赤坂サカスが開店して、珍しいもの好きな方々が集まってきているようですが、
はっきり言って何もない場所ですから、行くのはやめたほうがいいと思います。

枝豆の好きな風景のひとつに、私鉄の駅、改札を出ると眼前に開ける商店街というものがある。



理想的な商店街は、改札を出ると、踏み切りを挟んで、左右に展開していてほしい。

道幅は一車線、しかし納品用の車以外は走るものはなく、

おばさんの大型三輪車や、前後にチャイルドシートの付いたママチャリが我がもの顔で走る、そんな光景。



薄汚いパチンコやの脇には放置も含めた自転車の駐輪場ができている。



駅を出て、正面にはガラス引き戸の和菓子や。

平置きガラスケースには煎餅や豆菓子、

縦型のショーケースには団子やすあま、と云った、

その地域でしか認められていない菓子やが望ましい。



そして、隣には… 順にみていくと、果物屋、不二家、傘や、帽子や、玩具や、文房具屋、一軒シヤッター降りたままの店があって、ラーメン来来軒、自転車や、お好み焼きの店千代、とつづく。



反対側には、リリー洋品店、おしゃれサロン美登利、肉の丸正、鮮魚魚高、新鮮野菜フレッシュストア、豆腐や、惣菜や母ちゃん、焼き鳥や… と続く

そんな感じの商店街だ。



生鮮三品(肉魚野菜)は少なくとも三店舗ずつは欲しい。

マツキヨはいらない。代わりに長命堂薬局が頑張ってくれればいい。

マックの代わりには、店幅1メートルの鯛焼き「青葉」が中学生の部活帰りの胃袋を満たし、

所々には自動販売機で電池やチェリオ

崩れかけた反射フィルム付きのエロ本販売機、

薬局と電柱の隙間にはコンドームの販売機も稼働中



アクセントに割烹着に買い物籠のオバサンも配置。

チェーン店でない、ビデオやの前には10円ゲームの機械

肉屋の前ではタイムセールで50円のコロッケが売られ、

靴屋の店先には4本斜めラインのadedisのスニーカーが958円で売られていたい。





そんな商店街、これをパッケージにして誘致する町はどこかにないだろうか?

勿論、ブルーチップもセットである。



オバサンや丸刈り中学生や、道端でソックタッチを塗る女子高生もエキストラで付いてくる。





なんとかマンや、なんとかレンジャーで無理矢理街起こしをしようとする地方都市の商工会議所青年部の方々

昭和駄菓子でレトロタウンを創るのはもう古いです。

次は、生活がそのまま可能な下宿やアパートでの滞在型レトロタウン



『枝豆商店街プロジェクト』コレが当たると思うのですが…




どうです?

素泊まりで一部屋台所付き一週間で三万円だったら(人数関係なし)あなた行ってみたくないですか?

プロデュースしますよ。
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人は、景気をつけたい時、カツ丼を頼む。

これは、勝負パンツと同じような効用を生む。

(カツ丼食べたから大丈夫!)

根拠はないが揺るぎない自信を与えてくれるカツ丼。



大きな仕事の契約の日、カツ丼を食べていけば間違いはない。

これが、親子丼では敵にツケイル隙を与えてしまう。

卵丼は論外。牛丼は日常に過ぎない。

天丼を食べていく男は?

