ザ・ライト エクソシストの真実(2011年) | 勝手に映画紹介!?

ザ・ライト エクソシストの真実(2011年)


勝手に映画紹介!?-ザ・ライト エクソシストの真実

GEOで借りてきた2011年8月17日発売、レンタル開始の新作DVD「ザ・ライト エクソシストの真実 」を鑑賞…オカルト映画の定番である悪魔祓いを題材にした作品。神様を信じてない(信仰を捨てた)くせに、神父の道を目指していた主人公の青年が、アンソニー・ホプキンス扮するベテランのエクソシストと対面することで、もういちど信仰を取り戻し、エクソシストになっていくというお話。このあたりの設定がちょっといままでの同種の映画と違うところか?現在、TVアニメでもオンエア中の「青の祓魔師」を見ている人なんかは、けっこう興味がわく題材かも?セルソフトはブルーレイとDVDのセット販売のみのリリースになっている模様。

葬儀社の息子マイケルは、家を出るため自ら神学校への入学を希望する。数年後、卒業を間近に控えていたマイケルだったが、司祭になる道を捨てようとしていた。しかし、恩師の勧めで、バチカンで行われるエクソシストの養成講座へ出席する事に。進路についての結論は、バチカンから帰った後でもいいのではないかと説得される。バチカンに到着したマイケルは、ザビエル神父の行う講座を拝聴するものの、なかなか神や悪魔といった存在を肯定する気になれないでいる。そんな中、ザビエル神父の言いつけで、ベテランエクソシスト、ルーカス神父の悪魔祓いを手伝う事になり…。

宗教観の違いで、日本人にとっては映画や漫画、アニメの中の話のようだが…実際にエクソシストという職種は存在する…タイトルからも察せられるとおり、一応、これは実話だよという触れ込みでもある。定番通りの展開も多く、フリードキンの「エクソシスト」を初めて見た時ほどのインパクトは得られないのだが、やはりエクソシスト役のアンソニー・ホプキンス、わきを固めるキアラン・ハインズやルトガー・ハウアーといったベテランの存在感で、話には引き込まれてしまう。神学校の生徒のくせに、無神論者だという主人公も、日本人には入り易い役柄だったのかもしれない。

首が回ったり、さかさまになって歩いたりなんてシーンもなければ、緑のゲロもはかないんだけど(笑)…充分すぎるくらい、アンソニー・ホプキンスの顔が怖いです。つーか、出てきた瞬間から胡散臭い。主人公がなかなか信用できないのも納得ですよ…凄腕のエクソシストというよりは、いんちき霊媒師みたいだもん。だけど、後半に進んでいくと色々な意味で印象が変わってきます…。「神父さま~♪」って近寄って来た少女を殴っちゃうシーンとか、アンソニー・ホプキンスのたたずまいをみただけでゾクリとしてしまう。この映画の見どころは?と聞かれたら、誰もがアンソニー・ホプキンスと答えるに違いない。

神父さんも、普通にハイテク機器を使用しているというのが妙に日常感が出ていて面白いよね…主人公は神学校の退学届をノートパソコンのEメールで送信してたし、バチカンでも、偉い神父さんが機械をちゃんと使いこなして講義をしてた。もっとアナクロなのかと思ってた。アンソニー・ホプキンスなんかさ、悪魔祓いの最中に着メロ鳴ってるし、儀式の最中はマナーモードにしなくていいのかよ?とか思ってしまった。あと、エクソシストの講義のシーンで、いきなり電気が消えて、受講者が「悪魔だ」とか騒いでたのにも笑った…で、講義をしていた神父さんが、今日はここまでて、何事もなかったように話を締める。話がシリアスゆえに、そういうところが変におかしい。


監督:ミカエル・ハフストローム
出演:アンソニー・ホプキンス コリン・オドナヒュー アリシー・ブラガ キアラン・ハインズ ルトガー・ハウアー


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