相場の激変と有価証券の処分

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最近は,アベノミクスのおかげでずいぶんと株価も上がっているようです。




私もちょこっとだけ株を持っているのですが,基本的に塩漬けになっています(^_^;)




数年のリーマンショック,円高,東日本大震災など景気に影響を与えた問題や,東京電力,オリンパス,JALなどの個別の企業の上場廃止やその瀬戸際に立たされるなどの問題があった場合に,成年後見人として預かっている本人名義の有価証券をどうするのかという問題があります。




特に,高齢者の場合,年金代わりに,東京電力などの保守的,伝統的な企業の株式を保有していることが多く,こういった企業の株価が急変した場合,本人の資産に対する打撃が大きいことがあります。



一般論としては,市場や相場の動向などを見て,適切に処分しなさいというのが教科書的な答えです。





ただ,成年後見人として,株価急変に対して直ちに売却などの対応が取れるかというと,そもそも,私を含めた成年後見人は投資の専門家ではないので,身動きが取れずに立ちすくんでしまうことの方が多いのではないかと思います。




そもそも,証券会社に対して成年後見人として届け出ると,証券会社によっても違うのかもしれませんが,ネット取引はできなくなったりして,即座に売却することができないということもあります。




東京電力やオリンパスの場合は上場廃止まではされませんでしたが,JALの場合は株式は紙くずとなったわけであり,後見人がJAL株を保有し続けた場合,その責任が問われるということはあるのでしょうか?



断定的なことは言えませんが,基本的には後見人として責任を問われるということはないのではないかなと思います。




先ほど言った通り,後見人は投資の専門家ではなく,株式の急変に即時対応できるだけの判断力はなく,「さすがに上場廃止はないのでは」と判断して保有した場合に,その判断が間違っていたとして責任を取らされるということまではないのではないかと思っています。




後見人が「ここでパラボリック売り転換だな」とか「長いひげが出た」とか「三尊天井来ました」とか「赤三兵キタ!!!」とか言っているのは,それはそれで怖いような気がします(;^_^A





なお,裁判所に相談しても,きっと「それは後見人の判断で」と言われると思います。




裁判所も投資の専門家ではないので,「じゃあ,96円で指値を打っといてください」なんて言うわけないので。。




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