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2016年04月30日

おとなのワケあり恋愛講座(2014年)

テーマ:洋画
Some Kind of Beautiful

劇場未公開の作品をソフトリリース前にオンエアするWOWOWのジャパンプレミアでエアチェックしておいた「おとなのワケあり恋愛講座(原題:Some Kind of Beautiful)」を鑑賞…5代目ジェームズ・ボンド、ピアース・ブロスナンが大学教授に扮し、腹違いの姉妹サルマ・ハエックとジェシカ・アルバと三角関係になるというラブコメ。女にだらしがなく、手あたり次第口説いたりするあたりは、やっぱりボンドとダブって見えたりするものの…後始末はまったくスマートじゃありません。おかげさまでグチャグチャ、ドロドロした人間関係に陥り、四苦八苦すると…。

独身生活を謳歌していたケンブリッジ大学の教授リチャードは、教え子のケイトと付き合っていた。その晩も待ち合わせをしていたのだが…バーで見かけた女性オリビアが気になり、声をかけてしまう。その後、オリビアがケイトの姉だという事が判明する。オリビアはケイトにリチャードと付き合わない方がいいと忠告するのだが…そこでケイトが妊娠している事実を告白。結婚を決意したリチャードはケイトと共にアメリカに移住することに。それから数年後、子育てに奔走するリチャードだったがケイトの不倫が発覚!他にも永住権のトラブルなどが巻き起こり…。

ラブコメなんで特に奇を衒った展開もなく…最終的に姉妹と三角関係になったブロスンがどちらとくっつくのかな?というのが気になる程度なんだけど、それも早い段階でなんとなく予想ができる…ブロスナンのヤリチンぶりがトラブルの元凶かと思いきや、まさかのジェシカの不倫発覚。やっぱり年の離れたおっさんと付き合えないは…という現実が待っていた。そうなるとデキ婚だった二人の間で、子供の取り合いが始まるのは当然…ブロスナンも自分のDNAを継いだ我が子は何が何でも手放したくないと、みじめったらしく今の生活にしがみつこうとする。

ジェシカとその新しい恋人、ブロスナンと息子…ジェシカは金持ちの娘で大豪邸に住んでるので、同じ敷地内に住んでいる。そこに自分も結婚生活(もしくは恋人関係?)が破たんした腹違いの姉サルマ・ハエックが転がり込んできて話がややこしくなると。ジェシカは仕事を持っているので、子供の面倒を姉に任せる、姉のハエックは子育てなんかしたくないのでパニック…自然とブロスナンが手助けして距離が縮まると。最初の出会いが妹と付き合ってるのに口説かれた…ですからね、ハエックはブロスナンにあまりいい印象を持っていなかったんだけど…。

子供と離れたくないというのはわかるが…それだったもうちょっと節操を持てよと思いたくなるのが日本人の心情だろう(笑)ブロスナン、ジェシカ、ハエック…この三人だったらラブコメよりもアクション映画が見たかったぜと言うのが本音だ。それこそ大学教授ではなく老スパイが活躍する007もどき映画にでもすれば良かったのに。ただ…最初の数分であったが、実生活では二児の母、撮影時には既に32、3歳にはなっていたはずのジェシカがなんとも自然に女子大生を演じているのが奇跡。ついでにサルマ・ハエックはスッポンポンでプールに飛び込みます!


監督:トム・ヴォーン
出演:ピアース・ブロスナン サルマ・ハエック ジェシカ・アルバ マルコム・マクダウェル ベン・マッケンジー


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2016年04月29日

テラフォーマーズ(2016年)

テーマ:16年04月の劇場鑑賞映画
テラフォーマーズ

【鑑賞日:2016年4月29日】

今日はGW初日…それと同時に、公開初日を迎える劇場映画も多数ある。珍しく近所のシネコンでもオイラが見たい作品がこぞって公開になった。とりあえず毎週金曜の1000円ポッキリ会員デーとも重なったので、最低でも一本は消化しておきたい。何にしようか迷ったんだよ…先週から始まってる「アイアムアヒーロー」も早く見たいし、初日先着プレゼントがあった「シビル・ウォー」にも行きたい。でも三池崇史監督の「テラフォーマーズ」が同じ料金で“舞台挨拶ライブビューイング付き上映”となっていたので…一番惹かれまして、GW映画一発目の鑑賞に選んだ。

21世紀、爆発的な人口増加に伴い、人類は火星移住を計画…火星を地球化するためにコケとある生物を送り込んだ。それから500年後、計画は最終段階を迎え…15人の隊員たちが生物駆除のため火星に送り込まれることになったのだが…隊員の多くが犯罪者など訳ありな人物ばかりだった。小町小吉と秋田奈々緒もその中にいた。やがて火星に到着した隊員たちは、各々わかれて探索を開始するのだが…彼らが目にしたのは、想像していた害虫ではなく巨大な人型生物だった!そこで初めて、彼らに託された本来の目的が明らかになるのだが…。

同名の人気コミックが原作であり、アニメ化もされているので存在は知っていたけど…どちらも読んでないし、見ていなかった。それでも気になったのは、やっぱり三池崇史監督作品だったということが大きい。毎度のように賛否両論巻き起こるコミック原作ものだが、原作に思い入れがない分、映画単体としてまっさらな気持ちで接せられるのも、いちげん客の利点だ。火星に行ってゴキブリ(ゴキブリが進化した化け物)退治をするという予告やネット等の事前情報を見る限り、漠然と和製「スターシップ・トゥルーパーズ」のような作品を想像していたのだが…。

あとアレだよね…予告で見せていた伊藤英明の“ハロー”と武井咲の瞬殺映像!物語の詳しい内容を知らない身としては…本当にあんなふざけたシーンが出てくるのだろうかと…。結果から申しますと、あの予告とまったく同じシーンがありました。って、武井咲が“死んじゃうの”を公開前にバラしちゃって…思いっきりネタバレだったやん(笑)ただ、まぁ…ゴキブリ型モンスターに瞬殺され、死体になっても…その死体がわりと丁寧に扱われていたので、きっとどこかで出番があるのではないかと、疑ってはいたよね(笑)果たして武井咲は生き返るのか?

