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授業で出会った子供達の言葉、表情、そして児童文学の紹介など、
小学生をお持ちのご家庭に情報を提供していきます。
また、子供達の社会環境や自然環境についても発信し、皆さんとご一緒に、子供達の生きていく時代を考えていきたいと思います。

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テーマ:

昨年93歳で他界した父は、終戦の前年に満州鉄道に派遣され、そのまま極寒の地シベリアに抑留された経験を持つ。多くの戦友が命を落とす中、20歳を超えたばかりの父はシベリアで2年間を生き抜き、祖国に戻った。


生前の父は、私達家族に「シベリア」を話すことはなかった。

その父が、9年前に「シベリア抑留記」を書いた。

私達は、初めて父達の過酷な体験を知らされた。


父の残した「シベリア抑留記」を、是非多くの皆さんにも知って頂きたいと思い、連載することにした。今回は、その7回目になる。

父の表現には、今の時代に不適切なものもあるが、敢えて父の言葉通りに転載したい。

(連載の順は、必ずしも時系列ではない)


          *   *   *   *   *   *   *   *   *



 とにかく誰もが、死んでは堪らんと、一生懸命生きているのだが、ある所では、500名編成で62名が死んだという。ひどい所では、500人が1年で半分になってしまったという。


 ほとんどの仲間が栄養失調で去っていったのである。医者でもない我々にでさえ、「あいつは栄養失調だな、長いことないぞ」と分かるようになってきた。先ず発熱する。顔色が青白くなって、なんとなくムクンデくる。続いて腹部が膨れてくる。すると、動作が鈍くなり、さらに進むと、話をしていても内容が理解できなくなり、何を話しているのか分からなくなってくる。
 そこまで進むと、数日の寿命である。朝、隣の友を起こしても起きない。見ると、すでに息絶えて冷たくなっている。


  技術も薬もなく、この寒い中では助けようにも助ける方法が全くないのである。

食べ物の栄養バランスなど、全く考えてない。塩分を摂取しないと、3日も経つと脚が重くなり生気を失ってくる。5日もすると、フラフラして石ころにつまずいても倒れてしまう。

下痢には骨を焼いて飲むと良いと聞いて、炊事場に行って、ロスキーの食べた魚や肉の骨を貰い、石で潰して飲ませたものである。骨は稀にしか手に入らないので、木を燃やして炭になったのを、粉にして飲ませた。こんなことが良いのか悪いのか分からないが、毎日次から次へと死んでいく仲間を見ていると、手当てもない、薬もない、食べる物すらない今の我々には、こんな方法を信じるしかなかったのである。今振り返ってみると、やはり精神力の強いと思えた奴ほど、罹病率が少なく、回復率が大きかったように思える。



栄養不足のところに更に難敵はシラミである。

作業から帰ってきてからの毎日の大切な日課はシラミ取り作業である。潰すとプツン・プツンと音がする。シラミの数は並大抵ではない。部屋に人間の臭いか熱かを感じると、直ちに動き出す。シャツの縫い目に一列に重なり合って並んでいて、手に負えない。そこでストーブの煙突にシャツを巻きつけて、あるいは、炎にかざして焼き殺す。シラミの行列は、今思い出しても身震いがする。こいつには大切な血を遠慮なしに吸われる。食べ物が少なく、体力の消耗は更に甚だしいものとなっていく。作業の帰り道で、道端に枯れ木が倒れるようにバタリと倒れて、そのまま息を引き取っていく。伐採作業で切った木が倒れる時、ほかの木を巻き沿いに倒れていくその木の下敷きになって命を落とした者、空腹の極限のため、毎朝点呼で注意されても食べれそうな野草やその実を食べて死んでいく仲間(日本の野苺、山葡萄に似た実。形も色も同じようで旨そうである。毎年4~5人が亡くなる)もいる。


発熱すると、食欲がなくなる。水分を欲しがる。水も自分では取りに行けない。たとえ取れても、沸かすことができない。仲間に沸かしてもらう。食欲がないのでお礼に自分の食事を渡してしまう。ところが、貰った方も体が弱っているので、2人分を一緒に食べると必ず下痢をする。そして栄養失調となって高熱で夜中にウワゴトを言い出す。そうなると、間もなくあの世行きとなってしまう。ロスケは病人にはお粥をくれる。お粥といっても湯だけで、中に粟かコウリャンが2~3粒泳いでいるだけである。病んだら死を待つしかないのである。



           *   *   *   *   *   *   *   *   *


次回・8回目の掲載は7月下旬の予定。

父の戦争体験を、一人でも多くの方に読んで頂けたら、幸いである。


         

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*小3国語算数コース 毎週土曜日   *小4国語算数コース 毎週水曜日   
*小5国語算数コース 毎週火曜日   *小6国語算数コース 毎週木曜日 

*中学生のための読解・記述コース 隔週土曜日


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