よしだ教室 授業ダイアリー                                                   

授業で出会った子供達の言葉、表情、そして児童文学の紹介など、
小学生をお持ちのご家庭に情報を提供していきます。
また、子供達の社会環境や自然環境についても発信し、皆さんとご一緒に、子供達の生きていく時代を考えていきたいと思います。


テーマ:

私の塾では、戦後の児童文学書を教材にして国語の授業をしている。

「文章読解・意見交換」と「記述・作文」を中心とした授業だ。

(ただし、作品の感想文は書かせないようにしている。その理由は、またいつか書きたい。)

 

  私の設問が、文学から受ける子ども達の感情の、妨害者になっていないだろうか?

  読み、感情を揺さぶられるだけで十分な筈の児童文学を、国語の教材にしてしまって良い

  のだろうか?

 

私は、私の仕事に対して、いつもそんな後ろめたさを携えている。

だから、精いっぱいの誠意を尽くして授業運営をしなければならない、と自覚はしている。

 

私の塾では、4年生になると150字以上の記述や作文が増え、子ども達の負担感も大きくなる。

記述設問を見ると、子ども達の多くは、「ウエー!」と苦痛の声を挙げる。

私は、その声には全くたじろがない。

当然の感情だ、と思うからだ。

 

だから、記述の前に、改めて設問の趣旨を伝え、子ども達に本文を読み直してもらい、考えたことを発表し、意見を交換する。

その時間を通して、子ども達の内面が、記述の課題に正面から向き合えるように努めている。

 

でもやはり、子ども達の「負担感」が気になり、先週、4年生達に聞いてみた。

 

真顔 書くことは大変な作業だから、書く前に「ウエー」っていう気分になることは分かる。

   でも、書いた後には、気持ちに変化はないの?

 

すると、さんがすぐに反応してくれた。

 

ニコニコ  あのね、どう言ったらいいのかなあ・・・・・気持ちがね、スッキリするビックリマーク

他の生徒達もみんな頷いた。

 

これは、嬉しかった。

「書く」という作業は、そうしたものだと思っていたからだ。

たとえ4年生であっても、自分の内にあった思考が、書く作業を経て、「スッキリ」するのだ。

 

では、この「スッキリ」感は、一体何なのだろう?

 

「思考」や「感情」を内容だとすれば、「書き言葉」はその内容を表す形式であり記号である。

だから、形式である「書き言葉」が、内容である「思考」や「感情」をすべて表現し尽くすことなど不可能だ。

それゆえ、記述後の「スッキリ」感は、決して「言いたいことが全部書けた!」からではない。

 

では、この「スッキリ」感とは?

 

「書き言葉」で表現しているうちに、「書き言葉」が次なる「書き言葉」に連鎖していき、当初抱えていた、ひとまとまりの思考や感情とは若干異なる文章になってしまうことがある。

そして、その文章に表現された思考や感情の中に、新たな自分を知ることになる。

私は、6年間、毎週ブログに書いてきているが、いつも「書き言葉」の、そうした不可思議さに驚いてきた。

 

小学生にある「スッキリ」感は、自分の内にあった思考や感情の一部を表現でき、

さらに、書き言葉を通して、書く前にはなかった新たな自分に気づくことができた結果生じる感覚なのかもしれない。

 

そんなことを考えていた時、最近知り合った方から、斎藤さんの講演録を紹介された。

 

                 

 

これは冊子なので、一般に販売はされていない。

2011年12月に、「川口あそびと読書連絡協議会」(代表・奥山博子)が発行したもの。

浦和にある、さいたま中央図書館で借りることができる。

ここには、「書く」とはどういう営みなのか、という根本が斎藤さんの熱い言葉で語られている。

 

   斎藤惇夫氏は、福音館書店で編集部の中心を担われて来られた方。

   在職中に『グリックの冒険』『冒険者たち』『ガンバとカワウソの冒険』(いずれも岩波書店)

   を執筆され、退職後に『哲夫の夏休み』を執筆されている児童文学者である。

 

この冊子の内容については、後日紹介し、論じてみたいと思う。

たいへん僭越で、斎藤さんには失礼を承知の上で、この冊子から私が受けた感動の根拠を、何とか言葉にしてみたいと思っている。

 

        本   本   本   本   本   本   本   本

 

児童文学で人間力を育てる よしだ教室   HP:URL http://www.yoshida-kyoushitsu.jp/

 

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048-799-3363  ✉yoshida-m@ac.auone-net.jp
 

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*小1国語算数コース 毎週火曜日   *小2国語算数コース 毎週金曜日   
*小3国語算数コース 毎週土曜日   *小4国語算数コース 毎週水曜日   
*小5国語算数コース 毎週火曜日   *小6国語算数コース 毎週木曜日 

*中学生のための読解・記述コース 隔週土曜日

 

  小4国語教材の児童書 小5国語教材の児童書   小6国語教材の児童書 

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