そんなわけでザクっと映画の感想を…なるほど、コレは三池流仮面ライダーなんだねって印象でした(脚本は中島かずき)。冒頭、未来の地球で伊藤英明と武井咲が警察から逃げているシーンから幕開けだ。この如何わしい雰囲気と、ハイテンションは三池映画の代表作ともいえる原作破壊映画「漂流街」を彷彿とさせた。さらに、この近未来のビジュアルは思いっきり「ブレードランナー」を意識してまして、ご丁寧にスピナー風の乗り物も登場する!正直、「ブレードランナー」公開から34年経って、ようやく邦画もこのレベルまできたかって感じなんですけど…。

近未来の地球(東京)のビジュアルはけっこう好みだったんだけど…宇宙に飛びだって以降は、いつもの邦画CGレベルで、ある意味で安心する(笑)三池映画に必要なのはこのチープさだ。火星に到着するまでの乗組員たちの戯れの様子は明らかに「エイリアン」だろうなぁ。で、火星に到着しました、ゴキブリ退治の開始です。でも、ゴキブリって言っても二足歩行できる人型に進化している…しかもやたら強い!案の定…あれだけ人気の役者が揃っていても、見かけ倒しの能力を披露しただけで、ろくに活躍もしないまま、あっという間に殺されていくのだ。

そう、瞬殺されるのは武井咲だけじゃなかったのだ…まさに虫けらのように(笑)元AKBって看板だけで、演技もろくにできない能面のようなブサイクな女が女優面して出演しているが、あっさりゴキブリにぶっ殺されるのでなかなか愉快だったけどな。何気にしぶとく生き残るのがジャニタレ…今年になってからいろいろとあったけど、まだまだ事務所の力は健在なのか?でもあれだ、見せ場は“虫”に変身し、特殊メイクで誰だかわからなくなっているので、自慢のルックスも形無し。こういうところに三池映画の底意地の悪さがよくでていますなぁと思う。

ほか、メインキャストは今までの三池映画で主役を張ってきた人の再登板も多く…それこそ新婚直後に、卑猥な乱交写真をスッパ抜かれてしまった伊藤英明がゴキブリ並の生命力で主役の座に復活してくれたことが喜ばしい…なんせ「悪の教典」の殺戮教師だもんね。瞬殺される脇役たちの中では意外と頑張っていた加藤雅也アニキも「荒ぶる魂たち」「許されざる者」と三池映画の中でも傑作の部類に入る作品の主役級キャスト。小栗旬、山田孝之の「クローズ」コンビはこなれたもんで、特に小栗旬のイっちゃってる感はまるでジョニー・デップのようだった。

ナレーションが池田“シャア・アズナブル”秀一さんでビックリ…特にアニメ版に出演しているってわけでもないいんでしょ?ネットで調べてみたけど、アニメのキャストでは池田さんの名前は見つからなかった。やっぱりアレですかね…昨年のNHK大河ドラマの影響が大きいのかな?そういえば、三池映画の音楽といえばこの人…常連の遠藤浩二さんが今回も迫力の劇伴を担当しているが、遠藤さんもまた放送中の朝ドラ「とと姉ちゃん」ですっかりNHK寄りの人になってしまった(笑)ただこの映画、間違ってもNHK-BSのプレミアムシネマには選ばれないだろうなぁ。

失笑してしまうシーンもいっぱいあったけど、それは三池映画の味として楽しみたい。原作を知らないオイラとしては…充分に面白かったですよ。上映終了後の舞台挨拶…30、40分やってたんじゃないかな?けっこう長かったです。登壇者は伊藤英明、武井咲、山下智久、山田孝之、小栗旬、ケイン・コスギ、滝藤賢一、三池崇史の8名。花粉症の話題とケイン・コスギの“ファイトイッパツ”“パーフェクトボディ”でひっぱる出演陣に対し、笑いをとりつつ、協賛のアース製薬の宣伝を忘れずぶっこんできた三池崇史の大人な対応はさすがでしたね(笑)

舞台挨拶中、出演者がその場でランダムに選んだライブビューイング実施劇場に生電話をして、お客さんと対話するという企画が行われたのだが…自分の劇場が当たってしまうのではないかと変にドキドキ。出演者はやっぱり“客の入り”というのを気にしている様子で、必ず電話相手に確かめていた。実際に舞台挨拶が行われている東京の劇場は超満員だったらしいが、オイラが行った劇場は“空席”も目立ちまして、とても満員と呼べるほどの客は入っていなかった。もし、そんな状況で場内の様子を訊ねられたら、正直に答えるのか、多少は盛るのか…。

こうした舞台挨拶を見慣れているジャニーズの追っかけには馴染の光景なのかもしれないが…マスコミ向けのフォトセッションの際に、知らないうちに山下智久だけ画面から消えてしまったのが不自然でした。こういうところまでジャニーズの肖像権の問題って徹底してるんだね。で、フォトセッションが終わった後…また普通にキャストの列に戻っていたよ。ネットで高額で転売されている舞台挨拶付きチケットの入手はおろか、電車賃を使ってわざわざ東京に行かなくても会場の雰囲気が味わえるライブビューイング。他の作品でもどんどんも実施してほしいな。


監督:三池崇史
出演:伊藤英明 武井咲 山下智久 山田孝之 ケイン・コスギ 菊地凛子 加藤雅也 小池栄子 小栗旬


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2016年04月28日

くちびるに歌を(2015年)

テーマ:邦画
くちびるに歌を

2015年10月期の日テレ連ドラ「掟上今日子の備忘録」のヒロイン、忘却探偵・今日子さんの超絶すぎる可愛さを忘れられず、演じていたガッキーこと新垣結衣が主演した「くちびるに歌を」をちょっと前にWOWOWでエアチェックして、ディスクに焼いてあったので鑑賞してみた。アンジェラ・アキの“手紙 ~拝啓 十五の君へ~”をモチーフにしたドラマなんだけど…学生がメインに活躍する青春もの(映画やドキュメンタリー)というと、なぜかこの曲だよな。曲だけ聴いて、前もこんな作品なかったっけ?と…最初は変な既視感に陥ってしまったのはオイラだけ?

