。聞けば、付き合ってる女性の持ち物を拝借してきたというのだが…。

1本前に見た「ドリーム」が60年代に女性蔑視や人種差別に立ち向かった黒人女性の感動的な“実話”だったのに対し…本作は同じ60年代(といっても、こちらはかなり後期だが)でも、日本では“パンスケ=コールガール扱い”されたおねーちゃんをめぐってのラブコメ騒動だった。両者を比較してしまうと、ある意味、とてもレベルが低い内容に感じられてしまうんだけど…その辺をちょっとだけ“おおらかな気持ち”で捉えると、喜劇としては、ゲラゲラ笑ってしまうほど面白い。「拝啓天皇陛下様」でも、寅さんみたいな内容でしたが…、もう“まんま”どころじゃない。

工場で働く堅物で真面目(寅さんシリーズの博みたい)な青年・河原崎建三が…ちょっと蓮っ葉なおねーちゃん、倍賞美津子に逆ナンされて付き合うことになるんだけど…主人公青年とは正反対のバカ兄貴・渥美清との二股疑惑が発覚。で、調べてみるとバカ兄貴の相手は、どうやらパンスケ=コールガールらしい。二股だけでも許せないのに…金で男に抱かれてるのかと、怒りが爆発。果たして彼女は最低最悪なヤリマンビッチ女なのか?関係者の多くがそれぞれ顔見知りだったんだけど、些細なボタンの掛け違いで…ドタバタ大騒動に発展していく。

主人公青年は、バカ兄貴と同じくらいバカな父親のことも嫌い、勝手に死んだことにしてしまったりしたことが、さらに話をややこしくする…。家庭内で繰り広げられる兄と父親の大喧嘩は…やっぱり寅さんシリーズのタコ社長との喧嘩シーンを彷彿とさせる。女性の描き方、扱い方に時代を感じてしまうが、たとえそれがコールガールだったとしても、自立した女性の主張を多少なりとも描いてる部分は、現代の女性から見ても救いになるのでは?まぁ、一番度胸があったのは…若い女性たちよりも、何事にもドッシリと構えていた母親・清川虹子だったんだけどさ(笑)

それまで黙々と内職にはげみ、バカな親子喧嘩に目をつぶり、次男坊の愚痴を聞き流していた母親が、騒動を鎮めるために出した切り札は、「水戸黄門」の印籠以上に効果覿面。そこで、そんな話をぶっこんでくるか!昨年見た、アホみたいにくだらない邦画「君の膵臓をたべたい」(なんで、今、それが出てくる)の“難病ヒロインの死に方”と同じくらいの破壊力だったよね。そうか、あの映画は“喜劇”として楽しめばいいんだ(笑)劇中でビッチ疑惑は払拭、バージン確定した倍賞美津子だけど、やっぱ清楚なさくらさん=倍賞千恵子とぜんぜん印象が違うな。


監督:森崎東
出演:倍賞美津子 河原崎建三 清川虹子 渥美清 花澤徳衛 沖山秀子 有島一郎


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2018年04月18日

続 拝啓天皇陛下様(1964年)

テーマ:邦画
続 拝啓天皇陛下様

WOWOWで追いかけている“特集:渥美清生誕90年”でエアチェックしておいた「続 拝啓天皇陛下様」を鑑賞…月曜日に放送・鑑賞した「拝啓天皇陛下様」の続編なのだが、1作目を見た方ならご存じの通り、特に話が“続けられるような結末にはなっていなかった”ので…キャラクター性とシュチエーションを踏襲しただけのまったく別のストーリーです。シリーズものだけど、どっちを先に見ても大丈夫というのが、観客のことをちゃんと考えている昭和らしい配慮ですよね。1作目は過去に鑑賞経験があったんだけど、本作は見たことがなかったので、楽しみだった。

貧困の家庭に生まれた山口善助…自分以外の家族とは“拾った魚にあたった食中毒”で死別。親類に育てられるも、ある時、勉強を教えてくれていた美人教師に欲情、強姦未遂を起こして少年院に送られる。懲役を勤め上げ、シャバに出てきた善助だったが、前科者には便所掃除の職しかなく、周囲から蔑まされていた。そんな善助には、近所に住む中国人夫婦しか親しい友人がいなかったのだが、ある日、召集令状が届き、日中戦争に出征。普通の人が嫌う軍隊生活が善助にはとても居心地よく、やがて万年二等兵だった彼は、犬の訓練係を命じられる!

