よしだ教室 授業ダイアリー                                                   

授業で出会った子供達の言葉、表情、そして児童文学の紹介など、
小学生をお持ちのご家庭に情報を提供していきます。
また、子供達の社会環境や自然環境についても発信し、皆さんとご一緒に、子供達の生きていく時代を考えていきたいと思います。

                        よしだ教室


    $よしだ教室 授業ダイアリー                                                        $よしだ教室 授業ダイアリー                                                   


  アメーバ児童文学で人間力を育てる国語 アメーバ実験も採り入れ応用力を育てる算数


        2016年度 小1~小6 語算数コース中学生 読解・記述コース 開講/ 無料体験受付中!

       浦和の小学生&中学生対象学習塾 よしだ教室

         ホームページ  http://www.yoshida-kyoushitsu.jp/

         ℡:048-799-3363  メール yoshida-m@ac.auone-net.jp   

         〒330-0056 埼玉県さいたま市浦和区東仲町8-22コスモシティ浦和東ビル501

        

           


テーマ:

昨年93歳で他界した父は、終戦の前年に満州鉄道に派遣され、そのまま極寒の地シベリアに抑留された経験を持つ。多くの戦友が命を落とす中、20歳を超えたばかりの父はシベリアで2年間を生き抜き、祖国に戻った。


生前の父は、私達家族に「シベリア」を話すことはなかった。

その父が、9年前に「シベリア抑留記」を書いた。

私達は、初めて父達の過酷な体験を知らされた。


父の残した「シベリア抑留記」を、是非多くの皆さんにも知って頂きたいと思い、連載することにした。今回は、その8回目になる。

父の表現には、今の時代に不適切なものもあるが、敢えて父の言葉通りに転載したい。

(連載の順は、必ずしも時系列ではない)


          *   *   *   *   *   *   *   *   *


懲罰


  懲罰、これはまた大変なものである。ロスキーに反抗したとか、物を盗んだとか、ノルマが少ないとか、馬を叩いたとか、靴の手入れが悪いとか(国の財産故)、立ち小便をしたとかで、営倉に入れられる。

 営倉は、日本軍のように格子戸の隔離された部屋でなく、露天掘りの穴である。深さ2.5m、長さ約4~5m、幅2mくらいの屋根のない穴で、営倉とは知らず、一生懸命幾日もかけて我々が掘ったものである。

懲罰者を入れると梯子を上げてしまう。日中は作業に連れていき、帰ってくるとまた入れるのである。天井がないため、夜、寝込むと凍死してしまうので、穴の中を歩き回るしかない。何人か仲間がいる時は外套を被りあって暖め合う。体力の衰弱は限界に達する。私達の作業隊(ラーゲル)には、幸いにも夜を穴の中という懲罰者は少なかった。


 大勢の抑留者の中には楽をした者もいる。医療知識のある者、絵の上手な者、大工、踊りが上手な者、歌が上手な者、ロシア語が話せる者など、町のパン工場や民家やコルホーズ、収容所の幹部の家などに使役に出され、体には軽作業でパンなども十分食べたり、ある仲間は、「娘の婿になって帰化しないか」などと何回もくどくせがまれたと言っていた。


ソ連の教育・女の生活


  国民教育のまことにお粗末なのには驚いた。
  兵隊も数が満足に数えられる者はいない。10までいくと指を1本曲げ、また10まで進むと1本曲げ、曲げた指が10本になったら100だと教えたものである。

  警備につくソ連兵も、5列に並ばないと数えられないので、数えている途中で話しかけたり、わざと5列を乱して並んだりするとカッカとなって、「ダワイ・ダワイ・ピァーチ・ヴストリ」と5本の指を上げて怒鳴る。言葉の分からない我々にも、「早く急げ、5列だ」と急がせているのが分かる。そして、また最初からアジン(1)・ドアー(2)と数えなおすのである。作業の出発まで時間がかかる。面白がってからかうが、可哀想にもなり、やむなく5列に並んでやる始末。勿論、自分の名前も書けない兵隊もいる。


 時期も寒いのに、若い娘も殆ど素足で道路を歩いている。なかには、ハイヒールを片手にぶら下げて、裸足で得意げになって歩いている娘さんもいた。

 警備隊長のマダムも年配の女性だったが、ロシア女性はスカーフを頭から被るのが好きなようで、日の丸の旗を被って得意になっていた。しかし足を見ると、なんと日本の地下足袋をはいている。得意満面誇らしげに振舞っていた。

 ロシアではドイツとの戦いで戦死者が多かったためか、私生児でもなんでも子供の誕生は歓迎されていた。隊長の彼女は、若い綺麗(日本人感覚)な朗らかな女性だった。生まれたばかりの子供を抱いて、子供とだけの生活も教育も全く心配ないと言っていた。隊長のマダムも、その彼女と隣同士に生活し、何回ともなく口汚く罵り合っている声を聞いたことがある。彼女の方に子供が生まれると、彼女も罵り合う声も大きくなり、胸を張って歩くようになった。どこの国も同じようなものだと思った。

 町に使役に出た仲間の話では、ソ連の女性は、うら若い娘でも平気でHの話をしているという。このへんは、お国柄の違いを感じた。

 またソ連では、男も女も下着を着けていないという。女性は冷えることによって、自然に避妊効果があると言っているし、男性は肌着の上衣が非常に長く、急所やお尻を裾で包むのだという。



 一食は、 パン一掴みとスープ若干。気温は-45度。

 肉親や友達を、故郷の山や川を思う心が、困難に耐える原動力となった。心の支えこそ、人生の宝であろう。


           *   *   *   *   *   *   *   *   *


次回・9回目(連載最終回)の掲載は8月下旬の予定。

父の戦争体験を、一人でも多くの方に読んで頂けたら、幸いである。


         

             本   本   本   本   本   本   本   本


児童文学で人間力を育てる よしだ教室   HP:URL http://www.yoshida-kyoushitsu.jp/


無料体験授業、随時受付中!               


お申し込みは電話かメールでどうぞ。

048-799-3363  ✉yoshida-m@ac.auone-net.jp

2016年度の設置コース

    

*小1国語算数コース 毎週火曜日   *小2国語算数コース 毎週金曜日   
*小3国語算数コース 毎週土曜日   *小4国語算数コース 毎週水曜日   
*小5国語算数コース 毎週火曜日   *小6国語算数コース 毎週木曜日 

*中学生のための読解・記述コース 隔週土曜日


   小4国語教材の児童書    小5国語教材の児童書   小6国語教材の児童書 

  よしだ教室 授業ダイアリー                                                    よしだ教室 授業ダイアリー                                                   

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。