長崎県の離島にある中学校…音楽教師で合唱部顧問の松山ハルコが産休に入ることになり、その間の代理として、ハルコの親友で同じ島出身の柏木ユリがやって来る。ユリは東京で成功したピアニストということで、生徒たちも大いに期待していたのだが…ハルコから引き継いだ部活の指導にもやる気が見られず、それどころか生徒が頼んでも、一切ピアノを弾こうとしない。部長の仲村ナズナをはじめとする部員たちは合唱コンクールを目指していたのだが、このままでは埒が明かない。さらに、ユリ目当てに今までいなかった男子生徒が急に入部してきて…。

オイラには今日子さんのイメージが強すぎて、残念ながら普通のガッキーにはまったく萌えなかった。っていうか、東京帰りの訳あり音楽教師という設定上、最初はニコリとも笑わず、周りの人間からも浮きまくりなので、まったく可愛げがない。地味に妊婦を演じていた木村文乃や、自閉症の息子を抱え、旦那はちょっと亭主関白なところもある田舎主婦・木村多江の方がよっぽど色気もあり魅力的だった。ガッキーや女子学生よりも、所帯じみた役のW木村に色気を感じてしまうなんて…さすがのオイラもオヤジの証か(鑑賞動機はガッキーだったはずなのに)。

元々は同じ島の出身の田舎娘だったはずなのにピアニストとして成功して、かなり垢抜けたガッキー…そんな彼女が何故か地元に戻ってきて、産休の音楽教師の代わりに、臨時教師を務める、しかも元ピアニストというのが売りの音楽教師のくせに、頑なにピアノを演奏することを拒否するという、ちょっと謎な展開から物語は進んでいく。いったい何が彼女をそんなに意固地にしているのか?ということで話をひっぱっていくわけですが…予想通りといえば、予想通り。ベタすぎる個人の諸事情で精神的に参ってしまい、ピアノが弾けなくなっていたというオチ。

顔は綺麗だけど、“性格は悪い”と生徒の一部(特に女子)から不満爆発…ガッキーも適当に音楽教師、合唱部の顧問をこなしてるんだけれども、生徒たちそれぞれにも家庭の問題や悩みがありまして、そういう生徒たちの素顔を垣間見ているうちに、自分も過去と向き合わなきゃだめだ、前向きにならなきゃだめだと…人生の再起をかけるようになると。クライマックスは生徒たちの“手紙 ~拝啓 十五の君へ~”の熱唱と共に、ベタ展開てんこもりで強引に感動させようというわけだが…今まで逃げてたお前が偉そうに説教たれるな状態のガッキーでした(笑)

合唱部の男子生徒の兄(木村多江が演じた主婦の息子)が自閉症なんだけど…演じているのはNHKの朝ドラ「まれ」で、メインキャラなのにほとんどセリフがなかった渡辺大知。今回もかなり重要な役だがまともなセリフがないという…なぜこの人は、こういう不思議な役ばかり振られるのだろうか?さすがにNHKで挙動不審な無口キャラに徹しただけあり自閉症の役もやたらリアルに、自然に演じていた。ほか、学生役の若手たちは凄い美少女やイケメンというわけではなく等身大な役者が多かったので、青春ものとしてはまぁ、普通に楽しめたかな。


監督:三木孝浩
出演:新垣結衣 木村文乃 桐谷健太 恒松祐里 下田翔大 渡辺大知 木村多江 角替和枝 井川比佐志


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2016年04月27日

セキュリティコール(2016年)

テーマ:洋画
セキュリティコール

ヤフオクのキャンペーンで期間限定のTポイントを約1300ポイントGET!ちょうど4月22日にSPEよりリリースされた低価格DVD「セキュリティコール」を購入しようと思っていたので、貰ったポイントを全部つぎこんだ!定価1280円だけど、Amazonだと今現在品切れみたいでマケプレ業者からの購入のみ。楽天ブックスでは送料込1000円で販売されている。オイラが使ったYahooショッピング内のショップではソフト価格は990円とさらに安かったんだけど、送料が別途325円かかった。ただ、全額Tポイントで賄えそうなショップがそこしかなかったので仕方がない。

義理の息子ジェイコブと暮らしながら、外出がちな夫の帰りを待つクロエ…その夜は、厳重なセキュリティに守られた自宅に友人を招き、ささやかなパーティーをしていたのだが…予期せぬ来客が!対応に出てくれた友人が車から降りてきた謎の武装集団に射殺されてしまった!クロエは直ぐに警察に連絡…そして契約している警備会社へも連絡をとった。玄関のドアを爆破し屋内へ侵入を果たす三人組の武装集団。クロエは監視カメラを使って監視を続けている警備会社のマイクの指示に従いながら、侵入者の追跡をかわし、ジェイコブを護ろうとするのだが…。

劇場未公開、アメリカでもVシネ扱いの作品ながら…義理の息子と暮らすセレブ妻にナターシャ・ヘンストリッジ、警備会社の担当者にジェイソン・パトリック、侵入してくる武装集団のリーダーにスコット・アドキンスとなかなか豪華な出演陣。豪邸に武装集団がやって来て、母親が息子を護りながら戦うという…“パニックルーム”がない「パニックルーム」といった感じのお話。その代わり…強固なセキュリティに守られてまして、家中に監視カメラが設置してあった。侵入者は明らかにプロで、そのセキュリティを掻い潜るが、警備会社の方が一枚上手だった。

警備会社の担当者はカメラの向こうでリアルタイムに進行中の犯罪になんとか対応しようと奮闘するわけだが…電話で繋がった相手に助言を与えながら打開策を模索するという展開、シュチエーションは、キム・ベイシンガーの「セルラー」、最近だとハル・ベリーの「ザ・コール 緊急通報指令室」あたりの緊張感とテンポを彷彿。顔を合わせたことがない相手と、言葉だけのやり取りで信頼を深めていくという構図は「ダイ・ハード」のマクレーンとパウエルの関係にも似ている。武装集団の目的が屋敷内にある金庫というのも余計に「ダイ・ハード」っぽかった。

その金庫の中身…いったい武装集団が何を欲しがってるかって部分はひっぱるだけひっぱってあえてスルー…こんな犯罪に巻き込まれるくらいですから、不在中の“夫”に何か秘密があるのだろうというのは予想していた。やたらセキュリティが頑丈だったのも、ヒロインたちがゴージャスな生活をしていたのも意味があったというわあけなのだが…。それなりに面白くできてたんだけど…せっかくスコット・アドキンスが悪役なのに、アクションっぽい見せ場が全然ない。最初から最後までアクション全開の近作「バーニング・ブラッド」の記憶が新しいだけに残念だ。

ナターシャ・ヘンストリッジ姐さんの方は…「スピーシーズ」の女エイリアンでブイブイ言わせていた頃に比べると、ちょっぴり膨よかになった(っていうか、だいぶ貫録がついた)印象だが…これはこれで、エロさが増したというか、胸のデカさもやたらと目につきまして、なんかアニメの巨乳キャラみたいになっていた。自宅が襲撃された直後、駆け足で逃げ惑うシーンが一瞬スローになるんだけど、お乳が左右にブラブラと揺れてまして、本当にアニメの乳揺れ演出みたいでしたよ。1000円前後で購入できる新作ソフトとしては充分に元が取れたと思うぞ!