脚本に山田洋次が加わったからか、より“寅さん”っぽさが強くなった印象。“学のない主人公”は…兵隊になる前はろくな仕事もなく、“便所の汲み取り”をやってるんだけど…みんなから“うん●屋”とか“う●この善さん”なんて呼ばれている…いや“臭さがられている”の方が正しいか(笑)この部分の脚本を実際に山田洋次が担当したのかどうかは定かじゃないけど…山田洋次といえば、こういう“臭い話”が好きだよなと。この間、やっぱりWOWOWで見た新作「家族はつらいよ2」も橋爪功が便秘の話ばかりしておったし、小林稔侍も“紙がない”って騒いでた。

シュチエーションはだいたい前作と一緒…字もあまり書けない、読めないような“お馬鹿さん”が、お国のために戦う軍隊こそ天職だと考え、天皇陛下を拝め称えると。前作では初年兵の時に一緒になった戦友・長門裕之との関係に、BL風のマブダチっぽさを感じたりもしたが(実際にはお互いに女好きで、風俗にも通っちゃうので、そんなことはないんだけど)…本作では軍用犬の飼育係を命じられるという、動物映画っぽい要素を加味。戦場での人の生き死にが描かれる一方、主人公と犬のコミニケーションがあるおかげで、戦争映画特有の殺伐さを和らげる。

犬を日本に連れて帰れないとわかった時のやり取りなんかも、それこそ寅さんが失恋した時を彷彿とさせ、コミカルで面白いんだけどホロっとさせる。復員後…元の犬の飼い主に会いに行くんだけれども、これが“とんでもない美人の人妻”でして、魔が悪いことに“夫が戦争中に行方不明になっていた”ことから、お約束の“恋の病”に陥ってしまう主人公…1作目でも子持ちの未亡人に恋してしまうくだりがあった。人妻の気を引こうと“奥さん、奥さん”と献身的に働く(また便所の汲み取りもする!)主人公の姿…だから、本当にこのあたりはまんま寅さんですって。

無茶しすぎて、アメ公と喧嘩、MPに捕まって…“沖縄送り”にされちゃったりするんだけど、シャバに戻った時に、大好きな“奥さん”が出迎えてくれてニッコリ。覚えたての“英語”なんかも披露しちゃって、テンションが高い。でも、案の定…残念なお知らせがありました、“奥さんの旦那が生きてました!”。帰ってきちゃったよ、しかも相手が佐田啓二(中井貴一のお父ちゃん)じゃ、渥美清が敵うはずない。おとなしく諦めて、偶然再会したオツムの弱い女と所帯を持ち、貧乏暮らしが始まる。それでも1作目やその後の寅さんシリーズの事を考えるとけっこう幸せそう。

このままハッピーエンドで終わるのかなと思わせておいて…1作目とパターンは違うけど、やっぱり不幸に落とすのか。ふり幅、急展開な感じが凄い。1作目のラストは、ただただ切なかったんですけど…今回は“リアルに大変そう”だなっていう終わり方でした。主人公が所帯を持つ相手、オツムが弱い女・恵子を演じている宮城まり子っていう女優さんの喋り方(もちろん役作りだと思われる)が…誰かに似てるなってずっと考えてたんだけど、そうかYOUに似てるな(笑)忘れてたけど、最初の方で主人公に強姦されそうになる美女は“極妻”の岩下志麻姐さん。


監督:野村芳太郎
出演:渥美清 藤山寛美 久我美子 宮城まり子 岩下志麻 小沢昭一 南田洋子 浜村淳 佐田啓二


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2018年04月07日

家族はつらいよ2(2017年)

テーマ:邦画
家族はつらいよ2

WOWOWでエアチェックしておいた山田洋次監督の「家族はつらいよ2」を鑑賞…昨年の劇場公開と同時期に、主演俳優・橋爪功の息子が“覚せい剤”で逮捕され(結果…出演中だったテレビドラマ「やすらぎの里」からもいなかったことにされた)、シャレにならない“リアル家族はつらいよ”なんて、マスコミやネットでいじられまくったのも記憶に新しく、おかげで西村雅彦が西村まさ彦に改名したなんて話は余計にどうでもよくなってしまったという(現場的には若干混乱したというニュースも伝えられた)。ちなみに、この映画のクレジット表記はまだ西村雅彦でした。

