http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151016/k10010271671000.html



ドライバーがハンドルなどを操作しなくても走行できる車の自動運転の技術開発が進められるなか、警察庁は自動運転が実用化された場合に向けて、事故が起きた時の責任の所在など法律上の課題を検討することになりました(本日付NHKニュースウェブから一部引用)。



ほんの30年程前には携帯電話やスマホなどがこれほど普及しているとは想像もできませんでしたが,現在ではあるのが当たり前の世の中になっていることからすると,ここ最近の自動車の自動運転についてのメーカーの開発状況などの報道からすれば,自動車の自動運転というのも,そう遠くない将来には実用化されているのだろうと思います。

高齢化社会の中で特に地方で自動車がないと生活できないが,運転技術に衰えが目立つような高齢者など,自動運転の恩恵は大きいもの手思われます。



もっとも,そうなると,やはり,交通事故が起こった場合の責任についての法律問題というのは避けては通れないものになりますが,そもそも自動運転というと運転中は寝ててもいいような錯覚にもとらわれますが,運転手の役割がまるでないというものになるのまでは思えませんから,航空機のパイロットが自動操縦中に眠っているとは思えませんので,自動車においても同様に,運転手は自動運転モードであったしても運転状況を確認すべき義務というものが課されるのではないかと思います。



もっとも,自動運転中に何らかのトラブルが起こったとしても,その時点で運転者に事故を回避できるだけの行動が取れるのかということも考えられ,自動運転モードにするに際しての設定ミスとか,ミスがなければ事故を防げた場合にはともかく,運転者に対してどこまでの責任が問えるのかというのはすこぶる問題となりそうです。




また,事故の原因が運転者にあったのか,自動運転化技術を成立させている通信やネットワークの不具合であったのかについて争われるケースも出てくるようにも考えられ,そのような場合,個人の運転者には高度な技術的問題について反論したり立証したり出来ることはほとんど不可能なのではないかとも思います。



現在,自賠法等によって,自動車の運転者等には,ほとんど免責が認められないほどの重い責任が課されているわけですが,この点についてもどのように考えるのかという点について,これまで培われてきた自動車損害賠償責任法の基本的考え方について転換を迫られるようにも思います。



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