というと、これは失敗率が極めて高いと思われる。



天丼は丼界の王者である。

契約前に、王者を気取る、あまつさえ食べてしまうという心の驕りが大きな墓穴を掘るのである。

謙虚さが足りない。対人配慮が欠損しているのである。

取引先は(こんな人を信用したら、今に騙されるな)と警戒する。

その点、カツ丼は見事だ。

重量感あり、安定感あり、溶き卵でくるんだデザインも、融和と協調を示唆している。

取引先も(ああ、この人とならうまくやっていけそうだ)と感心する。

頑張りますよ!全力で取り組みますよ!という意志表示も明確である。



温厚、誠実、実直、包容力 まるで母の胎内のような居心地それがカツ丼なのである。

刑事ドラマでカツ丼が出て、「おっ母さんは元気か?」と呟く老刑事の台詞が効果を発揮するのは、そのためである。





数年前、とある事件にまきこまれ某警察署にお世話になった。

いわゆる参考人である。容疑者ではないので、お客様扱い。

取調べ室での事情聴取がひと段落し、若い刑事は「じゃあ、1時から再開しますんで、飯食ってきてください」とノタマッタ。

お、お、お おい! カツ丼は出ないのかよ???と聞くと、

「そんなもん出ません」と言う。

そんな~~、それだけが楽しみなんだぞ!頼んでくれなきゃ黙秘するぞ!とまで脅し、

「仕方ないなぁ~ でも自費ですからね」と念を押された。



薄暗い取調べ室、鉄格子の窓、脚の固定された椅子、銀色の卓上ランプ

完璧なシチュエーションの中、お茶を煎れてくれた万年警部補風の老刑事と談笑しながら食べたカツ丼は忘れがたい。





故竹下登氏が総理だった頃、外遊先の某国で現地の滞在をお世話した調理師のAが憤慨しながら部屋に飛び込んできたのを思い出す。

「豆~ 聞いてくれよ!竹下さんの好みとか全部調べてよぉー、材料まで日本から空輸してよー」

「ああ、今日帰ったんだよな 総理」

「おお、そうなんだけどよ 何かお好きなものは?って聞いたら、『カツ丼が食いたい』って言うんだぜ!」

「別にいいじゃん 簡単で」

「だけどよ~ 俺にだってプライドがあんじゃん!だけど作ったよ カツ丼」

「あのひと、そういう人だよ。喜んだんじゃないの?」

「おお、すっげえ喜んだらしくて、直々に呼ばれてさ、封筒渡されて」

「すごいじゃん!チップ?いくらくれたの?」





「NOBORU TAKESHITA って名前入りのボールペン三本・・・。」
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しぶやのぱんつ

テーマ:

目黒の秋刀魚という噺がありますが、いまどきの子供には通じません。




目黒の地形を知らない方には、大人にだって通じないのはどおりでありますが




で、ちっと今風に改作など。















やんごとなき華麗なる一族に生まれたみめ麗しいお嬢様



お嬢様が生まれた日からお仕えする執事の三太遊。飲む打つ買うの三拍子揃った遊び人。



ある日お嬢様、寒さ厳しい早朝に流行りのスケートへと三太遊を供に出かけます。



真央ちゃんなる人気者の真似をして何度もジャンプの練習をするお嬢様



しかしなかなか巧く飛べるものではなく、何度も何度も転んでいるうちに足は傷だらけ、服はビショビショ







これ三太遊、服が濡れた替わりをもて とお嬢様



パンツまでビショビショだが、あいにくと下着の替えまでは用意がない。




慌てる三太遊、いそいで一番近い盛り場の渋谷へと向かう。



ところが朝の八時半、どこの店もやってない。



大事なお嬢様に風邪をひかすわけにはいかないと、意を決した三太遊



登校途中の女子校生に声を掛け、はいてるパンツを譲ってもらう。



おっさん変態だねーと嘲られながらもなんとかブルマ一枚ゲットした。



タクシー飛ばしてリンクに戻ると、寒さに震えたお嬢様が待っていた。







遅いぞ、三太遊



申し訳ございません。近くにパンツを売る店がなく、渋谷までまいっておりました。



渋谷か、行ったことはないが、そこにはあったのか?



ございました。こちらでございます、と袋もなしにむき出しで渡す三太遊。



気が利くな すぐ履けるように出しておいてくれたのか?お、しかもほの暖かいし…



ヤバイと思った三太遊、お嬢様に口止めをします。



お嬢様、お願いでございます。この三太遊が渋谷で買い求めたことは、奥様や旦那さまには口外無用でお願いします。



なぜじゃ?