平田周造と富子が熟年離婚の危機を乗り越えてから数年後…毎日のように車で出かける周造が、車体に傷つけて帰ってくる頻度が増え、長男の幸之助と妻の史枝は気が気じゃない。しかし、直接、問いただすのをためらう幸之助は、長女の成子を頼ろうとし、成子もまた次男の庄太に丸投げ。結局はそれぞれの連れ合いも巻き込み、家族会議を開くことに…。しかし周造本人はどこ吹く風、富子が海外旅行に行ってしまったのをいいことに、好き勝手に遊びまくっていた。やがて、高校時代の親友・丸田吟平と偶然に再会した周造は、自宅へ連れ帰ってくるが…。

1作目もWOWOWの放送で視聴…ちょうど母親が体調を崩し、退院したばかりで家でゴロゴロしていたので、退屈しのぎにいいんじゃないかと、録画してあげたんだけど、せっかくなんでと思って自分も見たんですよね。さすがに日本を代表するベテラン監督だけあって…映画としては充分に及第点だと思ったが、“爺さんが無理して現代の世相を斬ってる感は否めなく…喜劇というよりは、チープなコント”なんて、やたら上から目線の感想も漏らしていた。そんな感じだったんですけど、今回は自分から“見たいな”という気にはなりまして、率先して録画。

熟年離婚をテーマにした1作目に続き、本作も社会問題になっている“高齢者ドライバー事情”を文字通り“暴走老人”と化した橋爪功の演技で笑わせながら、時に本質を鋭く描き出し、警鐘を鳴らしている。そしてもう一つの大きなテーマが、独居老人、孤独死問題…なんだか昭和感漂う平田家のワチャワチャしたうるさいくらいの日常と対比させることで、余計に切実さが伝わってくる。物語の中では、ちゃんと“笑い”で話を綺麗にまとめているんだけど…本音としては、“じーさん、友達なんか連れてくるなよ!”ですよね(笑)ハメの外しすぎには気をつけよう。

本作で描かれた状況とはちょっと違うんだけど…実際にオイラの家の近所で、家の中でお年寄りが事故で亡くなったことがあるんですけど、そこの息子さんとか孫が、“不審死を疑われ、警察の取り調べがきつかった”と仰っていたことを思い出した。ああいう時って、間に合わないと救急車って確認だけして帰っちゃうんですよね…で、その後に警察が来てね。コメディなんでオブラートに包んだような演出も目立ったけど…意外とやり取り、その後の手続きをちゃんと描いていたなと。自宅で死にたいお年寄りも多いと思うけど、相応の準備が必要なんだよな。

オープニングテロップで、俳優のみならず…自分の顔まで出してしまう監督、どんだけじーさんナルシストなんだよってツッコミを入れつつ、さすがに前作のように”自身の過去作品”を小道具にするのは控えたようで、そこは大きな進歩。偶然なのか狙いなのか…名前だけ出てくる蒼井優(妻夫木演じる末っ子の嫁さん)の親族が“ヒロシ”なんだけど、思わず前田吟の顔を思い浮かべてしまう。小林稔侍や笑福亭鶴瓶が再登場するも前作とは違う役…そして5月公開の3作目にもこの2人は出演してるようで、いったい今度はどんな役なのか、ちょっと気になる。


監督:山田洋次
出演:橋爪功 吉行和子 西村雅彦 夏川結衣 中嶋朋子 林家正蔵 妻夫木聡 蒼井優 小林稔侍


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2018年03月28日

闇金の帝王(2007年)

テーマ:邦画
闇金の帝王

近所のブックオフの“500円以下の中古DVDコーナー”にて…税込108円で投げ売りされていた「闇金の帝王」を発見したので購入…さっそく鑑賞する。小沢仁志アニキ主演、今から10年以上前のGPミュージアム(=現オールイン エンタテインメント)のVシネ…フラリと歌舞伎町に現れた小沢アニキ扮する金貸しが、ヤクザ相手に危険なマネーゲームに挑む!ジャケに載ってるグラサン姿の小沢アニキ…なんだか今にもスプーンを曲げそうな迫力で、ってMr.マリックじぇねーよ!(なんか近藤春菜のギャグみたいになっちゃった)いや、でも似てるよね、この写真(笑)

今まで属していた組織から厄介払いをされた南無玄之介は、新宿歌舞伎町で闇金業の帝王になろうと決心…街にやって来た。偶然、路上で出会ったチンピラのクロに声をかけ、歌舞伎町を仕切っている川田組の事務所に案内させる。“金貸しを始める”と仁義を通した南無だったが、川田組には商売敵として因縁がある河本がおり、火花を散らすことになる。クロをそのまま雇い商売をはじめた南無の前に…二村という建築会社の社長が金を借りに来た。二村が川田組に食い物にされている事実を見抜いた南無は…二村を利用した儲け話を思いつく!

