2007年04月27日
TOMOKO もっとも危険な女(2000年)
テーマ:邦画
2007年4月27日発売の新作DVD「TOMOKO もっとも危険な女 」を鑑賞した。実は、買うつもりじゃなかったんですけど…他のソフトを買うついでに、ついAmazonに一緒に頼んじゃった1本。ようやくというよりは…何故今ごろ?といった感じのこのソフト…和製ハードボイルドの旗手・大沢在昌センセ~の「相続人TOMOKO」を映像化したものなんだけど…映画の評判ははっきり言ってイマイチ。ただ、ヤフオクなんかで中古ビデオが出品されると、今まで未DVD化だったので、マニアが欲しがり…意外と高値になっていた作品で、だから劇場で見逃して以降、近所のレンタルビデオ屋にも置いていなかったので、ずっと見たかったオイラとしては、飛びついてしまったわけですよ。在昌センセ大好きで、原作も読んでいるので。
米国のウェリントン財閥の若き総帥、アンドリュー・ウェリントンが、滞在先のバハマの別荘でテロリストの襲撃に合い、暗殺されてしまったのだが、妻のトモコは、間一髪で逃げ延びることに成功。実はトモコは、元々CIAの工作員であり…アンドリューに近づいたのも任務だったのだのだが…お互いに本気で愛し合ってしまい、アンドリューもトモコの正体を承知で結婚したのだった。愛する人を失ったトモコは、今後の対策を考えるためとりあえず日本へ…そこで、自分と同じ名前をもつ風俗嬢の智子をおとりに使うべく接触を試みたのだが…直ぐに追手が現れた!?
けっこう酷評されていたけど…原作を初めて読んだ時のような、B級アクション映画っぽさはそれなりに出ていて、大沢作品の映像化としては、まぁまぁじゃないの?と思える部分もあるのだが(NHK製作の舘ひろし版「新宿鮫」に比べれば、自分はこっちの方が好きという程度のレベル)…ただ、“トモコ”と“智子”の繋がりの描き方が、適当なので…原作のように、この2人が一緒に行動しなければならない必然性が全く感じられないのは、かなり痛い。
殺された旦那と、その旦那を殺した殺し屋が、一人二役という手抜きなキャスティングだなぁって思ったら、いきなりクライマックスで、サプライズな演出が!?アレ、こんな設定…原作にあったか?と、一瞬…面食らってしまった。
あと、小柳ルミ子だけは、絶対に頭の中で想像していた“TOMOKO”ではありません!いや、かなりキツイっす…初っ端の外人とベッドでイチャイチャしてるシーンから、見たくねぇって思ったし(笑)、アップの表情なんて、TVの画面で見たっておぞましいのに、これ映画舘のスクリーンで見せられたらいったいどうなっていたことか…。男を虜にする、凄腕美人工作員には全く見えず…バーのママか、その辺にいそうな成金ババァが駆けずり回ってるようにしか見えないんだけど…凄腕工作員に見えないというのが、逆にリアルだと納得しておこう。
まぁ、この映画が作られた背景には、時期的に見て大澄賢也との離婚騒動なども絡んでおり、小柳側も女優としての本格復帰を計りたかったのだろうし、製作者側も話題に便乗しておこうという思いがあったに違いないので…両者の思惑がピッタリと一致した企画だったのだろうと推測できる。どうせだったら、もう少し若くて魅力的なお色気女優さんに、Vシネあたりでリメイクしてもらいたい題材だね。アクションを優先するなら、水野美紀あたりも適任かと(ああ、それいいなぁと自分の頭の中で妄想中)。
個人的には、遠藤憲一が…思いっきりヤクザ顔で、腹に一物ありそうなキャリア警視を演じていたり、その手足となって、働かされる所轄刑事役のベンガルが…あぶ刑事の“落しの中さん”とは正反対なシリアスな刑事役で、チンピラをタコ殴りにするアクションシーンがあったりと…好きな部分もけっこうあるんだけどなぁ。
レンタルビデオ版は、確か東映ビデオから出ていたので…DVDも東映が出すのかと思ったら、無名のDVDメーカー。東映は劇場公開の配給にタッチしていただけで、映像製作の方には絡んでないみたいね。だから、DVDの質はとにかく酷く…ビデオソフトをDVDレコーダーでダビングしたみたいな画質。もちろん非スクイーズのLB収録なんで、高画質を期待している人には残念なソフト。映像特典もないし、かろうじてメニュー画面と、チャプターが付いている程度…レンタル専用のB級映画と同じ様なソフト仕様なので、小柳ルミ子ファン(熟女好き)、大沢在昌ファン以外は無理してセルDVDなんて買う必要がないんじゃないだろうかと思えてきます。
監督:中田信一郎 原作:大沢在昌(相続人TOMOKO )
出演:小柳ルミ子 島田沙羅 ジョン・ベネット 渡辺裕之 遠藤憲一 ベンガル 吉行和子 坂上忍
【DVDソフトの購入】
DVD TOMOKO もっとも危険な女








