尋問ラッシュ

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今月は民事事件の尋問が4件あり、いずれも、形だけ行うというものではなく、いずれの案件も事実関係などに深刻な争いがあり、いわば、ガチンコでの尋問となり、事前の準備も含めると、かなりの時間を費やして打ち合わせなどを行わなければならなかったため、さすがに相当に疲れました。



尋問が大変といってもなかなか理解してもらえないかもしれませんが、実務的には「尋問を行う」というのは、その案件のいわばクライマックスともいうべきものとなり、依頼人やこちら側の証人ににどのようなことを述べてもらうか(主尋問)、相手方や敵性証人に対してどのようなことを尋ねるか(反対尋問)を検討するというのは、思っているよりも大変なことなのです。



尋問事項の検討に当たっては、それまでに提出されている書証などの証拠関係も確認しながら、どのようなことを聞いていくかを整理していくので、激しく争っている件では証拠も膨大となります。



また、尋ねる順番というのも重要で、特に反対尋問を行う場合には、相手方や敵性証人に言わせるだけ言わせて、後戻りできなくなったところで(これをピン止めするといったりします)、矛盾点を突くという手法を取ることがありますが、こちらの意図を悟られないようにピン止めするためにはどんな順番で聞くのが良いだろうかといろいろ頭を悩ませることになります。




時間配分というのも大切で、法廷での尋問の際には、裁判官は、とりわけ時間には厳しくて、与えられた時間を超過すると「時間過ぎてますよ」と指摘されたりすることもありますし、余計なところに時間をかけすぎて大事なところまで行きつかないというようなことが絶対にないように考えなければなりません。



大変、大変といいつつも、私は割と尋問が好きで、尋問がうまく終わったときの何とも言えない爽快感というのは何物にも代えがたいものがあります(そして、もちろんその後の判決で勝つというのが一番です。和解で終わることもありますが、尋問の結果によっては裁判官の心証において有利不利がある程度明らかになることもあり、尋問が成功したか失敗したかが分かるということもあります)。



当事者が尋問で苦労している割には、尋問で結果が決まるという案件はそれほど多くないといわれることもありますが(それまでに提示された主張の筋や書証で決まることも多い)、やはり、尋問は手続の花形であり、決して手を抜くということはできませんので、尋問が終わるまでは精神的にも気が張り詰めていて、大変疲れるものです。




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