一応、“カタギ”だと言い張り、最初はヤクザと面倒を起こす気なんて毛頭もなかった小沢アニキだけど…ヤクザの息がかかった商売敵、小木茂光と火花を散らすことになり…相手から嫌がらせなんかも受けたので、“売られた喧嘩は買ってやろうじゃないか”と…勝負に出る。まず、色ボケの土建屋社長が、女に騙され借金を背負わされたんだけど、それは巧妙に仕組まれた手形詐欺でして…バックに小木茂光がいることを見抜いた小沢アニキが、逆に…社長をうまく操って、小木茂光らパクリ屋、ヤクザ側から金を引き出す方法を思いつく…。

金融業のからくりに関してはちょっと頭を使うけど…金をぶんどるためのスリリングな騙しあいは、哀川翔アニキの「借王」シリーズみたいで、なかなか面白かった。ヤクザに脅されてる土建屋の社長もそのまま仲間になり、他に街で拾ったチンピラや、弁護士なんかとチームを組んで…飲み屋で豪遊したり、さも自分たちに資金力があるように見せかけるのだ。これでヤクザたちは小沢アニキたちが億単位の資金を持ってるから、土建屋に肩入れしてると思い込み、対抗して融資してくるんだけど、ヤクザから金を引っ張った後は、土建屋を倒産させる計画。

ややこしい説明は省くけど…とにかく、小沢アニキたちはほとんど元手を出さずに、億単位の儲けを出せる三段でして、それを成功させるには、“ヤクザ側が騙されている事実に気づく前”に…法務局へ登記書類を出し終わるのが条件だった。途中でバレれば…もちろん小沢アニキたちが勝負に負けたことになる。最終的には…歌舞伎町進出を目論む別のヤクザ組織なんかも争いに便乗してきまして、力技で結果を出す方向に…。小沢アニキたち闇金業者もダーティだけど、そんな小沢アニキたちも躊躇するほど、力のあるヤクザはもっと怖いってお話でした。


監督:山村敦史
出演:小沢仁史 鬼丸 小木茂光 中西良太 鈴木隆二郎 江原修 水上竜士 成瀬正孝 曽根晴美


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2018年03月26日

追憶(2017年)

テーマ:邦画

WOWOWでエアチェックした「追憶」を鑑賞…この作品が劇場で公開されてる頃に、キャンペーンで安売りされていた電子書籍の小説版を読んだことがあるんだけど、ぶっちゃけ、小説としては、シナリオをそのまま書き写したような“ノベライズ”(出版社の説明によると原作小説、映画のクレジットには原案と表記されていた)レベルで、ストーリーなんかも物足りなく感じたものだが、この大したことがない話を、巨匠とも呼べる監督・降旗康男と名カメラマン・木村大作のコンビが映画的にどう料理したのかは気になる部分でして、楽しみではあったんだよね…。

刑事の四方篤は、久しぶりに昔馴染みの川端悟と再会するのだが、翌日になって、川端が富山県の漁港で死体になって発見される。生前の悟は東京でガラス会社を経営しており、四方とも共通の知人である田所啓太のもとへ、金策にやってきたことをにおわす発言をしていた。四方は川端との関係を同僚たちにも黙ったまま捜査に参加…川端の周辺事情を調べるため、上司から東京行きを命じられる。やがて、田所が事件に関与しているのではないかと考えはじめた四方は、無実を信じながら、田所に会いに行くのだが…拒絶されてしまう!