監督:デヴィッド・テナント
出演:ナターシャ・ヘンストリッジ ジェイソン・パトリック リアム・ディキンソン スコット・アドキンス


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2016年04月26日

ゾンビマックス!/怒りのデス・ゾンビ(2014年)

テーマ:洋画
ゾンビマックス!/怒りのデス・ゾンビ

WOWOWのゾンビ映画特集(録画重複で「ゾンビーバー」が録れず、リピート待ち)でエアチェックした「ゾンビマックス! 怒りのデス・ゾンビ」を鑑賞…映画宣伝マンの叶井俊太郎さんがトランスフォーマー時代(3月に退社して、また別の配給会社に移ったそうです)に手掛けた作品…昨年末に叶さんがブログに取り上げていて存在を知る。劇場公開が今年の2月、DVDリリースが4月2日…そして4月中にWOWOW放送!叶さん曰く当初の邦題案は「マッドマックスゾンビ」だったそうだが、ワーナーから“訴えられるよ”という返答で、なくなく今の邦題になったそうだ。

謎の隕石、流星が多数目撃されたその夜…とある町に愛する妻子と暮らしているバリーの元に妹のブルックから助けを求める電話が!友人たちが突然、ゾンビのようになり襲い掛かってきたと言う。まさにその時…バリーの家にも何者かが侵入していた。バリーと妻は斧で反撃するもなかなか相手は死なない…相手はやっぱりゾンビだった!ようやく侵入したゾンビを撃退したバリー…車に妻子を乗せ、ブルックのところへ助けに向かおうとするのだが…その最中に妻子がゾンビ化!なくなく自分の手で殺し、茫然としているところに生存者が通りかかり…。

タイトル通り「マッドマックス 怒りのデス・ロード」をパチったような、B級を通り越したZ級のゾンビ映画なのではないかと期待半分、不安半分なところもあったんですけど…劇中登場人物たちがマッドマックス風の衣装で登場するって部分以外は至極真っ当なゾンビ映画。まぁ、真っ当なゾンビ映画ってなんだよって感じだけれども…ちゃんと鑑賞に堪えられるレベルの硬派なゾンビ映画でした。だからといって、ありきたりなゾンビ映画なのかというとそういうわけでもなくてですね…ゾンビの特色とか、登場人物が陥る情況に色々と工夫は凝らされている。

のっけからマッドマックス風の武装した連中がゾンビと戦うというハイテンションなシーンで幕開け…その後、そこにいる人物たちが、どうしてこんな状況になったか、どうやって生き延びてきたかを語る回想に入り、ゾンビ化の原因が紐解かれる。っていうか、最初は…なんでゾンビになったのかもちょっと解かりづらかったんだけど、てっきり黒人キャラ(風貌からしてお恍けキャラな感じ)の与太話かと思った“流れ星が夜空を駆けていった”という回想のくだりが…どうやらゾンビ化に関わってるみたいで、あとはろくに説明もないままゾンビ化現象が発症。

噛まれるなど…なんらかの事象により、人間が感染してしまうというのはお約束…ただし、主人公たちのように“例外”の存在もいるようで、どうしてかというのは劇中後半で説明がある。そんなわけで感染しなかった人たちが偶然に出会って、冒頭の対ゾンビのシーンへと繋がるというわけだ。人数が揃い、武器が確保できたところで…主人公の妹ちゃんがピンチになったと知り、みんなで助けに行こうってなるわけですが、てっきり最後までみんなで戦うのかなと思った脇役たちがあっけなくやられたりする。それ以前にも、アレ、こんな死に方するの?なキャラも。

意外と気の抜けないサバイバル感も味わえる。一方…妹ちゃんの前にも謎の武装集団が現れ、拉致監禁されてしまう。どうやらゾンビを使った人体実験をやってるグループらしく…妹ちゃんはマッドサイエンティストの餌食になってしまいそうになるんだけど…戦うヒロインキャラでして、このあたりから本作独自の展開も色々と出てきます。こここで登場する防護服姿のマッドサイエンティストのキチった表情、行動もなんだか不気味で味がある。妹ちゃんの方は、これがきっとハリウッドの大作映画だったら、スカヨハあたりが似合うキャラだよなぁなんて印象で…。

本国オーストラリアで2014年に製作された作品だそうで…「怒りのデス・ロード」の公開前だったこともあり、特にそちらの影響を受けているストーリーというわけではなく、旧「マッドマックス」へのオマージュが感じられっる程度の内容ではあったんだけど…捕えたゾンビ(ゾンビ化してしまった仲間)の利用方法に「怒りのデス・ロード」の“血液袋”を彷彿とさせるようなアイデアがあったりしてそこがけっこう面白かったです。そのアイデアの延長で…それこそ「マッドマックス」のカーアクションを思い出すような演出もあり。タイトル負けしてないゾンビ映画の良作だ!


監督:キア・ローチ=ターナー
出演:ジェイ・ギャラガー ビアンカ・ブラッドリー レオン・バーチル キース・アジウス


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2016年04月25日

デッド・シティ2055(2015年)

テーマ:洋画
デッド・シティ2055

WOWOWでエアチェックした「デッド・シティ2055」を鑑賞…二代目の実写版フランク・キャッスル(パニッシャー)トーマス・ジェーンとダイハードな男ブルース・ウィリスが共演した近未来アクション…見る前からフィリップ・K・ディックまたは士郎正宗チックな印象を抱いていたが、人型ロボットと人間が共存している世界で事件捜査をするという内容にブルースの「サロゲート」あたりも思い出す。今回のブルースは悪役の方で、トーマス・ジェーンが事件の捜査をする刑事に扮している。原題は“Vice”=悪徳の意味だそうで、劇中登場の無法地帯な快楽都市の名称。

