http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160310/k10010438041000.html


去年12月、広島県府中町にある府中緑ケ丘中学校の3年生の男子生徒が自殺し、担当の教諭が進路指導の面談の際、生徒に万引きの非行歴があったとする誤った資料に基づいて、志望校への推薦は出せないと伝えていたことが明らかになっています。
自殺を受けて学校の坂元弘校長ら5人は関係者に聞き取りを行い、先月29日、調査報告書をまとめました。それによりますと、3年前、当時の複数の1年生が万引きをした際、生徒指導の担当教諭は生徒の名前を名字だけで口頭で報告を受けましたが、実際には全く関係のない自殺した生徒の名前を誤って資料に記載してしまったということです。なぜそうなったのかは詳細な状況は不明だとしています。
また、自殺した生徒は保護者に対し、「どうせ言っても先生は聞いてくれない」と話していたということで、学校の相談態勢が不十分だったことを認めています。そして、報告書では「誤った事実に基づいた、不適切な対応や指導行っていたことが明らかになり、生徒が命を絶ったことに対して学校としての責任があった」と記しています。
(3月10日付NHKニュースウェブから一部引用)。


誤った情報が登録されていたことは事実であり、何度も確認や情報の修正をできるチャンスがありながら、思い込みと決めつけで対応していたということは問題であることは論をまたないことであろうと思います。



あくまでも教師側の言い分ですが、万引きの事実を確認した際に生徒が強く否定しなかったということをどう評価すべきか問題となるところです。生徒にとって不利な推論も成り立ち得るところかもしれませんが、教師と中学生という関係性を考えると、廊下での立ち話のような形で「万引きがあるよね」と決めつけられた場合、事実は違うのにとっさに「あ、はい。」というような応答をしてしまうことは十分に考えられるところです。



自分が中学生のころ、どうだったかなと考えると、今のように、自分の意見をはっきりと言えるようなこともなかったように思います。

それと、中学生のころというのは思春期の多感な時期なので、先生から虐げられる自分というようなものを想定して、一方的に自分の世界に閉じこもってしまうというようなことも考えられると思います。「どうせ先生に言っても聞いてくれない。」という生徒の言葉があったとして、それをそのまま肯定することはできないのかもしれませんが、思春期の不安定な精神状態の中で、教師を一方的に忌避し、自分を追い込んでいってしまったという可能性も、自分の中学生の時期の頃などと照らし合わせると、無きにしも非ずなのではないかという気もしています。



もっとも、そうだからといって、この学校や教師の対応がずさんであったことは論を待たず、ましてや、他の報道によると、万引き履歴がある他の生徒については推薦を出しているという事実も踏まえると、なおさら、非難されるべきであるということができるものと思います。





■ランキングに参加中です。

にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村



■着手金の簡易見積フォーム
(弁護士江木大輔の法務ページに移動します。)


■弁護士江木大輔の法務ページに移動します。


コメント(1)