http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151212/k10010338491000.html



群馬、栃木、埼玉の3つの県が交わる境界点をはっきりと明示し、新たな観光スポットにしようと、県境にある群馬県の板倉町などでは、境界点を確認するために土地の測量を行うとともに、地域の歴史などを記したパンフレットを作ることになりました。(本日付NHKニュースウェブから一部引用)。


歴史的な経緯などから県境が確定していない地域というのは意外とあるようで、十和田湖を巡る青森県と秋田県の県境争いというのも最近になって決着したのではなかったかと思います。



県民の感情に加えて、交付金の金額が変わるなどの実利的な問題も絡みなかなか解決には至らないようですが、個人所有の土地の境界争いというのも、時として長く壮絶なものとなることがあることは弁護士の間では良く知られています。



わずか数センチの境界の位置を巡って、何十年と隣同士でいさかいが続いているということもあります。




もともとはなにもなかったところに、隣家が勝手に塀を建てたとか、花壇を作った、植物などを植えて少しづつ境界をずらしてきた、境界石が引っこ抜かれたなどなど、経緯はさまざまです。




そもそも土地の境界というのは個人が勝手に決めて引けるものではなく、公が公的に引いたものであるというのが判例上の見解です。土地の境界は太閤検地に遡るという人もいます。

ですので、境界を巡っては、もともとの境界はどうだったのかということで、法務局に保存されている古い公図、地籍測量図、自治体の固定資産税を付加するための土地台帳といったものから、古い写真、江戸時代の古地図、古文書といったものまでが乱れ飛び、さらに、公図のような公的資料であっても必ずしも信用できるものではないことから、審理も大変混乱することがおおいものです。




境界はもともと決まっているものなので現状は関係ないというのは建前ですが、それでも、どうしても現状がどうなっているのかということが影響するので(それが他の資料と整合しているのかということも重要ですが)、境界トラブルに関しては何らかの現状変更が加えられようとしているのであればその段階で速やかに対処することが必要です。




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