渋谷は下賤の町、そんなところに出入りしているとあれば、この私が怒られます。







あい、わかった。口外せぬから安心せい。




お、このパンツはなかなか暖かいではないか よいよい 実によいものだな三太遊、ありがとう。



しかし、いささか擦り切れているのお?



それは、つまり、肌ざわりが良いようにと洗いをかけ、職人が手仕事で一枚ずつゴムを延ばしておるのでございます。



おお、そうかそうか、なかなか手の混んだ作なのだな







別の日、日頃の練習の成果を見せようと、やんごとなきご両親をともないリンクにあらわれたお嬢様







いいところを見せようと力みすぎたのか、どうしても転倒してしまう。



びしょぬれになったお嬢様、メイドの江利子に着替えを頼みます。



用意万端整えてあった江利子は、一式ささっと差し出しますが、レースのついたパンツを手に取ったお嬢様、



これはどこで買い求めた?と尋ねます。



銀座のワコールで買ってまいりましたお嬢様、それがなにか?



うむ、いまひとつ暖かくない。



お母さまもいる手前、世知にたけたところを見せようと、一席講釈をぶちます。







よいか江利子、パンツはな、渋谷に限る。それも、多少擦り切れたブルマという高級品が暖かくてよいぞ。



それにな、職人の顔写真もついているのだ。手がこんでおろう。



後学のために覚えておくように。



詳しくは三太遊に聞け。





しぶやのパンツというお噺でございます。

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「誰や?」

テーマ:
桜の花も六分咲、うららかな陽気のもと、自分の過去記事をめくっておりますと、丁度一年前、こんな記事を書いておりました。
時の総理は安倍さんで絡みに麻生さん、まさか一年後には福田総理となり、政権ダッチロールになるとは予測もしていませんでした。もっとも安倍政権の崩壊は就任直後に予想記事を書いておりますので、さがしてみてくんなまし。

皆様お待ちかね、小娘さんの記事はあと数時間でアップされますので、それまでの暇潰しにドウゾ。

……………………………………………………………
この週末、遅ればせながら花見に行って参りました。

桜はあらかた散っていて、八重桜が美しく盛っていたくらいでしたが、例年この「内閣総理大臣主催 桜を見る会」と云う奴は、どうも旬を外して開催されるので致し方ありません。


で、その席には色々な方々が来ておられましたが、久しぶりに安倍さんにお会いすることができました。


連日の多忙にお疲れなのか、いささか精彩を欠いた表情が気になりますが、歴代の方は皆、慢性の過労状態ですから、特別なことではございません。


「おひさしぶし。どうよ最近?」

『どうもこうもねえよ、枝チャン。わかるべ?』

「だよね、分刻みだもんね。」

『来客ばっかだもん。一人帰ったと思ったら、次の客が待ってるしさ。こないだついにキレて、こっそり裏口からエスケープしちゃったよ』


週刊誌が聞いたら、喜んで飛び付くネタですが、私は口が固いので決してしゃべりません。


○月×日 今日も朝から来客の群れ、疲れ切った部屋の主人に声をかけようと、秘書官がノックをいたします。

トントン♪

『誰や?』

「井上でございます」

『どうぞ』

ガチャ

「総理、50分後に外相が来られますが、それまでは御執務になさいますか?」

『うむ。書類も溜まってるし、しばらく一人にしてくれ』

「かしこまりました。外相到着の10分前になりましたら、お声をかけます」


安倍ちゃん、ここではたと考えました。

(毎日毎日、次から次へと… たまにはパチンコでも行きたいなぁ)

