キリング・フィールド
テーマ:映画ジャンル 戦争キリング・フィールド 1984 イギリス
THE KILLING FIELDS
- ハピネット・ピクチャーズ
- キリング・フィールド
監督: ローランド・ジョフィ
出演: サム・ウォーターストン Sam Waterston
ハイン・S・ニョール Haing S. Ngor
ジョン・マルコヴィッチ John Malkovich
ジュリアン・サンズ Julian Sands
クレイグ・T・ネルソン Craig T. Nelson
ビル・パターソン Bill Paterson
スポルディング・グレイ Spalding Gray
70年代、クメール・ルージュによる内乱渦巻くカンボジアを舞台に、アメリカ人記者と現地人助手の絆を力強く描く。
ピューリッツァ賞を受賞したS・ジャンバーグのノンフィクションが原作。
プノンペンでの混乱ぶりを描写した前半部も迫力有るが、後半、強制労働に従事させられている助手(H・S・ニョール、アカデミー助演男優賞受賞)が脱走し戦禍の大地をさまようシーンが凄まじい。
M・オールドフィールドのスコアも白眉。
助演男優賞 ハイン・S・ニョール
撮影賞
編集賞
NY批評家協会賞
撮影賞
LA批評家協会賞
撮影賞
ゴールデン・グローブ
助演男優賞 ハイン・S・ニョール
英国アカデミー賞
撮影賞
プロダクションデザイン賞
編集賞
音響賞
人賞 ハイン・S・ニョール (特別新人賞)
★★★★★★★☆☆☆
戦争映画も観られるようになりようやくこの映画にたどり着きました。
まず第二次に始まりベトナム戦争そしてカンボジア内戦・・
いやぁ自分が興味のない時代や国の歴史は関心がないんですよね。
歴史は好きですから映画を観るだけでは面白くなく、
ちょっと戸惑ったので調べて2回観ました。
「ミュンヘン」でもそうでしたが調べて観たほうがいい。
臨場感というか中に入ってゆけます。
特にノンフィクションはそうなんですよね。
戦争モノで当事者でありながらも客観的に描くことに成功しているのは、
やはり新聞記者の当時の自己体験からくるものなので、
とてもよくできた作品だと思いました。
手違いからといっても結果的には置き去りにされたカンボジアの記者は、
日本の「南極物語」のようで冒険映画としても面白いし、
政治的な社会派映画としてもよく描けているし、
奥が深い作品なので何度も観られると思います。
ただ・・
助演男優賞のハイン・S・ニョールは、
96年ごろ銃弾で何者かによって銃殺されているんですよね。
そう考えるとラストが爽やかすぎて感動には至らない。
残念でどこにも持ってゆけないものがあります。
彼はしかも映画出演前に内戦で同じ体験をしました。
初めての出演作なのに鬼気迫る演技ができたのも、
自己体験からによるものもあろうかと思います。
同じように銃弾で射殺されたジョン・レノンのイマジンが哀しい。
このエンディングはどうでしょうか?
後半にはアメリカへの批判的な演出がされていて、
このままゆけば問題作としてもしかしたら賞も取れなかったかもしれない。
けれども私は感動よりも突き放したままの社会派を選びます。
イマジンの曲と再会の抱擁・・
その手前で終わってもよかったのではと思うのです。
テロや戦争のたびにイマジンは流れますが、
そのような目的のためにイマジンは作られたのでしょうか?
ただの理想主義の正直な独り言のイマジン。
マルクスとレーニンが違うように、
夢の国は現実ではないことはできないからわかる。
そうとれば戦争のたびに国の利益を奪い合い、
それが何にもならない理想郷というイマジンが流れるのがわかるような・・
前半にポール・マッカートニーの曲も少し流れますが、
アレはもう少し長くした方がいい(爆)
「フルメタル・ジャケット」を思い出しました。
戦争映画は結局はアクション娯楽も入っているからみんなが観るのです。
そして時代が安定してくるとまた逆にメロウな展開もほしくなる。
S・ジャンバーグの授賞式も後半に演出されますが、
主役であろう彼を演じる俳優がイマイチ弱い。
「ミュンヘン」のエリック・バナより地味(苦笑)
役としてもマルコビッチのほうがよい。
だからラストの抱擁に違和感があったのがマイナスなんです。
もっと原作者役の彼への演出がうまくされていれば・・
アメリカの懺悔ともとれるこの作品はイギリス映画というのも面白い。
作品の感じは「地雷を踏んだらさようなら」「ミュンヘン」
といったところでしょうか。
周りが敵だらけで自国もしっかりしていない。
だから狙われる弱い国・・
日本はよいなぁ。
日本で言えば昔の戦国時代のような不安定な国が、
まだ近年に存在していたのですね。
そしてそれは戦争でもあるしテロでもあるしまだ続いています。
大きな国に負けたことで日本は平和という権利を手に入れたのです。






















