法律相談の際,「録音させて下さい」という要望がされることがあります。



相談や弁護士からのアドバイスの内容を正確に記録しておきたいということからだと思いますが,ほとんどの弁護士は断っていると思います。



やはり,録音されていると思うと「うかつなこと」は言えなくなってしまいます。




「うかつなこと」とは何だと言われそうですが,別に違法なアドバイスやよろしくない表現を使うということではなく,相談を受けている場では,弁護士としては,それが法的に可能かどうか,法的に,倫理的に許されるかどうかはともかく,ざっくばらんに,色々な方法を着想し,口に出すことがあります。

少し前の懲戒事例で,建物の明渡の相談を受けた弁護士が「殺しちゃうしかない」などと軽口を叩いたということで懲戒を受けたという事例がありましたが,それはもちろん言ってはいけないことですし,もちろん,アドバイスにすらなっていませんので懲戒になって当然だとは思いますが,そこまでのレベルではないにせよ,「こんな方法もある」「あんな方法もあるかもしれない」と相談者の身になっていろいろ考えて口に出すわけです。





結局,法的な観点や倫理的な観点,実現可能性から検討して,妥当なところに収斂していくわけですが,録音されて後から片言隻句を捉えられて「弁護士があの時こんなアドバイスをしやがった」と追及されるかもしれないと思うと,法律の教科書に書いてある通りのことしか言えないということになります。




相談の結果,どんなアドバイスをしたかということについては,書面やメールのやり取りで誤解が生じないように残しておくことが大切ではないかと思います。









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