ジュリアン率いる巨大企業は“Vice”という名のリゾート都市を営業…そこは普通の娯楽には満足できない裕福な人間たちが、自分の欲求を満たすため、人間そっくりのレプリカント相手に殺人やレイプを繰り返す場所だ。もちろん合法なのだが…リアル世界に戻った人間たちが犯罪に手を染めるケースも後を絶たず、刑事のロイはジュリアンを目の敵にしていた。そんなある日、レプリカントの1人ケリーが、本来なら1日でリセットされる筈の記憶が残ってしまい“Vice”から逃亡。ジュリアンの配下が必死で行方を追うが…外の世界で事件を起こしてしまい…。

金持ちの道楽のために造られ、生かされ続けるレプリカント…毎日のように殺されたり、犯されたりを繰り返す役目なのだが、その役目が終わると記憶はリセットされ、毎日のように同じ人生を繰り返す。本人たちは全くその事実に気づいていないのだが…1人のレプリカントがひょんなことから記憶を取り戻し、自我が芽生えていく。あ~やっぱり、アクション三倍増しになった“ブレードランナー”の劣化コピーみたいなお話でしたね。主人公刑事もレプリカントだったみたいなオチになるんじゃないかと予想もしていたんだけど、そこまであからさまではなかった。

テーマはありがち、最後の意味深なアレで…劣化コピーなりの独自性をちょっぴりアピール、変化球を狙ったのか?ブルースは前述の通り、最近ではお約束になりつつある悪玉ボスポジション。ほとんどアクションシーンには加わらず、偉そうに部下に指示を飛ばしてるだけで、ようやく最後でちょっとアクションにからむ程度。アクションシーン自体はそこそこ頑張っているんだけど…設定に頼りすぎな面があり、近未来ものにしては、ビジュアルが平板。刑事の捜査手法などもアナクロで力技な物が多く…近未来SFならではの面白さに欠ける印象も受けた。

冒頭…二人組のチンピラが強盗殺人を犯すというシーンから始まるんだけど、この映像が妙にチープで嫌な予感がしたんだよ…そうしたらカメラ目線のブルースが出てきて、これはわが社が提供する娯楽だよんみたいな説明をはじめ、劇中CM、世界観の説明だったってわかる仕組みなんだけど…その嫌な予感が的中してしまったなって感じの…B級にもなりえていない作品だった。文字通りヤラれメカだった女レプリカントが、急にメインに昇格するってお話だけに…容姿もなかなかビッチっぽい。安っぽい娼婦にしか見えないのももしかして狙いだったのかな?


監督:ブライアン・A・ミラー
出演:トーマス・ジェーン ブルース・ウィリス アンバー・チルダーズ ブライアン・グリーンバーグ


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2016年04月24日

呪われたジェシカ(1971年)

テーマ:洋画
呪われたジェシカ

人伝に聞いてはいたんだけれども…現在、オイラがメインに利用しているTSUTAYAが5月の上旬で閉店になってしまうことが判明。まぁ、使うって言っても、1か月に1度の無料チケットで旧作を借りるくらいだしな…新作はほとんどGEOだし。そのGEOも、この1年くらいはまったくレンタル利用していない。でもさ、やっぱり無くなるとなるとそれはそれで問題も出てくる…キャンペーンや旧作落ちの100円レンタルになってから借りようと思っていた発掘良品のあれやこれは結局、借りれず終いになってしまいそう。最後の半月くらい値引きサービスしてくれよ!!

だいたい旧作扱いになるのはレンタル導入日から半年程度経ってから…人気作だとそれ以上の期間のものもある。ってことは、やっぱり5月の閉店までに間に合いそうにない作品がいっぱいだよ。最近割引キャンペーンやんねぇ~な、それどころか新作の品揃えもなんだか落ちてきたなとは思ってたんだけど、閉店なのか。ちょうど1か月に1本無料利用できるチケットの最終利用月が5月なんでね無駄にならなくて済みそうだ…そんなわけで今月分の無料チケットを利用して発掘良品扱いの旧作で気になっていた「呪われたジェシカ」を借りてきたので鑑賞。

精神を病んで入院していたジェシカは、夫ダンカンとその友人ウッディーと共にコネチカットの田舎町へと引っ越してきた。そこで農場と屋敷を入手したのだ。しかし、現地の住民がどこかよそよそしい態度をとり、困惑する。さらに到着した屋敷には不法に住みついたエミリーという女性がいた。当初は直ぐに出て行くと言っていたエミリーを気に入った3人は一緒に暮らすようになる。ある日、謎の少女に誘われるようにして、雑貨店店主の死体を見つけたエミリー…しかしダンカンたちが駆けつけると死体は消えていた!エミリーはまた病んでしまったのか?

確かにカルトな雰囲気が漂う作品…思ったほどドぎついビジュアルがあるわけでもないし、展開もなんだかまったりとした印象ではあるんだけど…怪しげな現地住民、勝手に屋敷に住みついていた謎の女…はたまた神出鬼没な幽霊疑惑少女などに接し、ジワリジワリと精神が蝕まれていくヒロインにひっかかる要素はあり、最後まで見きってしまえる。このヒロインの無理してはしゃいでる感がなんとなく切なかったりもした。後半はその余裕もなくなり…夫と不仲に。さらにその夫に謎の同居人女との不倫疑惑が浮上したり…段々と不穏な空気が見え隠れ。

なんで一緒にいるのかわからない旦那の友人とも謎の女は付き合ってまして、お前ら“なんちゃら兄弟”じゃねーかな情況だよな。一瞬、ホラーじゃなくて単なる不倫映画なのかなとも疑ってしまったが…謎の女の正体なんかも明らかになり、そして挙動がおかしかった現地住民たちの理由も判明!ヒロインが状況を理解した時にはすでに遅し…やっぱり謎の女が裏で糸を引いていた的な展開。ただ、それらもまた頭のおかしくなったヒロインが最後にとったあの行動を正当化したり、現実逃避するための妄想にも思えたり…なんか頭がこんがらがってくる。

なるへそ…そっち系の映画だったのか。よくわからない、つじつまが合わない気がするなんていうのもすべて狙いなんだろうな。謎の同居女が…“遊びよ…怖がらせる気はなかった”とふざけていたというのを強調しながらも、明らかに“沈めてやろう”という意志でヒロインのジェシカを湖に突き落とし、ジェシカも殺意を感じて脅えるというシーンが個人的にはお気に入り。ジェシカの水着の肩ひものズレ具合がなんとも色気がありセクシーだ。どちらかというと野暮ったいオバサン顔の女優だと思っていたのだが…急に魅力的に見え始めた瞬間であった(笑)


