死という最後の未来 (幻冬舎単行本)/ 石原慎太郎 曽野綾子 著
読後、近藤真彦、マッチの「ギンギラギンに、さりげなく。」という曲名が思い出されました。
石原慎太郎さんは、情熱絶やさずギンギラギン。
曽野綾子さんは、与えられた命、自然な命を大切にする。目がほとんど見えないところから、目が見えるようになった経験からも、もう充分。さりげなく、ささかやでいい。
ギンギラギンと、さりげなくの対談です。
終始、和音と不協和音をくりかえしながらも、お互いはっきりした物言いで、「そうですか。(そういう考えもありますね。)」と、大人の会話が続いていきます。
対談中の、曽野綾子さんの真に迫る言葉。
「今日まで、ありがとうございました。」
50歳から夜寝る前に「3秒の感謝」をしているそうです。
この言葉を口にすることで、今日死んだとしても、今まで生きてきた、いちおのけじめがついたということになる、といいます。
私も夜に試してみましたが、なかなか怖いんですよね。
「今日も、ありがとうございました。」
とか、
「今日まで、ありがとうございました。明日も、よろしくお願いします。」くらいにしておきたくなります。
今日が、すべて。
一日一生。
今を生きる。
言葉として、共感できても、まるで、本気度が違うのでしょう。そこに力みは、ないように感じます。ほんとに一日を切に生きてる人なら、いいきれるのかしら。
私も、始めてみました。
これから、気持ちの変化が起こるかどうか。