判例時報2271号で紹介された事例です(東京地裁平成27年4月8日判決)。




本件はミクシィの利用規約中の禁止事項であった「面識のない異性との出会い等を目的として利用する行為」に違反するとして,会員がアカウントの利用停止の措置を受けたというもので,会員側が写真等の閲覧が出来なくなったことなどの損害を受けたとして提訴したというものです。




禁止事項をそのまま読むと,男女の交際を目的としたものがこれに該当することになるのは明らかですが,本件では,会員の女性は交際を目的としたというのではなく,イベントのチケットを譲り受けたいということで書き込みを行って応募を募ったということです。



これに応募した男性会員とのやり取りについて,ミクシィ側が,前記禁止事項に該当するとして利用停止措置を取ったものですが,裁判所は,仮にそうであったとしても,前記禁止事項は,文言上,男女の交際を目的とする出会いのみに限定したものとは認められない,又は,趣旨としてはそのような男女交際を助長することを防ぐということがあるとしても,投稿自体からそのようなやり取りかどうかは読み取れない場合もあるといった理由から,本件のケースでも禁止事項に該当するものと考えてよいと判断しました。女性会員側では,男女の指定なしにチケットの譲り受けを申し入れたもので,たまたま応募したのが男性であったと抗弁しましたが,それでも禁止事項に該当するという判断は揺るがないとされています。



本件は控訴されているとのことです。



SNSのほかにも仮想モールなどインターネット上でのさまざまな仕組みを利用したサービスが提供されていますが,意図していなくても,行為が問題とされて,ある日突然利用停止されたり,預けてあるお金が凍結されたり,といったトラブルの相談というのは最近増えてきているように思います。





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