良くも悪くも小説版まんまのストーリー…一応、殺人事件の真相を追いかける刑事の話ではあるんだけど、ミステリーとして捉えてしまうと、“2時間ドラマ”よりもショボいオチ。最後の真犯人が捕まったところなど、思いっきりひっくり返りたくなる、ここまで見せておいて、なんだそれって。いや、ある意味…リアルなのかもしれない事件内容でして、“警察が深読みしすぎて、事件を複雑にしていただけ”、なんでも密室殺人にしたがる、折原一先生の黒星警部シリーズかよ!みたいなことなんですけど(それは言い過ぎか…って、譬えが分かりづらいって!)。

だから…スリルとサスペンスを楽しむようなタイプのミステリーではないんですよね。主人公刑事を中心とした過去の人間関係が重要になってくるヒューマンミステリー、ドラマといった趣きが強く、幼少期の秘密を抱えた当事者同士が、大人になって偶然の再会を果たし、刑事と被害者、そして容疑者として対峙することになる。あれ、最近もどこかでこんな話を見たばかりだぞって…WOWOWで絶賛放送中の海外ドラマ「リーサル・ウェポン Season2」の“#6 幼なじみ”も、まさにこんなような話であったが…あっちは派手なアクションも盛り込まれてたからなぁ。

小説版を読んだ時に…オイラは“小説で描かれたキャラクターの描写と、映画のキャスティングがことごとく一致しなかった”なんても評してまして(岡田准一と小栗旬は予告編などの事前情報でどのキャラか当てはめれたけど、それ以外のキャスティングは小説を読み終わった後に、ネットで配役を調べて照らし合わせた)…実際に映画を見てもそういう印象が強かったなと。まず、物語に重要な、主人公たちの過去シーンを演じた子役だけど、岡田准一の幼少期を演じた子役は、どちらかというと小栗旬に雰囲気が似てなかったか?目の印象とか…?

そんな影響もあったからか、どうせなら小栗旬が刑事をやった方がなんだか似合いそうだったなぁって…思ったしまった。それにしても岡田准一って「図書館戦争」でチビをネタにしてたけど…本当にチビなんだな(笑)女優相手に芝居してる時はそんなに気にならないが…小栗旬や柄本佑との絡みを見ると、身長差が目だってしょうがなかった…けっこうみすぼらしい(こういうことを書くと、ジャニーズのファンからお叱りを受ける)。やっぱ、男から見ると岡田の演技よりも、小栗旬の方が見ていて安定感があるなぁって、年相応の迫力もあるなって思うのでした。

あとね、幼少期の主人公たちにとって…一番のキーパーソンである安藤サクラ演じる女性が出てくるんだけど、活字で読んでる時は、それこそあの女性がね、長澤まさみみたいな美人さんを想像してたんですけど、長澤まさみは、岡田演じる刑事の辛気臭い嫁の役でしたね。このあたりも逆の方がいいんじゃないかなって思ったりもしたんだけど…ただね、後半でも、キーパーソンの女性が年老いた姿で再登場し、若い時と同じ安藤サクラが老けメイクでそのまま演じてるのを見て、ああいう貫禄は長澤まさみにはまだ出せないかなって、なんとなく納得できた。

その他、脇役、チョイ役は…中堅からベテランまで適材適所な配置。三浦貴大なんか、どの作品を見ても…ちょっと頼りない後輩刑事ポジションだもんな。木村文乃も「くちびるに歌を」でも演じていた妊婦の役だったし、一番、年齢的に馴染んでいて、似合っていた。小説で読むと大したことがなかった話も…役者が演じ、そこに千住明のスケール感のある音楽が加わったりすると、いい意味で“古臭い、懐かしい、降旗康男らしい”邦画の雰囲気にはなっていて…若者向けのくだらない恋愛映画よりは、“映画を見た気分”にはなれる。でも1回見れば充分でもある。


監督:降旗康男
出演:岡田准一 小栗旬 柄本佑 長澤まさみ 木村文乃 安藤サクラ 吉岡秀隆 安田顕 三浦貴大


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2018年02月23日

弾丸ランナー(1996年)

テーマ:邦画
弾丸ランナー

昨日に引き続き、本日も1本、漣さんの追悼を兼ねて作品を紹介…サブ(現・SABU表記)監督の「弾丸ランナー」…本作も「地獄の警備員」同様、DVDは所持しておらずVHSでの鑑賞。サブ作品で漣さんというと「ポストマン・ブルース」を挙げる人も多いと思うけど、単にオイラのコレクションになかったという…。ということで、代替えみたいなチョイスですけど、本作の漣さんも脇役ながら、印象的な登場人物を演じている。主演は“バイプレ”仲間の田口トモロヲ…トモロヲさんと同格のメインキャストにDIAMOND☆YUKAIと堤真一…ちなみに堤真一は友情出演扱い。

