『サウスポー』
好戦的なスタイルで人気のボクシング世界チャンピオン、ビリー・ホープ。
ある日、血気盛んな若いボクサーに挑発され、そのいざこざの最中に、最愛の妻を失うことに。
悲しみに暮れるビリーは、次の試合で惨敗し、浪費癖から家や車も失い、裁判所命令で最愛の娘からも引き離されてしまう。
取り巻きたちも離れ、全てを失ったビリーは、娘を取り戻すために再起を決意。
かつて自分を苦しめたボクサーのトレーナー・ティック(フォレスト・ウィテカー)の元を訪ねる‥‥。
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※一番下にネタバレがありますので、未見の方は気をつけて読んでください※
監督は「イコライザー」などのアントワーン・フークワ。
ジェイク・ギレンホールが、がっつり体を仕上げているで話題のこの映画。
確かに鋼のような体でしたよ。
ボクシング映画と言えば、どうしても名作「ロッキー」と比べてしまうのですが。
あちらは不遇のマイナーボクサー。
こちらは、生まれこそ恵まれない環境だったものの、今や無敵のチャンピオンで大金持ち。からの映画スタート。
ロッキーで言うと3ですかね。
そんなビリーは、幼馴染みで美人の妻と、かわいい娘、プール付き大豪邸に高級車。
全てを手に入れて、モチベーションも下がりつつある時期。
でもやはり、どん底から這い上がるところは、全てのボクシング映画に共有のもので。
全てを失い、落ちぶれたビリーが、もがき、あがき、立ち上がるのです。
なのですが。
ジェイク・ギレンホールやフォレスト・ウィテカーの熱演にはグッと来たんですけど。
ちょっとストーリーが雑すぎるのでは‥‥と思うところがしばしば。
ストーリーがシンプルになってしまうのは、仕方ないじゃないですか。
堕ちて、這い上がって、宿命の敵と試合。大雑把に言うとですよ。
だからこそ、細かなところが気になっちゃうと、入り込みにくくなってしまうと言うか。
どこがどうとか言うと、揚げ足取りみたいになっちゃうから控えますけど。
どうしても気になったところだけ、一番下にネタバレとして書いておきました。
基本、シンプルなストーリーでも、突き抜けてくれれば僕は熱中しちゃいますし。
役者さんたちの熱気も伝わってきたんですけど。
いまいちこう、燃え切れなかったです。
☆個人的見どころ
・仕上がってるジェイク・ギレンホール
・お父ちゃんと娘
・勝つのは!?
※この後、ネタバレありの感想※
↓ ↓ ↓
※ここからネタバレ注意!※
ビリーが訪ねたトレーナーのティックは、かつてビリーを一番苦しめたボクサーを教えていたとのことで。
それが理由でティックに教えを乞うのですが。
その試合、辛くも判定で勝利したが、実はプロモーターがジャッジを金で買収していたと。
八百長だったと告白するのです。
で、そのプロモーターたちが、相手側についてのクライマックスの試合。
最終ラウンド→判定までもつれこむのに、ギリ勝っちゃうんですよね。ビリーが。
あの八百長のフリは何だったの?と、疑問に思ってしまいました。
だったら、同じ八百長で負けるか、それを臭わしておいて、ギリKOで勝たなきゃ。ですよねえ。