監督:ジョン・ハンコック
出演:ゾーラ・ランパート バートン・ヘイマン ケヴィン・J・オコナー グレッチェン・コルベット アラン・マンソン


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2016年04月23日

機動戦士ガンダム サンダーボルト 第4話(2015年)

テーマ:アニメ(TV・WEB・OVA)
機動戦士ガンダム サンダーボルト 第4話

Amazonビデオをはじめとする各映像配信サイトにて昨日から正式配信がスタートしていた「機動戦士ガンダム サンダーボルト 第4話」のセル版を購入してあったんだけど…昨晩は鑑賞する暇がなく、本日になってから自室のTVに繋げてあるFire TV Stickで鑑賞した。ガンダムシリーズの最新映像作品であり、現在も連載が続いている太田垣康男の同名コミックが原作になっている。このアニメ版は今回が一応の最終回…希望としてはコミック4巻中盤の一年戦争終結まで描き切ってほしかったが、大方の予想通り3巻ラストまでの内容で完結となった。

コロニー残骸内で激しい戦闘を繰り広げるイオ・フレミングのフルアーマー・ガンダムとダリル・ローレンツのサイコ・ザク。互いに傷つき、装備を失いながらも最後の力を振り絞って捨て身の攻撃に出る!一方、母艦ビーハイヴを失ってしまった地球連邦軍・ムーア同胞団…スペースランチで脱出した生存者たちはモビルスーツ隊に先導され、ジオン軍リビング・デッド師団の母艦ドライドフィッシュを奪取しようと目論んでいた。本来、メカニック担当のコーネリアス・カカは銃を手にしたこともなかったが、他の仲間たちと白兵戦を強いられる羽目になる!

昨年12月配信の第1話のみ540円、その後はすべて864円…全4話合計3132円を払ってセル版の配信映像をコンプしたんだけれども、やっぱりBlu-rayとDVDのリリースも発表されましたね。昨今の他のガンダムOVA同様に一部劇場でイベント上映、上映劇場でのソフトの先行リリースを経て7月29日に新作カットを追加したディレクターズカット仕様で発売になるそうです。ソフト化に際し5.1ch化を期待してたんですけど、公式発表によるとPCMステレオになるようです。価格はBlu-rayが6800円、DVDが5800円…共に税抜き。別途特典付きの限定版も発売予定。

やっぱり配信版と差別化するために新作カットを追加するのか…なんだかんだ文句を言いつつやっぱりソフトも買っちゃうんだろうなぁ~(笑)。ということで、第4話の感想…原作3巻までの内容だったので、中途半端という意見もチラホラ。確かにオイラも続編を望みたい…4巻に出てくるア・バオア・クーの攻防や、その後の物語が地球へ移ってからの展開もアニメで見たいと思ったりもするのだが…一つの映像作品としては、こういう終わり方もアリだと思いますよ。各配信サイトのあらすじ紹介にも載ってることなので書いちゃいますが…ガンダムが負けます。

連邦側もジオン側も…双方のメインキャラたちがかなり絶望的な情況に追い込まれ、中には発狂してしまうようなキャラクターもチラホラ。ガンダムの生みの親である富野由悠季が“皆殺しのトミノ”なんて呼ばれているので…他の作品でもメインキャラが死んでしまうなんていうことが、ことガンダムシリーズに限って言えば、ざらにある話なんだけれども…本作は原作コミックもアニメ版も一貫して肉体的な“傷み”を表現してきた部分がありまして、よりそういう表現が生々しかった。原作に続きがあることを考えないと…他のガンダム以上に絶望感が伴う結末だった。

スペースランチに乗った連邦兵士が白兵戦を繰り広げるというシュチエーションにファーストガンダムの最終回、劇場版「めぐりあい宇宙」のラスト、ア・バオア・クーでの戦いをダブらせる。ファーストガンダムだって過酷な戦場、親しい仲間の死を乗り越えてきたわけで、結局、争いが再び起きる事実(他の宇宙世紀もの)も知ってるわけなんだけど…あのアムロが仲間のところへ無事に帰ってくるという部分にそれなりに救いはありましたよね。同じガンダムの最終回なのに…本作ではそういう気持ちには全くなれない…これもまた戦争のリアルな表現かなと。

強いてあげれば、ジオンの負けっぷりをこれでもかと描いた「MS IGLOO」あたりに近い印象を受けたかな?連邦側の主人公がやられて、捕虜になって終わってるというのがちょっと新鮮なんだけどさ。今回、あえてここで終わらせたというのは、原作者がかつて語っていた、本作はガンダムが悪役であるという事とも少なからず関係がありそうだな。“俺たちは戦い続ける宿命 戦争はまだ終わらない”という連邦側主人公の言葉で締めくくられるラストに至っては…まるで新作を発表し続けなくてはいけないガンダムシリーズのことを言っているようでもあった。


監督:松尾衡
出演:中村悠一 木村良平 大原さやか 平川大輔 森田了介 河本啓佑 大隈健太


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機動戦士ガンダム サンダーボルト 第4話(セル版)
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2016年04月22日

レヴェナント:蘇えりし者(2015年)

テーマ:16年04月の劇場鑑賞映画
レヴェナント:蘇えりし者

【鑑賞日:2016年4月22日】

本日公開初日を迎えたレオナルド・ディカプリオの「レヴェナント:蘇えりし者」をシネプレックスの1000円ポッキリ会員デーで鑑賞してきた。昨年のかなり早い段階から特報や予告編が映画館で流れており、期待感を煽られまくった果てに、デュカプー悲願のアカデミー賞受賞というオマケがついた話題作だけに年配客を中心にまずまずの混雑ぶり。他のGW映画より一足先の公開になったが…間違いなく連休中の興行成績上位に食い込むだろう本命作品。ただし、本編2時間37分と長尺の上映時間…内容も相当ハードなのでデードムービーには向かなそう。

1823年、アメリカ北西部…狩猟の旅を続ける一行。ヒュー・グラスは息子のホークと共に集団の斥候を務めていた。狩りが終わり、あとは剥いだ毛皮を持ち帰るだけだったのだが…そこに凶暴な原住民たちが現れ殺戮が始まり、毛皮を盗まれてしまう!多くの仲間を失ったが、なんとか生き延びたグラスたちは、原住民の追跡をかわしながら険しい山道を徒歩で進んでいた。そんな時に巨大なグリズリー(ハイイログマ)と遭遇してしまったグラスは瀕死の重傷を負う。このままでは山を越えられないと判断した仲間は、グラスを見捨てる決意をするのだが…。