職場でも失敗ばかりし同僚たちにいじめられ、付き合っていた彼女にもフラれてしまった情ない男が、拳銃を手に入れ、強盗を計画!いざ、決行しようとした際に、顔を隠すためのマスクを忘れたことに気づき、慌てて近くのコンビニへ。そこには子供用のマスクしか置いておらず、しかも現金を持ち合わせていなかったことから、仕方なく万引きしようとするのだが…店員に見つかってしまう。すかさず銃を取り出して威嚇するが、逆に銃を奪い取られ、追い回される!その最中…親分と兄貴分をヒットマンに殺されたヤクザと接触!ヤクザも後を追い始める…。

何をやってもダメダメな男・トモロヲさんが…一念発起して強盗を計画、直前になって顔を隠すためのマスクを忘れたことに気づき、コンビニで調達しようとするが、現金の持ち合わせがなく、マスクを万引きしようとして、店員のDIAMOND☆YUKAI(シャブ中)に見つかり追いかけられる…。強盗で使おうとしていた銃を、万引きの最中に引っ張り出してしまうが、YUKAIに奪い取られ、逆にピンチに陥る。で、街中を駆けずりまわる追いかけっこが始まるが、そこにヤクザの堤真一も加わる。堤真一も親分と兄貴分を殺された直後でパニックになっていた…。

一見、無関係に見えた3人だけど…途中で挿入される回想シーンで、トモロヲさんと堤真一、YUKAIと堤真一はちょっとした接点があることもわかってくる。3人が走り回ってるのと同時に…堤真一が属しているヤクザ組織のゴタゴタも描かれる。前述の通り、親分と兄貴分が堤真一の目の前で殺されてしまったことで、他の組員たちが、“敵討ちじゃ!”と血気盛んになり…ヒットマンを放った相手組織に殴り込みをかけようとしていた。それを察知した警察も…抗争を阻止するために動き出すんだけど、細かい伏線がいろいろあって、最終的にうまくハマる。

進行形の話にそれぞれの回想シーンが入ってきたり、シーンによって主人公がスイッチするのは「レザボア・ドッグス」や「パルプ・フィクション」、登場人物が一堂に会してワチャワチャとなるのは「トゥルー・ロマンス」と、明らかにQ・タランティーノに影響、触発されたような脚本なのだが…そこに“ただ走る”というアクティブな動きを加えたのがサブ流であり、この時代に乱発された亜流作品と一線を画す面白さに繋がっている。とにかく疾走感があった…そしてランナーズハイになるトモロヲさんの表情しかり、YUKAIのシャブ中ぶりしかり、役者の演技が凄い。

当時はロックとかあまり興味なくて、DIAMOND☆YUKAIって何をやってる人かも知らなかったので、本当にヤバイ人だと思った…そのくらい臨場感があったよね。漣さんは…堤真一演じるヤクザの回想シーンに登場する兄貴分の役。“オヤジのために死ねますよ”と口だけは達者な下っ端ヤクザ・堤真一の事を可愛がってて、時に諭したりする人物なんだけど…親分の命を狙ってきたヒトッマンにあっけなく殺されてしまう。親分どころか、兄貴分も見殺しにしてしまった堤真一が自責の念にかられて、おかしくなってるところで、トモロヲさんたち接触すると。

ワンシーンだけだが…トモロヲさんと漣さんの共演シーンもある。ちょっとだけネタバレになるが…実は、トモロヲさんが所持してた拳銃は、堤真一から入手したものだった(この拳銃にまつわるネタは他にもある)…その取引の際に、漣さん演じる兄貴分も同席していて、間に堤真一を挟んだスリーショットなんだけど、トモロヲさんと、漣さんは目を合わせず、一言だけ会話を交わすというのが、今見直してもグっとくるいいシーンなんですよ。他にも疾走中にハイになった堤真一が、生前の兄貴分・漣さんが語っていた人生観、死生観を思い出すシーンもいい。

堤真一は、兄貴分・漣さんのことを“笑って死ねる人”だと評し…それに対し、漣さんは“ヤクザっていうのは死に方に拘るんだ”と答える。その後も“死に方は自分で決められない”“死に方は生き方”など…日頃、役者・大杉漣が語っていた人生観や役者論に通じるような台詞(脚本を書いたのは監督だけど)もいっぱい出てくる。この頃の漣さんて、“劇中であっけなく死んでしまう”ような役も少なくなく、でもなんだか印象に残ると。現実でも“あっけなく逝ってしまった”が…“バイプレ”仲間の追悼コメント“最後の日まで、役者”という言葉は本当に漣さんに相応しい。


