http://www.yomiuri.co.jp/matome/20151005-OYT8T50065.html?from=ytop_os_abv_p



民間企業に運営させてオシャレで快適な空間めざすのか、それとも自治体が運営して公平性を担保した方がいいのか?――愛知県小牧市で4日、レンタル大手「TSUTAYA(ツタヤ)」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)などに運営を委託する新図書館計画の賛否を問う住民投票が投開票され、反対が3万2352票で、賛成の2万4981票を上回りました。CCCによる図書館運営は2年前に佐賀県武雄市で始まり、同市図書館は入館者数が急増するなどして全国の注目を集めました。神奈川県海老名市もCCCに委託し、今月1日に刷新オープンしたばかり。小牧市の住民投票も全国から関心を集めていました(10月5日付読売新聞オンラインから一部引用)。



初めてこの問題を聞いたときは,辛気臭い従来のイメージではなく,おしゃれで人がたくさん集う拠点としての図書館として活性化するのであれば,図書館の民営化も多いに結構なのではないかと思いました。




しかし,図書館の重要な機能は,書籍の収集と公開,特にあまり読む人がいないような専門的な内容のものであっても図書館に行けば手にすることができる,その本を読むことでものを調べたりすることができるということであり,その核となる部分も民営化してしまうとなると,読む人の少ないような本は需給の関係からして高価なものとなりますので,当然,本の収集にばらつきが出てしまうことになりかねず,図書館としての機能に問題が生じることとなるものと思います。




もっとも,従来の公営の図書館がそれだけの機能を果たしてきたのかということになると,図書館といってもいろいろなレベルのものがあるとは思いますが,

知の拠点となるような図書館になるようにと,入手困難な本も集めての図書館作りをしていたのかというとあまりそういうことでもないのではないかとも思われます。

自治体の財政も厳しい状況で,読まれるかどうか分らないような本にお金をかけることはできないということもあるのかもしれませんが,それでは,利益(人気)重視の民営図書館といかほどの違いがあるのかということにもなるかと思います。




大切なのは民間に任せても良い部分とそうでない部分をしっかりと切り分けて,図書館にとって手放せない重要な機能(本の選定と収集)については公の部分がきちんとグリップしつつ,そうではない部分(図書館を含めた建物全体での総合的な運用や開いたスペースを使っての商売,例えばレンタルオフィスとかキンコーズのような会社を併設するとか)については民間に開放し,得られた利益は本来の図書館の機能(利益が出ない部分)に還元していくということが必要なのだろうなと思いました。





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