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2010-02-09 01:42:59

「匂うような美しさ」

テーマ:ライティング・リテラシー


   日本人は「嗅覚による視覚表現」の文化を持っている。
   
 
        ~ 橋本 治 さん ~

  ---------------------------

  カウンセラーではなく、教師の仕事のほうで、ふだんから
  国語(現代文)の文章を読む機会がたくさんあります。


  特に入試問題や問題集の現代文は、おいしいところだけ
  切り取ってあるんですよ。


  だから、目からウロコが落ちる文章にたくさん出会えます。


  今日ご紹介するのもその一つで、橋本治さんの文章から。

 
  橋本さんによると、春の俳句の季語で「山笑う」というのが
  あるそうです。


  冬が終わり、木々や動物や鳥がそれぞれの方法で春の訪れを
  告げる。


  それを「山笑う」と表現しました。


  花といえば、日本では古来は梅です。
  花は見るだけではなく、匂いを楽しむもの。
  だから、昔は匂いのする梅こそが花でした。


  しかし、桜には梅のようなはっきりとした匂いはありません。
  けれどとても美しいから、花といえば桜を指すようになります。
  そこで生まれたのが「匂うような美しさ」という表現です。


  他にも「風薫る」という表現もあります。


  五月ころの季節で使われる言葉ですが、
  もちろん風が実際に物理的に匂うということではないでしょう。


  これらを橋本さんは「嗅覚による視覚の表現」とまとめています。


  スズムシが鳴くのを風流だと感じるのは日本人くらいのものだと
  よく言われます。


  欧米人からすると雑音にしか聞こえないそうですね。


  そんな風に桜の美しさ、特にその散り際にあわれを感じる・・・
  というのも日本人ならではだと言われます。


  また、香道では「匂いを聞く」という言葉を使います。
  匂いは嗅ぐものではなく「聞く」ものだというから面白いですね。


  お酒も「利き酒」といいますが、こちらも「聴く」でしょうか。


  匂いの中にも音楽を聞く・・・それが日本人の感性なのだそうです。


  さらに、一番、目からウロコが落ちたところ。
  歌舞伎における「雪音」のお話・・・。


  今回はこれを「ふか~い文章」のコーナーに取り上げました。
  よろしければご参照ください。


  また、今日のテーマで本当に言いたかったことは、
  「人の匂い」についてなんですね。
  もちろん体臭とか口臭とかのお話ではないですよ(笑)。


  深いレベルで感じていた大切なことが、やっと自分の中で
  つながったのですが、(文章では表現しにくいことなので)
  15日に更新されるポッドキャストでお話したいと思っています。
  http://www5f.biglobe.ne.jp/~inunity/happydoor.html


  今日は、不完全燃焼のメルマガになってしまい、すみません。



 自 遊 自 在



 

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2010-01-31 23:47:34

脳が映し出す映像にすぎない?

テーマ:ライティング・リテラシー


    この現実は脳が映し出した“映像”にすぎない。
   
 
        ~ 高木善之さん ~

  ---------------------------


  思春期の頃って、

  「何が正しいのか?」
  「何のために生きているのか?」
  「すべてに何の意味があるのか?」

  まるで尾崎豊の歌詞に出てきそうなことを
  本気で、しかも真剣に考えはじめる年頃ですよね。


  本当はこの世界に定式化された「正しいこと」なんてないし、
  すべてに共通する真実や本当の意味などはない。
  けれど、それを何とか見つけようともがくのが、
  思春期の苦々しき甘さ、そして美しさ・・・。


  高校生くらいの年代の感性するどい子たちと話をしていると、
  改めてこちらも刺激を受けることがたくさんあります。


  先日も、そんな子と話をする機会がありました。
  言葉にうまく表現できないけれど、たぶんこの辺のことを
  言おうとしているんだろうなぁ・・・
  そんなふうに感じたのが、今日のテーマです。


  「この現実は一人ひとりの脳が映し出す“映像”にすぎない。」


  みなさんはどうお感じになりますか?


  もう、10年ほど前になりますが、「地球村」という
  環境保護団体の代表、高木善之さんの講演会に参加した
  ことがあります。


  その時たしか、高木さんがそんなことをおっしゃっていました。


  このことは、特に最近リアルに感じることなんですね。   


  私たちは、動いているように見えて実は全く動いていないのでは
  ないか・・・。


  まるで、自分専用の映像が映し出されるヘルメットをかぶり、
  各自が自分用の映像を見ながら、徒手空拳でいろいろ反応したり、
  思考したり、行動しているだけなのでは・・・・。


  私は、EFTという潜在意識レベルでのエネルギー療法を加えた
  カウンセリングをしています。


  カウンセリングを受けられたクライアントさんにその後の状況や
  変化を次のセッションの時にお聞きすると、こちらがびっくりする
  くらいの変化を簡単に起こされている場合があるんですね。

