http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160909/k10010678571000.html?utm_int=all_side_ranking-access_001

 

高畑さんは前橋警察署から弁護士とともに出てきた際、「このたびは皆様に多大なるご迷惑をおかけし、本当に申し訳ございませんでした」と述べ、深々と頭を下げて謝罪しました。
このあと弁護士が書面でコメントを出し、「女性との示談成立が考慮されたことは事実だと思います。『部屋に歯ブラシを持ってきてと呼びつけていきなり引きずり込んだ』などという事実はなかったと考えています。違法性の顕著な事件ではないと考えております」としています。
(9月9日付NHKニュースウェブから一部引用)。

 

被害者のある犯罪において、被害者との示談が成立することで不起訴となることはよくあることですが、その後に弁護人が独自の見解を発表するというのは、他の弁護士がブログなどで意見を表明しているように、私も違和感を覚えます。

 

 

被害者、特に、性犯罪の事件の被害者と示談するというのは、身柄拘束のタイムリミットがある中で(起訴か不起訴か処分される最大23日の身柄拘束の期間制限の中で示談を成立させて検察官に示し不起訴としてもらうことになります。何とか示談できそうなので処分保留で釈放してほしいと頼むこともありますが、起訴相当案件において、多くの場合期間内に示談がまとまらないと起訴されているというのが実感です)被害者の心情にも配慮しつつ行う大変骨が折れる仕事です。

 

 

そうしてようやくまとめた示談の成立後に、「無罪を主張したであろう案件」というようなことを弁護人が表明した場合、一般的には、被害者側からの「ふざけるな」「だまし討ちだ」という感情的反発があることが容易に予想されるところです。

 

 

弁護人としては当然そのようなことは予期できるはずで、それにも拘わらず敢えて意見をコメントしたというのは、何らかの我々部外者にはわかり得ない事情もありそうです。

 

 

ちなみにですが、弁護人のコメントや勾留中に行われた母親の会見におい使用されていた「被害者とされた女性」(被害者、と言い切らない)というのは、我々法曹関係者の間では、否認している場合の用語であり、否認するとの主張を貫きながら、なおかつ、今回のようなコメントを発表することまで容認させたうえで示談を成立させたというのであれば、これはもう相当の腕利き弁護士というほかはありません。

 

 

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