監督:サブ(現・SABU)
出演:田口トモロヲ DIAMOND☆YUKAI 堤真一 麿赤兒 大杉漣 堀部圭亮 白石ひとみ 滝沢涼子


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2018年02月22日

地獄の警備員(1992年)

テーマ:邦画
地獄の警備員

大杉漣さんの急死に、芸能界、ファンのみならず日本中に激震が走ってるようだ…あらためて放送中の「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」を振り返ってみると、第一話から、漣さんたちが行方不明になり“死んだことにされてしまう”という、なんだか今となっては、現実とダブるシーンがいっぱい出てくる。劇中で“大杉漣の代役”役に選ばれた小日向文世が…"いい供養になるよう、精いっぱい頑張ります”と茶化し 北香那演じるジャスミンが“大杉死んでないよ!みんなの心の中にいるよ”というやり取りが、余計に涙を誘う。

オイラも漣さんの追悼を一人で勝手に行おうと…色々とコレクションを物色。自宅での鑑賞は当分、この路線が続くかもしれない。印象に残っているのは、最近のものよりは、やっぱり古い作品…ということで、まず最初に選んだのは黒沢清監督の「地獄の警備員」。報道でも伝えられている、最期を看取った“バイプレ”仲間の松重豊の出世作でもある作品で、漣さんは…久野真紀子(現・クノ真季子)演じるヒロインの嫌味で変態な上司を演じている。オイラが所持しているのはVHS…DVDも既に廃盤で、VHS、DVD共にAmazonのマケプレでは高額になっている。

成島秋子は総合商社・曙商事に新設された、絵画取引の専門部署“12課”で働くことになり、初出社の日を迎える。ちょうど同じ日に…巨漢の警備員、富士丸も勤め始めていたのだが、とにかく不気味な存在で、社員の間でも噂になっていた。ある日、古参の警備員・間宮が、ロッカーの中で無惨に惨殺された同僚の死体を発見!直ぐに富士丸の仕業だと悟るが…。一方、秋子は、社内で落としたイヤリングを、富士丸が身につけているのを目撃し恐怖にかられる!人事部長の兵藤哲朗に相談するが、解決しないまま富士丸の行動がエスカレートし…。

漣さんはそんなにメインのキャラクターではないものの…いちいち“癇に障る”言動で周囲から嫌われ、ヒロインにセクハラまがいの行動もするお馬鹿な上司を演じていて、印象に残る。そして…中盤以降、殺人鬼の本性を現し、次々に人を殺めていく警備員・松重豊にとっ捕まって、ボコボコにされ、最終的に殺されてしまう役でもある。松重さんは…それこそ“バイプレ”でも頻繁ネタにされている“見た目のデカさ”を武器に…警備員を怪演。警備員の制服に外套のようなものもまとっており…さながら嶋田久作が「帝都物語」で演じた加藤保憲のような不気味さ。

変な人ばかり出てくるし、そもそも話も変なんだけど…黒沢清特有のシュールさは既に垣間見れ、予定調和でない物語を楽しめるのも魅力。ほとんどのシーンをビル内で撮影しているのも、低予算作品ならではだが、そのあたりを逆手にとり、薄気味の悪い警備員を跋扈させることで…外に出れない不自然さをカバー。同じような理由からだろうけど、見せないことで観客・視聴者の恐怖を煽るのも巧い…掃除用ロッカーに閉じ込めた女性を惨殺するシーンも、ただロッカーをぶん殴って、破壊するだけなんだけど、中の人が殺されるという説得力に繋がる。

間違ってもテレビドラマの「バイプレイヤーズ」シリーズのような“オジサン萌え”ができるような作品ではないが…ファンだったら、松重さんと漣さんの共演シーンはおさえておきたいところだろう。松重さんが“病院に付き添った”というあの話を知ってしまうと余計、昔の2人の共演シーン(といっても、一方的に漣さんをぶん殴ってるだけだが)に熱い視線を送りたくなった。DVDは廃盤になってるだろうと予想してたが、VHSまでマケプレで高額になってるとは思わなかった…VHSを処分しないで良かった。どこかで配信でもやってれば、皆さんにも見て欲しいなぁ…。


監督:黒沢清
出演:久野真紀子 松重豊 長谷川初範 由良宜子 大杉漣 緒形幹太 諏訪太朗 田辺博之 洞口依子


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DVD 地獄の警備員





VHSだけど持ってて良かった…「地獄の警備員」


地獄の警備員(1992年) VHS







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2018年02月19日

鉄 くろがね 極道・高山登久太郎の軌跡(2004年)