  
  “えっ~?!そんな簡単に変わっちゃっていいの?”
  と正直こちらが思うくらいの。


  「自分の考え方が変わった」くらいのレベルなら1回のカウンセリング
  の成果としてわかります。
  ですが、自分を取り巻く状況までガラっと変化しました、と報告して
  くださる場合もあるので、こちらのほうが驚いてしまうのです。
  逆に、どうしてそんな変化が起こってしまうのだろうか?!・・・と。
  (もちろん、これはクライアントさんにより個人差がありますが。)  


  この現象って、この現実を物理的に固定化されたモノラル(単一)
  のものだとしてみなしてしまうと説明できそうにありません。


  だって、現実って自分だけが創っているのではないですから。
  いろんな人が関係しているし、社会の状況にも左右されるし、
  自分の考え方や思考パターン、行動パターンが少しくらい変わった
  ところで、現実が大きく変わるほどの影響力があるとは思えません。


  でも、私たちは実は一つの固定化された物理的な現実を一緒に体験
  しているのではなくて、もっと相対的で、パラレルで、それぞれの
  脳が映し出している映像を「体験している気分」になっているだけ・・・
  と考えてみるとうなづけます。


  「認識」が、脳の映像を映し出すフィルターの役割を果たします。
  その認識が変わるから、映像の内容がガラッと変わるのかもしれない。
  同じ背景でも、登場人物の動きが違ったり、関係性が変わったり、
  微妙な変換の変化が重なり、全体として全く違ったストーリーや
  内容の映像になっていく・・・という具合なのかもしれません。


  もちろんこれは、真実がこうだ、というお話ではありません。
  私たちの現実創造に関してはもっともっと複雑できっと言葉では
  簡単に説明することが不可能でしょう。


  でも、一般に常識とされている現実に対する認識よりは
  少しは真実の端をかすめているかもしれませんね。     


  そんなことを10代で真剣に考えている私たちの次の世代の
  健全な成長に期待し、自分もできるだけのことをしながら
  バトンをつないでいくことができたらと思います。


  

  自 遊 自 在



 

2010-01-24 09:56:27

「成果」はあとからやってくる

テーマ:ライティング・リテラシー

      状態変化の最中は温度は変わらない。
   
 
        ~ 理科の授業より ~

  ---------------------------


  カウンセラーのほかに教師という仕事もしておりますが、
  生徒さんたちに「この教科だけは質問しないでね」と言い続け、
  生徒たちからも「先生はこの教科だけはダメなんだよね」と
  お墨付きをもらっている教科、それが「理科」です。


  なぜかわからないのですが、理科だけは一生懸命勉強したい
  という気持ちになれないんですよね。
  とてもためになる教科だとは思うのですが・・・。


  でも以前、同僚の方の授業を聞く機会があり、目からウロコが
  落ちた経験があるのが今日のテーマ「状態変化」の話でした。


  物質は熱することで温度が上がり「固体」⇒「液体」⇒「気体」
  と状態が変化していきます。


  例えば、水なら100度で沸騰して液体から気体に変化する。
  (この程度の例しかあげられません・・・泣)  
    

  しかし、水が100度に到達したとたん、いきなり水蒸気
  (気体)になるのではないそうです。


  グラフ的に表現すると・・・

  96 ┃ 固体
 97 ┃ ┃  固体
 98 ┃ ┃ ┃ 固体
 99 ┃ ┃ ┃ ┃ 固体

 100 ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ?
 100 ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ?
 100 ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ?
 100 ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ?
 101 ┃ ┃ ┃ ┃ ┃┃ 気体

 102 ┃ ┃ ┃ ┃ ┃┃┃ 気体

 103 ┃ ┃ ┃ ┃ ┃┃┃┃ 気体

  

  と、いうことなんだそうなんですね。


  この????の部分の余分なタメは何なのか?
  これこそが液体から気体に状態が変化している最中。
  状態変化にエネルギー使用されているため、温度は変化
  しないのだそうです。


  よく、「やってもやっても変化がないけれども、
  臨界点を超えるととたんに成果が出る」ということが
  ありますよね。


  そんなことと本質的に通じるように思えました。


  努力しているけれど、成果が出ない期間というのは
  状態変化の最中であり、自分の中身が確実に変わりつつある
  証拠なのかもしれません。
  

  逆に言えば、外側に成果がどんどん出ている時というのは
  一見変化しているように見えて、自分自身の内面や中身は
  さほど成長していない場合も多い・・・。そう感じます。


  「成果はあとからやってくる」


  誰もが感じている真理について、中学で習う状態変化の
  授業からも学ぶことができそうです。



自 遊 自 在




 
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