恐怖のキャンプ（２０１４年）

Rakuten TVの“無料シネマシアター”、先着50名のオンライン試写会にて「恐怖のキャンプ（原題：Camp Dread）」を鑑賞…出演本数だったら絶対に勝ってるのに、妹のジュリアに比べるとマイナー感がなかなか払拭できないエリック・ロバーツが主演を務める、やっぱりB級ホラーサスペンス。エリック以外はほとんど知らない役者ばかり。オンライン上映専門の“DIGITAL SCREEN”で公開後、一部の動画配信サイトでも有料配信が始まっています。現段階で、日本版のソフトリリースは未定、ジャケ画像とタイトルのリンク先はＡｍａｚｏｎで見つけた海外盤DVDから。

80年代に「サマーキャンプ」というホラー映画で成功した映画監督のジュリアンだったが、その後は鳴かず飛ばず。新たに“リアリティ番組”の企画をスタート…それは、それぞれ個々に問題を抱えている若い男女をキャンプ場に集め、最後まで撮影をやり遂げた者に賞金100万ドルを与えるというものだった。ジュリアンの撮影に協力するためかつての仲間、ジョンとレイチェルも呼ばれる。しかし撮影開始の直前になり若者の1人と、ジョンが参加の拒否を表明。キャンプ場を去った後に、彼らがひっそりと殺されている事実を他のメンバーはまだ知らない…。

一発屋だった映画監督エリック・ロバーツが、昔の仲間と、脛に傷を持つ若い男女を使って“リアリティ番組”を企画…山奥のキャンプ場に出演者を集めて、最後まで撮影をやり遂げた1人に100万ドルを与えると宣言。普段は普通にキャンプ生活をするのだが、集められたメンバーの中には“仕込みの敵”がいるらしく、その“敵”にやられたら撮影から、どんどん退場させられるというルール。生き残りをかけたサバイバルを、いたるところに仕掛けられたカメラで撮影をするということだったのだが…撮影直前になって“やりたくない”と異を唱える者も出てくる。

とりあえず出演者とスタッフにそれぞれ1人ずつ辞退希望者が…出演者の方は、原則、途中で抜けることは認められてなかったので、脱走という形で。スタッフの方は…仕切ってる“監督”の了解を得て、ご自由にどうぞって形で…それぞれキャンプ場を去っていくんだけど、その直後に、2人とも謎の殺人鬼に殺されてしまう！これは番組に何か関係があるのか？やがて魔の手は…何も知らない番組出演者たちにも迫ってくる。たまたま“殺人鬼”と遭遇してしまったヤツ、または撮影の裏に隠された“秘密”に気づいてしまったヤツなど…次々に犠牲者が出ていく。

生存者たちはなかなかその事実に気づかない（急にいなくなったヤツも、ルールに乗っ取って退場したと思っているから）…ただ、脛に傷持つ若者が集まっているので、メンバー同士の諍いも絶えなく、ギスギスしている。遂にメンバー内でも“凶行”が！キャンプ場の内外を跋扈している“殺人鬼”と…“凶行”を繰り返すメンバーは果たして同一人物なのか？どこまでが撮影で、どこまでが仕込みなのか？普通に考えて、一番怪しいのは企画立案者の監督だと思うんだけど…それじゃいかにもすぎるか？いったい誰が何の目的で“殺しまくっている”のか？

全体的に“描写は甘め”だが、被害者たちの殺され方はそこそこ残虐。いきなり矢が飛んできて顔面直撃…ぶっ刺さって絶命とか。鉈状の刃物を使った攻撃が多かった気もするけど、地味に“食べ物に混ぜた毒殺”とかもあって意表をついてくる。ぶったぎった“生首”を武器に転用するあたりはなかなかバカバカしく盛り上がったかな（笑）これまた“甘い描写”なんだけど…レズカップルの誕生、女子の下着姿、シャワーシーン、セックスシーン（レイプシーン）と一応のお色気もあり、ホラーのお約束はつまっていた。ただ、繰り返してるように何事も“甘い”んだよ。

だからね…学芸会レベルの演技である、若者たちの駄弁り、戯れが続く前半部分はとにかく退屈であった。エリック・ロバーツも最初はセリフがいっぱいあって、よく喋ってたけど…途中からモニターの前でヘラヘラしてるだけだったり（笑）終わってみれば、スプラッターというよりは、チープな「バトル・ロワイアル」のような部分も。当たり前すぎるんだけど、かえってそれが新鮮に見えたオチなど、評価できる点もあるんだけど…全体的に演出がヤボったい。それこそ、イーライ・ロスや今は亡きウェス・クレイヴンあたりが撮ってたら化ける物語だったかもしれん。


監督：Ｂ・ハリソン・スミス
出演：エリック・ロバーツ　フェリッサ・ローズ　ジョー・ラファ　モンタナ・マークス　デヴィー・ラファエリー


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DVD Camp Dread [Import] ※日本語なし リージョン注意！




まだ間に合うかも？　Rakuten TV 試写会はこちら　　https://tv.rakuten.co.jp/content/224036/




YouTubeで予告編を発見！









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