「アポカリプト」みたいなマンハント映画を想像していたのだが…ただの追いかけっこだけではない、人間の極限を描いたサバイバルであり、復讐劇であり、色々な要素がうまい具合に合わさったアクション巨編だった。冒頭…原住民の襲撃を受けるデュカプーたち。個性的な脇役がいっぱい出てきて、なんかキャラの名前と顔を覚えるのが大変そうだななんて思ったのもつかの間…次々に殺されていく仲間たち(襲撃した側もかなり死者が出る)。おかげさまでキャラが減ってくれたので、誰と誰が物語に重要なメインキャラなのかというのも無事に把握できた。

デュカプーには手塩にかけた可愛い息子がいるんだけれども、その息子がどこぞの原住民とのハーフだそうで、仲間内には親子の事を毛嫌いしている連中もいて、仲間同士でも一色触発、ギスギスした雰囲気が漂う。そんなことをしてる暇ない、敵は追いかけてくるし、自分たちの帰る場所まで無事に案内できるのはディカプーしかいないっていうので、チームを率いる一番偉い隊長さんなんかは…ディカプーをめちゃ頼りにしてて、反抗的な連中を諌めようとする。ディカプーも隊長のために、仕事を全うしようと冷静に行動するが…さらなるトラブルが発生。

なんと1人で斥候任務中のディカプーの前に巨大なクマが出現…ドラクエ風に言うと“ダースリカントがあらわれた→コマンド・たたかう”って感じだよね。原住民の襲撃を掻い潜ったやり手のディカプーもさすがにクマ相手のガチ勝負はてこずる。っていうより…明らかに“つうこんのいちげき”をくらってしまったディカプーのHPはあとわずかになってしまった。これはRPGゲームじゃないのでホイミも薬草もありゃしない…結局、安楽死が最善の策となるのだが、さすがにそれは忍びないと数人の仲間がその場にとどまって、最期を看取ることになった…。

あれ、2時間半以上の映画なのに…もしかしてディカプーはここで死んでしまうのか?主演男優賞なんだから、まさかそれはないよな…って思ったけど、どう見たって助かりっこない情況なんだ。で、居残り組の面子の中にはディカプーの息子と、くだんの親子を毛嫌いしている人物もいる。隊長とは“最後まで看取る”と約束したけれども…ディカプーが嫌いなヤツから見ると、早くくたばっちまえなわけですよ。で、そこでもう一度安楽死をほのめかし…デュカプーも最愛の息子のためを思って了承するんだけど、まさかそれが裏目に出てしまうとは…。

息子がそれを悟って、親父が殺されそうになっているのを助け、逆に殺されてしまうのだ!てっきり原住民と激しい戦いを繰り広げるのかと思いきや…本当の敵はお前だったか!な展開です。息子を殺し、死にかかっているディカプーをそのまま放置して逃げる犯人。もう一人、人のよさそうな小僧が同行してたんだけど…言葉巧みに騙して、デュカプー放置を黙認させる。でも、ここからが物語の本番だった…なんせ“蘇えりし者”なんだから。そう怒りを生存パワーに変えてデュカプーは奇跡の復活を遂げるのです!ただし、まだ道のりは険しいんだけどね。

凶暴な原住民は追いかけてくる、息子殺しの犯人はどんどん先に行ってしまう…でもディカプーは喋ることも、立ち上がることもできず、なんとか這いずり回るのが限度だ。まともな食料もなく…朽ち果てた動物の骨にこびりついていた少量の肉片を貪り食ったり、雑草を食べたりと。それでも生き延びてやるぜと必死になるディカプー…今年のアカデミー賞で主演男優賞を争った「オデッセイ」のマット・デイモンの役どころなんかとも妙にシンクロする部分でして、人間やっぱり諦めちゃ駄目だ、一縷の望みがあるのであれば最後まで“生”にしがみつけと。

それと同時に美しい大自然が人間に牙をむくと、どんだけ恐ろしいのか。ただし、そういった状況でも努力すれば打ち勝つ方法がきっとあるに違いないと。数々の極寒サバイバルの様子はリーアム・ニーソンの「THE GREY 凍える太陽」あたりもちょっと思い出したなぁ。平日の昼間からノホホンと映画館へ行ってる自分が言うのもなんだけど…この映画から得られるメッセージは、多くの災害を経験した今の日本人の心にも何か訴えかけるものがあるのではないだろうか?本編長くて、尻が痛くなるけど、それも主人公の困難と同化するいい材料になるよ!

いや~ホント、ディカプーって30代後半以降、ようやくいい役者になってきたよね。それまでは万年中坊扱い(何をやってもあの童顔が災いして貫録がない)…一時期常連だったスコセッシの監督作品なんかでは、ディカプーのせいで質が落ちてるなんて揶揄する声もあったけど(オイラもそう思ってた)…やっぱタランティーノの「ジャンゴ」あたりで明らかに一皮むけたよ。デュカプーって呼ぶのも改めなければいけないかも…知り合いにファンの女の子がいて、オイラがこう呼んでいたら、馬鹿にされてるようで(実際に馬鹿にしてた)嫌だと怒られたことがあるし。


監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ
出演:レオナルド・ディカプリオ トム・ハーディ ドーナル・グリーソン ウィル・ポールター ルーカス・ハース


【米国ではBDリリース済み(日本語なし)】
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2016年04月22日

64-ロクヨン-前編(2016年)

テーマ:16年04月の劇場鑑賞映画
64-ロクヨン-前編

【鑑賞日:2016年4月21日】

今月に入ってから、劇場鑑賞は初めて…春休みモードだったからか、近所のシネコンでは見たい作品がぜんぜん上映していなかった。「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」以来、約1か月ぶりの劇場鑑賞は5月7日公開の「64-ロクヨン-前編」試写会。イオンシネマのワタシアター会員ページで応募しておいたら当選したので、イオンシネマ茅ヶ崎まで行ってきた。これまた久しぶりにイオンシネマ…近々、リニューアルオープンするそうで、知らないうちにチケット売り場の雰囲気も変わってた(売り場の変更がいつ行われたかはわからないけど)。

