交通事故の相談には悩ましいものが多く含まれますが、その中でもよくあるのは、交通事故で自車が損傷した場合に、自分が加入している車両保険を使って修理をしたいが、その場合以降の等級が落ちるため保険料が増加してしまうがどうしたらよいかというものです。

 

 

相手方が物損もカバーする保険に加入してくれていればよいのですが(その場合には、それはそれで、修理費用をきちんと見てくれるのかどうか分からないので、自分の方の保険を使って早く修理してしまってよいかどうかという問題もありますが)、故障した自動車を賠償のめどが立つまでいつまでもそのままにしておくというわけにもゆかないので(事業のために使っていたり、家族の介護のために自動車が不可欠という場合にはあまり悠長なことも言っていられません)、どうすべきか決断を迫られることになります。感覚的には、保険を使わずに、修理した金額を相手方に対して直接賠償請求している人の方が若干多いような気はします。

 

 

増加する分の保険料を損害として相手方に対して賠償請求することができればよいのですが、この点について、自分の保険を使って修理するか、保険を使わずに相手方に対して賠償請求するかは事故の選択の問題であり、増加分の保険料は損害には含まれないとした裁判例があります(東京地裁平成13年12月26日判決)。

 

 

 

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