http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150918/k10010240481000.html



18日午前11時半前、東京・中央区築地の首都高速道路で、静岡刑務所沼津拘置支所の護送車が渋滞中の乗用車に追突し、その弾みで乗用車が前の車に追突するなど、合わせて4台が関係する事故が起きました。この事故で、護送車に追突された乗用車を運転していた26歳の男性が軽いけがをしました。
警視庁などによりますと、護送車には静岡刑務所の職員3人が乗っていて、東京・葛飾区の東京拘置所に被告を護送したあと、沼津拘置支所へ戻る途中だったということです(本日付NHKニュースウェブから一部引用)。



いずれも法務省が所管する施設であることに変わりありませんが、刑務所は刑が確定した既決囚、拘置所は刑が未確定の未決囚が収容される場所になります。



東京拘置所にも一部既決囚が収容されることはあると思いますが、今回事故を起こしたのは拘置所の車ということで、東京拘置所へ被告人を護送していたということですから、乗っていたのは未決の被告人ということになります。



刑事裁判で控訴した場合、身柄は、各地の拘置所から高裁所在地のある拘置所に移監されることになっています。

東京拘置所の場合、今回の静岡のほか、新潟なども所管区域ですので、控訴した所管区域の被告人が移送されてくるということになります。



控訴した場合に国選弁護人がつく場合は、高裁所在地の弁護士が選任されることになりますので、打ち合わせなどには便利ということになります。




最高裁に上告した場合はどうなるのでしょうか?




この場合、身柄はそのままで、最高裁のある東京拘置所に移送されるということはありません。




最高裁への上告事件についても、国選弁護人は東京の弁護士が選任されることになります。



したがって、東京の弁護士が、例えば福岡拘置所に在監している被告人の国選弁護を引き受けた場合には、手紙でやり取りして上告趣意書などを作ったりすることになります。

とはいえ、深刻な否認の事件の上告事件であるような場合には、被告人に会わずに手続を進めるということも出来かねる場合もあるかと思います。




否認かどうかを問わず、国選の上告事件の場合には、一往復分の旅費は法テラスから支給されるということも聞いたことがあるのですが、本当かどうか、私自身は体験がないので分かりません。




やはり、被告人との意思疎通を図るという意味でも、最高裁の上告事件については、被告人が所在している各高裁所在地の弁護士が選任されるべきなのではないかと思います。




(なお、私はついに国選弁護については引退することとし、先日、法テラスに契約解除の通知をしました。ついでに弁護士会の当番弁護士についても引退させていただくということになりました。)





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