破産管財人の業務は,破産者の財産を換価処分して,債権者に対し配当することです。



どんな破産者であっても預金口座は持っているものですが,破産者が個人の場合には口座の解約まではしませんが,破産者が法人の場合には,原則として,法人名義の口座を解約して残っている預金を破産管財人として管理下に置くことになります。もっとも,その金融機関から借り入れがある場合には,預金と相殺されて,口座残高がゼロとなっていることも多くあります。




気を付けなければならないのが,信用金庫や信用組合で,これらの金融機関の場合,預金者は,口座開設の際に出資金を出資しており,その出資金についても換価回収が必要となります。



ところが,この出資金の回収は結構手間で,裁判所が出している管財人向けのマニュアルには,信金などの出資金がある場合には破産手続後すぐに手続に動いた方が良いという趣旨のことが書かれています。




これは,出資金を回収するためには信金などの手続が必要で,具体的には,年1回の総会での承認を要するものとされており,総会が終わってしまった直後に出資金の払戻を希望しても,最悪1年近く待たされてしまうということもあり得るわけです。




先日,この出資金の払戻手続が必要な案件がありましたが,ラッキーなことに,ちょうどその信金の総会の時期の少し前であったことから,スムースに手続を進めることができました。ただ,それでも,その後の手続も含めると3か月程度はかかってしまいましたので,口座解約して即日お金が手に入る預金の場合と比べるとずいぶん時間がかかりました。




他の方策として,代表者の親族などに出資金を譲渡するということとして,出資金相当額を破産管財人に支払ってもらうというやり方もありますが,そういう協力者がいないと困るということになります。







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