千葉地裁で,書記官を立ち会わせなければならない勾留質問に事務官を立ち会わせたというミスがあったという報道がされています。




勾留質問というのは,検察官が逮捕に引き続いて勾留が必要と判断し勾留請求した場合に,裁判官自ら被疑者に対し質問して勾留の可否を決定するための大切な手続です(刑訴法61条)。



そして,勾留質問にあたっては,書記官を立ち会わせなければならないとされています(刑訴規則69条)。



報道またその後千葉地裁の所長もミスを認めているので,事務官を立ち会わせたというのは事実であったことは確実です。



しかし,勾留担当の裁判官は,立ち会った人間を書記官ではなく事務官であったと知っていたのでしょうか?




また,勾留質問で被疑者が陳述した内容を記載した勾留質問調書について,立ち会った事務官が作成し,後で,書記官が記名押印して自らが作成したことにしたのでしょうか?



そもそも,逮捕や勾留をして人の身柄を拘束してしまうというのは,刑法の逮捕監禁罪の構成要件に該当する行為ですが,適法な手続に則って行われることから違法性が阻却されるので罪にならないという論理になっていたかと思います。



他の裁判所では考えられないような違法な手続によって人を勾留したということであれば,刑法上の問題も出てきかねないわけで,第三者による告発や検察審査会による審査ということも考えられないわけではないのではないかと思います。



弁護士であれば誰でも思っていることですが,あまりにも刑事事件での身柄拘束が安易になされているという現状があり,ミスでは済まされない重大な問題であると思います。




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