http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150215/k10015469391000.html



 

 

産経新聞が、作家の曾野綾子さんが寄稿した、南アフリカを例に、人種ごとに居住区を分けるほうがよいという内容のコラムを掲載したことについて、南アフリカ大使が人種隔離政策「アパルトヘイト」を許容するものだとして産経新聞に文書で抗議しました。

産経新聞の今月11日の朝刊に掲載されたコラムで、曾野綾子さんは介護の分野などの労働力不足を補うため移民の受け入れは避けられないとしたうえで、アパルトヘイトが撤廃されたあとの南アフリカ共和国を例に、「居住区だけは、白人、アジア人、黒人というふうに分けて住むほうがいいと思うようになった」と述べています。
このコラムについて、南アフリカのモハウ・ペコ駐日大使は14日までに産経新聞に文書で抗議しました。
文書ではコラムについて「アパルトヘイトを許容し、美化した。行きすぎた、恥ずべき提案」としたうえで、「肌の色やほかの基準によって他者を差別してはならない」などとしています。
これについて産経新聞はホームページなどに、「当該記事は曾野綾子氏の常設コラムで、曾野氏ご本人の意見として掲載しました。コラムについてさまざまなご意見があるのは当然のことと考えております。産経新聞は、一貫してアパルトヘイトはもとより人種差別などあらゆる差別は許されるものではないとの考えです」とするコメントを掲載しました。
また曾野綾子さんの「私は文章の中でアパルトヘイト政策を日本で行うよう提唱してなどいません。生活習慣の違う人間が一緒に住むことは難しいという、個人の経験を書いているだけです」というコメントも掲載しています。(本日配信のNHKニュースウェブから引用)。



介護などの担い手として移民を受け入れながら,彼らの住む場所は区別するということが,いいことか悪いことか,そんなことを書いてよいかどうかくらいの分別はあって然るべきだと思うし,後になって,「私は文章の中でアパルトヘイト政策を日本で行うよう提唱してなどいません。生活習慣の違う人間が一緒に住むことは難しいという、個人の経験を書いているだけです」と釈明せざるを得ないというのは,正しく文章の意図が伝わっていないということでしょうから,文筆家としても恥ずかしいことだと思います。




異文化や異人種という未知のものに対する恐れや不安というのは必ずあるものですし,仕方がないことです。




しかし,接したうえで彼ら個人の人となりをしっかりと見たうえで個人として尊重し,又は,付き合うべき相手ではないと考えれば拒否すれば良いのであって,初めから住む場所を分けるなどという発想が浅はかであることくらいは,人生の場数を踏めばそれなりに分かるものでしょうに,さらに,このことが国際的にも日本に対する悪いイメージとして発信されることが非常に残念です。




私も,この仕事をしていて,犯罪を犯した人や統合失調症の人など,イメージだけでは,ともすると,「怖い」「何をするか分らない」などと思われがちな,そして自分自身もそのようなイメージを持ってしまっていた人たちと接する機会が多くありますが,結局のところは「個人」次第だということに気づきました。





文筆家として多くの人に取材などしていれば分ることだろうにと思うとかえすがえすも残念な人だったなという思いがします。







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