判例タイムズ1412号で紹介された事例です(京都家裁平成26年2月4日審判)。



事案は,3歳の子どもの親権者を母親と定めて離婚した後,父母の間で面会交流がうまくゆかなくなったため,母親が面会交流の回数や内容を定めることを求めたというものです。


裁判所は,同居期間中の父親と子どもとの関係,これまでの父親と子どもとの面会交流の状況,子どもの年齢や生活状況,父母双方の生活状況等を考慮したうえで,次の通り,具体的に面会交流の実施要領を定め,これに従って面会交流を行うように審判しました。



(裁判所が定めた面会交流の実施要領・骨子)

・面会日・面会時間

毎月1回日曜日の午前9時から午後5時まで。

面会実施日は,前月末日までに父母が協議して決めるが,協議不調の場合は第3日曜日とする。

※母親側は,3か月に1回の日帰り面会に留めるべきだと主張していましたが,少なくとも1か月に1回程度の面会交流を実施するのが望ましいとされました。



・宿泊を伴う面会交流

上記とは別に,毎年,①7月20日から8月31日までの間,②12月26日から1月7日までの間に,それぞれ,2泊3日程度の宿泊を伴う面会交流をさせる。

①については7月19日まで,②については12月25日までに父母が協議して決めるが,協議不調の場合は,①については8月1日から3日まで,②については12月27日から29日までとする。

※母親側は,幼い時に心臓の病気をした子どものことを考えて日帰りでの面会交流に留めるべきだと主張しましたが,これまでにも父親のもとでの宿泊付き面会勾留をしたことも考えると,それほど負担過重とまではいえないとされました。



・待ち合わせ方法等

●●駅の改札口を出た広場付近に母親が面会交流開始時刻に子どもを連れて行き,引渡し,父親が面会交流終了時刻に連れてきて引き渡す。

※父親が●●駅を出た広場を待ち合わせ場所をすることを希望し,母親は特に異議を述べなかった。



・父親の保育園行事への参加等

保育園の意向に反しない限り,父が保育園の運動会,生活発表会等の行事に参加することを認め,参加できる行事については父母が協議して決める。
母親は,行事の日程の連絡を受けた時は速やかに父親に連絡する



・クリスマスプレゼント等の渡し方

不本゛協議して決めるが,協議が整うまでは,誕生日やクリスマスに近接する面会日に父親が直接子どもに手渡す。



・面会日の変更等

子どもの病気その他やむを得ない事情により前記の面会交流が出来ない場合には,当該事由の生じた当事者は,速やかに相手方当事者に連絡し,代替日を協議する。協議不調の場合は,毎月の面会交流については第4日曜日の同じ時刻とする。




・連絡方法等

父母の連絡方法は原則としてメールによる。




・その他

双方の合意により上記の条項の内容は変更できる。

双方とも,子どもの福祉に配慮し,特に,体調の変化に注意する。



なかなか,痒いところまで手が出ていているかなと思います。



本件は確定しているということです。





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