http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150708/k10010143071000.html




3年前、千葉市にある精神科の病院に入院していた男性患者を暴行して首を骨折するけがを負わせ死亡させたとして、警察は、病院の准看護師と元准看護師の2人を傷害致死の疑いで逮捕しました。警察の調べに対して元准看護師は容疑を否認し、准看護師は黙秘しているということです。警察は、家族からの被害届を受けて捜査を進め、病院の監視カメラを解析した結果、男性の顔付近を足で蹴る様子が映っていたことなどから、こうした暴行が死亡の原因になったと判断したということです。
警察の調べに対してA容疑者は黙秘し、B容疑者は「業務上の行為だった」と否認しているということです。

(本日付配信のNHKウェブニュースから一部引用)。



否認しているとのことなので,真相の解明はこれからということになりますが,精神病院というところは,なかなか第三者の目が行き届かず,虐待などが行われやすいというところがあります。




今回亡くなった男性の場合家族が心配して警察に被害届を出していますが,精神病院に入院している方の中には,家族でも手がおえずに,いわば厄介払いのような形で精神病院に入院している(させられている)というケースもあり,長い人になると昭和の時代からずっと入院という形になっていたり,そのようなケースは「社会的入院」として問題となっています(患者の回転率などを見ると,その病院がどのような方針なのかということが見えてくることがあります)。




先日は,下関市の知的障害の施設でもひどい虐待案件が摘発されていましたが,知的障害の施設の場合にも,相手が抵抗できないのをいいことに虐待が発生するというケースが散見されます。

ただ,知的障害の場合には家族のサポートがあることが多く,家族からも見放されていることも多い精神障がいのケースとは異なる場合も多いという指摘もあります。



閉鎖的な環境では,看護する側と患者側が上下関係になりやすく,虐待の温床となりやすいのです。

私も以前,さる地方の精神病院の閉鎖病棟を訪ねたことがありますが,檻のような出入り口から頭を屈めて中に入り,衛生的とはいえない状況の下で入院している患者さんを見て,何とも言えない気持ちになったことがあります(もちろん,意識的に早期の社会復帰を目指しているなど,そうではない精神病院もあります。)。




私もこういう仕事をしていなければ精神障がいや知的障害といった方と接することもなかったかと思いますが,なるべく,たくさんの目が入って,風通しを良くすることが必要なのだと思います。






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