2009-04-20 07:45:13

仕事の基本的欲求

テーマ:ライティング・リテラシー

     月給はよかったけれども毎日コンピューター相手で
     気が滅入ってしまって、

     何かもっと血の通った仕事がしたいと思った。

    
          ~ 一番ヶ瀬康子 『在宅介護入門』 より ~

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  血の通った仕事がしたいと、高給の仕事を辞めてでも
  福祉の世界に入る若者が少なくないと聞きます。


  しかし、特に国の介護保険料収入の財源不足が深刻に
  なってからは、福祉の現場にも効率主義が浸透しています。
  1人の職員で10人以上の介護を同時に行うため、
  お風呂に入れるのも食事を差し上げるのも、
  ほとんどが流れ作業だと現場の職員から聞いたことがあります。


  確かにお年寄りとのふれあいを通した血の通った仕事のはず
  なのですが、現場は低賃金、人手不足による無理なシフトや
  長時間労働、そしてそのストレスからくる職員同士の軋轢や
  衝突により、職員の入れ替わりが非常に激しいそうです。


  また最近は農業法人なども若者の就職先として注目が
  集まっています。


  しかし、現代の農業は昔のように牧歌的なものでありません。
  何かのテレビで見たのは、「1日に1人白菜1000個収穫がノルマ」
  というものでした。


  収穫は機械ではなく手作業なので、1日の終わりには足腰が
  立たなくなってしまうくらいきつい労働です。


  本来なら農家と呼ばれるべき人達なのでしょうが、
  お昼にはコンビニ弁当を召し上がっておられたのが印象的でした。


  血の通ったやりがいのある仕事がしたいというのは、
  人間として自然な欲求です。
  しかし、経済的な事情が本来の職業の姿を歪めてしまい、
  その欲求充足を許してくれないことはとても残念だと思います。


  今、少し引き合いに出した「欲求充足」という言葉は、
  私が学んでいる「選択理論」という心理学で根幹となっている
  概念の一つです。


  職業の選択、そして現在就いている仕事や会社と自分が
  マッチしているかについて、この欲求充足という考えをもとに
  チェックされることをオススメします。


  選択理論での基本的欲求は4つありますが、
  職業や仕事という観点から解説を加えてみると・・・

  
  【愛と所属の欲求】


  その会社に属していること、またはその職業に従事していること、
  そして仕事で関わる人間関係に、どのくらい満足しているか?


  【力の欲求】


  その会社や仕事、職業に従事することによる自分に対する
  社会的評価や他人や社会の役に立っている実感について
  どの程度満足しているか?


  【自由の欲求】


  その会社や仕事、職業が自分に与えてくれる自由度について、
  どの程度満足をしているか?


  【楽しみの欲求】


  その会社、仕事、職業に従事することについて
  自分はどの程度楽しみを見いだせているか?


  これらの4つの基本的欲求は人によって強弱がありますが、
  みんなに共通する要素です。

 
  もしあまりに自分に向いていない会社、仕事、職業があるとすれば、
  4つの基本的欲求のどれか一つまたは二つ以上が著しく阻害されて
  いる可能性があります。


  このように職業選択においても多面的な欲求を感情レベルから
  主観的にチェックをしておくことがとても大切だと思います。


  ぜひ参考にしてみてくださいね。

 
  みなさんのご意見をお聞かせください。

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