離婚問題の現場

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多くのトラブルや悩み事がそうだと思うのですが,小難しい法律の解釈や理論の講釈はいいから,教科書にも載っていないような切羽詰まった現実の問題をどうするのかということがしばしば問題になります。




法律相談などを受けていると,離婚に関する問題でそのようなことに直面することが多くあります。




例えば,まだ同居しているのだが,離婚を考えているのである日突然荷物をまとめて実家とか別のところに出て行ってしまってもよいかという相談はよくあります。




事情にもよりますが,例えば,相談者が女性でDVとかを受けているというのであれば,一刻も早く別居して逃げなさいということになるでしょう。




しかし,相談者が男性で「妻が嫌で嫌でしょうがないので別居したい」ということであれば,ちょっと考えてしまいます。

こういう場合に別居を強行すると,後から,悪意の遺棄とか有責配偶者であるという反論を受けることがありますので,「別居の前によく話し合えませんか?」というアドバイスをすることが多くなります。




また,同居したままで離婚調停できるかという相談も多くあります。回答としては「同居したままの調停に精神的にも耐えられるのであれば構わないが・・・」ということになります。




別居後に元の住所に置いてきた荷物を取りに行きたいが相手方が怖くて家に入れないという相談も多いです。





これも様々で,相手にも弁護士がついていて,お互い弁護士が立ち会ってうまくいったケースもあれば,「勝手に出て行ったんだから絶対来るな。来たら住居侵入で警察呼ぶ」などと言われて,しばらく手が付けられなかったケースもあります。「持ち物の所有権は出て行った人にあるからそんなことはおかしい!」などと講釈を垂れても,現実の前には無力です。




ほかにも別居に当たって,相手名義の通帳やカードを持ち出してしまってよいかとか,いろいろと悩ましいケースも多いものです。




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