県警広報官、三上義信の娘・あゆみが失踪…妻・美那子も憔悴しきっており、その日も、若い女性の身元不明死体の確認に出向いたばかりだったのだが…幸い、あゆみではなかった。出勤した三上を待っていたのは、交通事故の加害者が匿名扱いになっていることで、記者クラブが反発しているという問題だった。さらに、上司である赤間刑務部長から呼び出された三上は、警察庁長官が視察に訪れることが急に決まり、昭和64年に発生した未解決の少女誘拐殺人事件、通称ロクヨンの被害者家族宅を訪問するので、その段取りを立てるよう命じられる。

約1年前…NHKでも同じ横山秀夫の原作をドラマ化した「64(ロクヨン)」が連続ドラマとして放送されており、オイラも全話鑑賞後にこのブログで感想を語っている。原作を読んいなかったのも幸いし…とにかくストーリー、世界観にどっぷりとハマって、毎週の放送が楽しみで仕方がなかった。さすがNHKらしい重厚さ、完成度の高いドラマだったので、ぶっちゃけ、劇場映画の企画も同時に動いてる、前後編の二部作で公開になるらしいと聞き…茶の間でタダで(NHKだから受信料は払ってる)見た作品を誰が金を払って見に行くんだ?って気持ちが強かった。

そして徐々に明かされる映画版の情報…確かに、キャストはより映画的に豪華になった印象はあった。いや、NHKのドラマ版も映画にひけをとらない豪華さであり、配役もぴったりって感じだったんだけど…より映画版の方がスクリーン映えする役者が揃ったなって感じなんたよね。主人公の三上に関してはドラマ版がピエール瀧、映画版が佐藤浩市。まったくもって雰囲気が違う役者だ。自分は原作を読んでいないので、どちらが似合っているかは決められないが…先にドラマを見てしまったので、三上=ピエール瀧のイメージがやっぱり強いんだけどさ。

えっとストーリーなんだけど…前編を見る限り、ドラマとほぼ一緒でした。ただ、ドラマ版は“ロクヨン事件”を回想形式で描いていたのに対し…冒頭から昭和64年のシーンから始まり、そこで事件の顛末を見せてしまってから…時が流れ、現代の三上が抱えている家庭の問題、そして職場での問題が描かれるという構成になっていた。単に順番を変えただけなのかと思われがちだが…意外とそれだけで作品の印象はガラリと変わる。もうね、映画の方はさ…前述の通り、これでもか~ってくらい、ベテランから若手まで人気俳優が次々とスクリーンに映し出される。

一方のNHKのドラマ版は…連ドラだったこともあり、ちょっと視点を変えて同じシーンを重複して見せるような演出もあったりしたのだが、最初は単なるエキストラ的な脇役かと思いきや、二度目の回想で重要なキャラクターだったというのがわかり、しかも有名な役者さんが演じていたというのもわかるっていうような見せ方をしてたのね。時間をかけてじっくっりと世界観に惹きこんでいくドラマと、一気に観客の心を掴まなきゃいけない劇場映画との違いなんだろうなぁなんてことを考えつつ…カメラワークとかもやたら凝ってて、映画らしさがでているのに気づく。

クレーンでも使ってるのかな?技術的なことはよくわからないけど…高所からの俯瞰ショットなんかも多用されていて、パトカーの移動シーン一つとっても迫力は増しているし、登場人物が雪の中にたたずむようなシーンでも、ロケ場所の違いで…映画版の方は金かかかってる感がハンパなかったりする。ただね…思いのほか、天皇陛下崩御という昭和64年の独特の空気感はNHKのドラマの方がよく出ていたような気がするんだよね。また、毎週…お客さんに見てもらわなければいけないということで、緩急のリズムははドラマ版の方があり、飽きがこなかった。

一難去ってまた一難、後編に向けて事態が急変するクライマックス近辺は、佐藤浩市の独演状態な芝居なんかもあり、さすがに緊張感がっあったんだけど…やっぱり二部作ものの性なのか、映画としてのカタルシスは若干弱く、やっぱり壮大な予告編になってしまっているところはあったと思うよ。最初に“ロクヨン事件”のあらましを見せてしまった後は…地味な展開が多めだったね。まぁ、後編を見れば…実は、そんな地味な部分にも重要な要素があったりするんだと思うけど…だからこそ、そろそろ映画会社にも二部作興行を考えてもらいたいんだけどね。

でもまぁ、やっぱり本作の見どころはキャストでしょう…NHK版を見ている人も多いと思うので、役者の演技を比較したくなるはず(原作を読んでいれば、さらにどちらがよりイメージが近いかなんても想像して楽しめたんだろうけど、オイラは結局、原作読んでないからなぁ)…特に三上を困らせる記者クラブのリーダー格、秋川を演じる瑛太に注目だろう。偶然なのか、狙いなのか、なんと、この役…ドラマ版では実弟の永山絢斗が演じており、同じ役を巡って兄弟での演技対決となっているのだ!ここに関してはやっぱりキャリアの差がはっきりと出た印象。

瑛太が演じた秋川の方が新聞記者らしい抜け目のない、ずる賢さがよく出ており、見るからに嫌な奴オーラが出てたよ。きっと後編でも三上の足を引っ張ってくれることだろうと更なる期待が高まる。ほか、榮倉奈々なんかはたっぱがあるので、男性俳優と並んでも見劣りせず、婦警の制服も凛々しく着こなす。ドラマ版の山本美月も可愛らしくて個人的には良かったんだけど…婦警さんらしさは榮倉奈々に軍配か?逆にスーツ姿の綾野剛はドコモのCMで女子高生とチャラけてる印象が強すぎて…シリアスなシーンでも笑いをこらえるのが大変だった。

またWOWOW、TBSなど過去の横山秀夫映像化作品で主役級の役を演じた役者さんたちの再登板も目立つのだが…これはTBSが主体になって製作されており、WOWOWも一緒に出資しているので当然なんだろうなぁと。横山作品がもともと好きな人は、やっぱりこちらの方がキャスティングはしっくりくるのかもしれませんね。ドラマ見ちゃってるから、だいたいのオチも知ってるんだけど…もしかしたら映画独自の新たな展開なんかもあるかもしれない。そういった点を期待して…後編の公開を待ちたいと思います(って、まだ前編も公開してないって)。


監督:瀬々敬久
出演:佐藤浩市 綾野剛 榮倉奈々 夏川結衣 奥田瑛二 仲村トオル 瑛太 永瀬正敏 三浦友和


【早く結末を知りたい人はNHK版で!】
64 ロクヨン ブルーレイBOX







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