http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160720/k10010602351000.html?utm_int=news-social_contents_list-items_001

 

熊本地震の発生直後に「地震で動物園のライオンが逃げた」などと、うその内容をツイッターに投稿し動物園の業務を妨害したとして、神奈川県に住む20歳の男が逮捕されました。警察によりますと、災害時にデマを流し業務妨害をしたとして逮捕されるのは全国で初めてだということです。
(7月20日付NHKニュースウェブから一部引用)。

 

このツイートの話題は地震後のテレビの報道などで知りましたが、地震で大変な目にあっている被災地を恐怖に陥れるという悪質なもので、面白半分でやったのでしょうが、許されないことであろうと思います。

 

 

動物園の業務を妨害したという容疑(偽計業務妨害罪)ということですが、動物園が被害者というのは勿論のこととはいえ、被害を受けた範囲はさらに広く、デマによって被災地で怖い思いをさせられた被災者の人たちなので、適用すべき適切な罪名と実体とがずれてしまっているように思いました。

 

 

東日本大震災の後などに、被災地での火事場泥棒的な窃盗については悪質で許せないので特別に刑を加重した窃盗罪などの刑罰を設けるべきだというような議論もあったような気がするのですが、日本の場合、法定刑の範囲が広いので、窃盗罪のような犯罪類型について特別に刑罰を加重する類型を創設する必要まではないと思うのですが、今回のようなデマの拡散という行為について、こと被災地においてデマが飛散した場合の被害の広がりというものを考えると、適用できそうな犯罪類型が実体と合っていないということであれば、もちろん適切な要件の縛りは掛けた上で、特別に犯罪類型として規定するということも必要なのではないかなと思いました。

 

 

 

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