パシフィック・リム(2013年) | 勝手に映画紹介!?

パシフィック・リム(2013年)

 

勝手に映画紹介!?-パシフィック・リム

 


【鑑賞日:2013年8月9日】

オイラの通っているシネプレックスの上映スケジュールを見て愕然とした…「パシフィック・リム」は3Dはもちろん、2D上映まで吹替え版のみである!おいおい、って感じ…映像が飛び出る、飛び出ないよりも、字幕か吹替えかの方が大事なんだけど、オイラは…。お隣の市にあるマイカルあらためイオンシネマだと2Dの字幕上映あり、そしてそのまた隣の市にある109CINEMASなら3D字幕あり…ただし109はIMAX版なので値段が高い!うーん、どうするべーかなと悩んだ挙句に、吹替え版で妥協、結局はシネプレックスへ見に行くことにした。

今月は劇場に見に行きたい映画が多いので、1回見るだけで2200円、おまけに電車賃までかかるIMAXは論外だろと…。ということで、吹替え版で我慢することにしたので、+400円くらいなら許容範囲だろうと3D版の上映をチョイス。まぁ、これにも理由があって、2D版だとスクリーンサイズが小さい劇場だったからなんだけどね(明日以降は3D上映も小さなスクリーンになってしまう)。ところで、明日からの「ワールド・ウォーZ」は、一応、2D字幕版の上映があるんだけど、レイト上映がないってどういうことだ!最近のシネプレックス、本当につかえねぇ。

突如現れた“KAIJU”により、人類の多くが犠牲になった。やがて人型の巨大兵器“イェーガー”が開発され、“KAIJU”に立ち向かうように。“イェーガー”は二人のパイロットが同時に乗り込み、シンクロして操縦を行う。パイロットのローリー・ベケットは、兄と共にいくつもの戦果を挙げていたのだが、ある戦いで兄を失い、職を辞してしまう。それから5年、かつての上官、スタッカー・ペントコストがローリーの前に現れ、再び“イェーガー”のパイロットになるように命じる!イェーガー計画は縮小されていたのだが、スタッカーは自分たちこそ最後の砦だと信じていた!

吹替え版で妥協したのにはもう一つ理由があった…どのバージョンで見るか迷ってる時に、Wikipediaで吹替えキャストを調べたら、今回はちゃんと“アニメ系声優”さんを大量起用してたから。しかもガンダム系声優がいっぱいだよ…アムロ(古谷徹)とシャア(池田秀一)、クリス(林原めぐみ)とアル(浪川大輔)。主人公が杉田智和だったけど…どうせなら、ドモン・カッシュを演じた関智一にお願いしたかったなぁと感じたのはオイラだけだろうか?何はともあれ映画ファンを怒らせた昨年の「プロメテウス」や「アベンジャーズ」の失敗を繰り返してないのは評価。

さて、映画の内容ですけど…まってた映画がきたーーって感じ。最初は、芦田愛菜ハリウッドデビュー?けっ!!ヒロインは菊地凜子?けっ!!って感じだったんだけれども、これはマジ傑作。巨大ロボットと怪獣で育ってきたようなもんの日本男児、これを見ずに何を見るってなもんだよ。ウルトラマン、東宝特撮、ガンダム、エヴァンゲリオン…好きな奴は迷うことなく劇場に走れ!まぁ、メカのデザインこそ…パトレイバーに出てくるやられ役のレイバーみたいなんだが、見慣れてくると、実写版のトランスフォーマーなんかよりシンプルで愛着がわいてくるのよ。

吹替えだったので本当の英語のセリフがどんなのかわからんけれども…主人公機が必殺技を繰り出す瞬間、「ロケットパーーーンチ!」という杉田智和の声が劇場中に響いた瞬間は、待ってましたぁと拍手したくなった。うーん、技自体はちょっと、それこそGガンダムのシャイニングフィンガーみたいなところがあるんだけどな、まぁいいか。訓練中に、菊地凜子が操縦ミスって、メカが暴走…吹き替えの声は林原めぐみ。ははは、零号機ですか、エヴァですか…綾波レイですか…今回ばかりは吹替えで良かったと思う瞬間でもあったりするんだなぁ、これが。

飛び道具系を使い果たした後に、まだ武器はあるわ!…とサーベルを装備!ビームサーベル?プログレッシブ・ナイフ?とにかく日本のロボットのアニメの王道をよく研究しておりますねぇ~。敵に備わっているある特技なんかは…ちょっと「マクロスF」のバジュラみたいだったけど。そういえば、菊地凜子(役名は森マコなんだけど、やっぱりヤマトの森雪と何か関係あるのかな?)の生い立ち(芦田愛菜の回想)、ランカちゃんそっくり!司令官はお兄ちゃん?(笑)芦田愛菜が怪獣に襲われるという回想シーン、後ろの看板に“萌&健太 ビデオ”なる看板が…。

キャーキャー言ってるだけだった芦田愛菜…相変わらずイラっとさせられるいつもの演技ではあったものの、日本風のセットの作り込みなんかもけっこう拘ってて、悔しいかな映像は迫力があったんだよね。ただ、その日本風の街並みの中にある、車のナンバーだけは怪しかった。日本人から見ると、細かい部分だけど、ああいうところがちょっと惜しいんだよね。久しぶりに劇場で3D映画を鑑賞したけれども…見てないうちに技術がかなり向上してましたね。けっこう映像の立体感が感じられたよ…で、巨大ロボットと怪獣のどつきあいだもんなぁ。

怪獣のデザインは頭の形とか、ギロンとかジグラとかそっち系な感じに思えた…途中でギャオスみたいなのに変身するところもあったし…つーことは、怪獣のデザインはガメラ系なのか?ゴジラではなく、ガメラをあえてもってくるデル・トロのオタク趣味に完敗だぜ!結局は、「宇宙戦艦ヤマト」みたいなお話だったし…アニオタ中年にはたまらない映画だよ、本当に。吹替え嫌いのオイラも楽しめる吹替え版もお薦めです。古谷徹はパイロットではなくオタクな怪獣博士だった…風貌は違ったけど「パプリカ」(ああ、これも林原めぐみとの共演作だ)の時田浩作風。

徹さんとグレーゾーンな三ツ矢雄二との豪華な掛け合いコントあり!往年の声優ファンは、スラップスティックとかも思い出しちゃうんじゃない?忘れちゃいけないシャア(池田さん)はちゃんとロボットに乗ります!クリフトン・コリンズ・Jrが演じるロボットの裏方全般を取り仕切るエンジニア兼オペレーターみたいな人を演じてたのが、パトレイバーのシゲさんこと千葉繁、キャスティング狙いすぎだぁ。ケンドーコバヤシなんかも声の出演をしてるんだけれども、この人は「ベルセルク」のチョイ役とか意外と巧かったし、今回もロン・パールマンの声にピッタリはまってた。


監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:チャーリー・ハナム 菊地凛子 イドリス・エルバ チャーリー・デイ ロバート・カジンスキー


【米Amazonで予約受付中】
Pacific Rim (Blu-ray 3D + Blu-ray + DVD)






 

人気blogランキング 参加中 -クリック- ご協力ください!