次まで一時間近くあることを思い出し、そこでこっそり裏口から抜け出して、警備のチャリを漕ぎ漕ぎ、赤坂見付けのエスパスへ。

気分はすっかり、ローマの休日です。

役付きになってからは普段ほとんどしなかったパチンコですが、面白いほど玉が出て、あっと云う間に二時間経過。



そのころ…


(さてと、そろそろ麻生も来ることだし、声をかけておくか)と秘書は立ち上がり、ドアへ。しかし部屋の中に主人がいないことなど知る由もありません。

主人に代わって部屋にいるのは先週、南米の某国からいただいた、なかなか賢いオウムだけ。



トントン♪

《誰や?》賢いオウムは、連日繰り返される主人の口癖を上手に真似します。

「井上でございます」


『誰や?』

「井上でございます」



『誰や?』

「井上でございます!」



『誰や?』

「井上でございます!!」

『誰や?』

「井上でございますー!!!」


そんな問答を三十分も繰り返しておりますと、ついに哀れ秘書官、酸欠で意識が遠退き廊下に倒れてしまいます。



そんなことになっているとは露ほども知らない安倍ちんは、チャリの籠に山ほどの戦利品を積み、意気揚揚と帰って参りました。

パチンコやで偶然会った外相と一緒に。


今度は表玄関から入ると、誰かが部屋の前で倒れているのに気付きます。



倒れた男に『誰や?』と思わず声をかけますと









部屋の中からオウムが



《イノウエデゴザイマス!!!》
お父さん、俺、所帯を持とうと思うんだ。



え?本当か、それはめでたいな。母さんも随分とそのことでは気を揉んでたしな。で、お相手は誰なんだい?



父さんも知ってる人だよ



知ってる娘さんったって、わからんよ



伊東の美咲さんだよ



え!伊東の美咲さんて、あのフランスのエルメスに勤めてるっていう、あの美咲さんかい?



うん。そう。その美咲さんだ。



… そいつはダメだ。



え?今、なんて?



だから、他の子なら誰だって構いやしないが、伊東の美咲さんだけはダメだ。



だって父さん、いつも彼女のこと誉めてたじゃないか。なのになんだってダメなんですか。



そうよな… 頭ごなしにダメだなんて言われたって、お前も納得できないわな。よし、わかった。説明しよう。

美咲はな…、父さんの実の娘なんだ…





娘?ってことは、兄妹なんですか!



そうだ。

どうしてよりによって、星の数ほどいる女の中から、よりによって自分の妹なんかを…







わかりました。諦めますよ。妹だと知らされて、それでも結婚するとまではさすがに言えないもの。



そうか、わかってくれたか  すまない。



このことは母さんは知ってるんですか?



いや、もちろん知らないよ。


父さん、俺、実はもうひとり、結婚してもいいかな?って思ってるひとがいるんだ。そのひとと所帯を持つよ。


おお、変わり身の早いやつだが、この場合はそれが吉だな。で、そいつは誰だい?



摩耶さんだよ



え! 摩耶さんっていうと、あの小学校で先生やってるっていう、あの摩耶さんかい?



そうですよ。いい娘だ、って父さんも誉めてましたよね。




ダメだ。



な、なんでなんですか!俺が所帯を持とうとすると、なんだって父さんは反対するんです!冗談じゃない。まさか、摩耶さんも兄妹だとか言うんじゃないですよね!


その、まさかだ…。


えー!本当なんですか?ちょっと母さん、母さん!



なんですか?家の中で大きい声だしたりして



これが叫ばずにいられますか。いいですか?母さん。私は所帯を持ちたいから、伊東の美咲さんと結婚させてくれって言ったんです。

そうしたらね、なんて言ったと思います?美咲さんはお前の妹だからやめなさいですよ!

男らしく諦めて、じゃあ、摩耶さんと結婚します、って言ったら、彼女も妹だからやめろって、こんな話がありますか!


まあ… 私というひとがありながら、今日の今日まで騙し続けてきたのね!悔しい…。


いいわ、たかしさん。

母さん、決心しました。

あなた、美咲さんと結婚しなさい。


決心って、母さん、そんな乱暴な、妹なんですよ!彼女は。


かまいやしません。あなたも父さんの子じゃないもの。