テーマ:邦画
鉄 くろがね 極道・高山登久太郎の軌跡

近所のブックオフにて、今から約14年前の小沢仁志アニキ主演のVシネマ「鉄 くろがね 極道・高山登久太郎の軌跡」の中古DVDが108円で円で投げ売りされていたので購入してしまった!他にももう1本、小沢アニキのVシネが同じ値段だったので買ってきたのだが、旧GPミュージアム(現オールインエンタテイメント)の作品だったので…タイトルには特に表記がないものの、前後編全2作で完結の前編部分にあたる作品というパターンでして、きっと前編だけ見ても、悶々とした気分になるに違いないので、鑑賞をとりあえず保留にしている状態です(笑)

平成5年、京都地方裁判所…四代目貝津小越会々長・高山登久太郎は施行されたばかりの暴対法“暴力団対策法”によって、大津会が指定されたことに異を唱え、訴訟を起こす。その原告として裁判に出廷した高山は、検事の松平と激しい論争を繰り広げる中で、暴対法を差別法と揶揄し、自分の主張を通すため、在日韓国人である生い立ちから語り始めることに…高山の本名は姜外秀(カン・ウエス)だった。幼い頃から高山は朝鮮人であることで、周囲から蔑まれていた。その後、中学生になっても状況は変わらず、遂に高山はドロップアウトしてしまう…。

暴対法に異を唱えたヤクザの大親分が…裁判で昔話を披露する実話ベースの内容(最後に、裁判の進行は実際の内容とは違うよというテロップが出る)。ヤクザを肯定する、しないはとりあえず横に置いておいて、いかに日本人の差別意識が強いかというのを切々と語る前半部分。それを踏まえ、後半での“お上”の横暴さは“ヤクザと何が違うんだ”という問いかけにも繋がっていく。いいように法律を捻じ曲げ、人を縛り、それが正しいとする“お上”への批判…14年前の作品だけど、今の日本も変わってない、いや、もっと酷くなってる気がするよね。

裁判官や検事にメンチきりまくりな会長を演じるのはもちろん小沢アニキ…その幼少時、青年期を語る回想シーンで会長の実の父親を演じるのが、“バイプレ”な俳優、遠藤憲一、エンケンさん…在日韓国人の悲哀、哀愁がにじみ出た秀逸な演技が見事で、国に帰る決意をした父親と、日本に残ることにした会長、小沢アニキが別れるシーン、煙草を吸うエンケンさんの表情にグっとくる。また、会長の任侠道上の父親である、故・峰岸徹も迫力あり。シャブに手を出した小沢アニキに失望し、日本刀で自分の腹を切ろうとするところは、けっこうドキドキしたよ。

他にも山田辰夫さんや、松方部長(松方弘樹)など既にお亡くなりになっている俳優さんが、ご健在の頃でもありまして、懐かしい気持ちにもなれます。“裁判とどういう関係があるんだ!”というヤジにも屈せず…任侠道がどういうものであるかを語って聞かせる小沢アニキ。裁判長までが“出来レース”をにおわす中で、会長に少しずつシンパシーを感じてく真面目な検事、渡辺裕之の素直な態度がなんとなく救いだった。最後は、“負け戦”と確信しながらも、玉砕覚悟で挑まなければならない“裁判”の意味をちょっぴりだけ解った気がして終了となりました。

もちろんヤクザが主人公のVシネなんで…切った張ったの見せ場や盃を交わすお馴染みのシーンなんかもあるんですけど、全編を通じて、裁判での証言という構成が、意外と新鮮で面白かったです。本作も旧GPミュージアム(現オールインエンタテイメント)の作品ですが、これ1本でちゃんと話は完結しますのでご安心を。たった108円(Amazonのマケプレでも100円代で買えます…送料は別途かかるけど)でエンケンさんも見れたし、若い頃の会長となんどもぶつかり合うチンピラ、本宮泰風アニキのヘタレな演技も面白かった…オイラ的には大満足です。


監督:辻裕之
出演:小沢仁志 遠藤憲一 本宮泰風 天宮良 山田辰夫 峰岸徹 張本勲 松方弘樹 渡辺裕之


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DVD 鉄(くろがね) 極道・高山登久太郎の軌跡







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