後見監督人を務めていた弁護士が親族後見人の横領を見逃したとして,賠償を命じられるという件が報道されています。




【知的障害がある奈良県の女性(59)の預貯金を成年後見人の親族に横領されたのは、後見監督人だった弁護士や家裁が注意を怠ったためだとして、女性が元監督人の弁護士と国に約4500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が、大阪地裁堺支部であった。大藪和男裁判長は「選任から3年以上、何も調査せず、監督義務を怠った」と判断し、弁護士に約4100万円の支払いを命じた。国への請求は棄却した。】(本日付産経新聞オンライン関西版から一部引用)




私も何件か後見監督人を務めたことがありますが,財産の管理権限は後見人にありますので,監督人としては通帳のチェックをする,後見人と面談をするということにより,後見業務を監督するということになります。





監督人が直接銀行で手続きして届出したり,お金を管理するということはありません。それでは後見人が付いている意味がありません。





そういう意味で,監督人の権限には一定の限界があります。

自分でやってしまった方がかえって早いのだけれど・・・というもどかしさを感じることもあります。





今回の報道されている件について言えば,「選任から3年以上、何も調査せず」という指摘がされているようです。

具体的にどのようなことをして,何をとなかったのかが分らないので,何とも言えませんが,「何も調査せず」というのが後見人との面談や通帳の提示を求めてチェックするということを全くしていなかったとすれば,それは責任を追及されてもやむを得ないかという気はします。

もっとも,この辺りは,元監督人の弁護士側としても色々な反論はしているところでしょうから,何とも言えませんが。






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