判例タイムズ1418号で紹介された事例です(大阪地裁平成25年10月15日決定)。



被疑者の取調べ状況の録音・録画について,少なくとも,検察官調べについては,従来,一定の重大事件のみ実施されていましたが,それに当たらない否認事件などについても,実施される運用となっています。私も取調べの録音録画を求めて実施させたということがあります。



取調べを録音録画したDVDについては,起訴後,公判整理手続などの過程で閲覧,謄写の申請を行うことになりますが,謄写に当たっては,検察官から,

・複製しないこと

・外部に接続可能なパソコンで再生しないこと

・弁護活動が終わったら消去すること

という条件を順守するよう求められることが一般的です。



本件でもそのような条件が付せられたところ,弁護人が弁護活動後の消去を条件とすることについては必要性がなく不相当として,そのような条件を付さない証拠の開示を求めたというものです。



裁判所の判断としては,取り調べ状況を録音録画したDVDは,流出した場合の被告人のプライバシーなどに及ぼす弊害が大きいことから検察官がそのような条件を付す必要性があり,そのような条件を付したとしても弁護活動に何ら制限を加えるものでもないとして条件の内容としても相当であるとして,弁護人からの請求は棄却としました。




初めて開示を受けた時は,取調べの状況を見るのは修習生の時の検察修習以来で,懐かしいというのかなんというのか不思議な気分にとらわれたのを覚えています。






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