http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161213/k10010805541000.html?utm_int=news-social_contents_list-items_013

 

 

平成9年に神戸市で起きた小学生連続殺傷事件で、少年審判を担当した元裁判官が決定文の全文を雑誌に提供したことについて、元裁判官が現在弁護士として所属する大阪弁護士会は、法律家としての守秘義務に反するとして、業務停止3か月の懲戒処分にしました。(12月13日NHKニュースウェブから一部引用)

 

この事件の当時はまだ大学生でしたが、まるでテレビドラマのような奇怪な展開を見せ、報道も過熱していたことが思い出されます。

 

 

あまりにも衝撃的な事件でしたので、少年の退院後の手記の出版、追跡報道や今回の元裁判官による決定文の提供など、長い時間が経過した今でもさまざまな動きを見せているわけですが、今回の元裁判官による決定文の提供・公表についていえば、非公開とされている少年審判の決定文(家庭裁判所の許可を得た場合のみ閲覧謄写することができる)を元裁判官が私的に保持しているということはおかしいし、これを公開に付してしまうというのは法の条文にも理念にも反しているものということができると思います。

 

 

業務停止3か月というのは、弁護士の立場からすると相当重い懲戒処分です。

裁判官であった者のその職務に深く関連する行為に対して弁護士会が懲戒処をするというのも、他にその非違を問う機関はない以上やむを得ないとはいえ、実質的には裁判官の非行行為(裁判官としての守秘義務違反行為)を弁護士会が処分しているようで、なんとなくおかしな感じもします(もう少しいうと、元裁判官の行為により弁護士に対する信用が傷つけられているという点で弁護士が割を食っているように思ってしまいます)。