新潟県佐渡島で国の天然記念物トキの野生復帰を目指し、2008年から放鳥された30羽(1羽死亡、1羽保護)のうち、1組のペアが同島南部に巣を作り、産卵した可能性の高いことが29日、分かった。環境省によると、産卵が確認されれば、放鳥トキが自然界で産卵した初めてのケースになるという。
 同省によると、このペアは08年秋に放たれた3歳雄と、09年秋に放たれた1歳雌。今月17日ごろから、枝を運んで営巣する姿や求愛行動が確認されていた。28日からは、雌雄が交代して巣に座り込む産卵時の特徴が見られ、産卵の可能性が高いという。
 同省は、神経質な繁殖期のトキに配慮して、職員が約150メートル離れた地点から観察しているため、卵の存在は確認できていないが、産卵していれば、約1カ月後にふ化する見通し。
 放鳥トキでは、島内でほかに2組の営巣が確認されているが、産卵の兆候はないという。 

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