http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150716-OYT1T50080.html?from=ytop_ylist



長崎県対馬市の寺社から韓国の窃盗団が盗んだ仏像2体のうち1体の返還を韓国検察が決めたことについて、日本政府内からは「遅きに失した」との声が出ている。

盗難発覚後、2年以上にわたって返還を求めてきたにもかかわらず、韓国は応じてこなかったためだ。政府は残り1体の早期返還を要求する方針だ。

返還されるのは2012年10月に盗まれた国指定重要文化財の「銅造如来立像」。13年1月に韓国で仏像が発見され、日本政府は返還を要求。昨年1月、実刑など窃盗団への判決が全て確定したにもかかわらず、返還は実現していなかった。

(本日付配信の読売新聞オンラインから一部引用)。


 


日本国民として,本当に腹が立つというか,気分が悪くなるニュースです。



返還されない方の仏像の所有権を主張している韓国の寺院の主張では,問題の仏像は室町時代の倭寇に略奪されたものだということのようですが,いまさらそんなこと(事実かどうかも分かりませんが)を言われても,というところです。




法の世界では,一定期間継続した事実状態を尊重するという考え方があり,取得時効や消滅時効といった時効の規定にそのような考え方が現れています。



とはいえ,返還されない仏像については,韓国の裁判所(司法)が返還禁止の仮処分という判断を経てということなので,納得ゆかないのはやまやまとしても,こちらとしても,法に訴えて返還を求めるという手続をしっかりしていくしかないようにも思うところです。



韓国民法にも取得時効の規定はあると思いますので,それらの規定に基づき所有権の確認などを求めて提訴するということが考えられると思います。



盗まれた方が手間ひまかけて手続を取らなければならないというのは,感情的にも得心ゆかないところはあるとは思うのですが,冷静になって考えると,こういう場面は,何もこの問題だけに限られず,日本国内においても,犯罪や交通事故の被害者が事件(事故)で心身ともに傷を負っているのにもかかわらず,法の助力を得るためには法の手続に従って手続しなければならない(自力救済の禁止)ということがあり,そのことを説明すると,「なぜ,こちら(被害者)が手間ひまかけて手続しなければならないのだ」と非難されるところでもあります。




不安なのは,かの国の法が助力してくれるのかというところではありますが・・・







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