Firefox 3.7a1pre を日本語化/eCS2.0に最新JREが移植されない理由 | ArcaOS 5.0 と Silverware のお部屋

ArcaOS 5.0 と Silverware のお部屋

eComStation 2 日本語版や ArcaOS 5.0 英語版など IBM OS/2 界隈の今、シルバーのアンティーク、箱根火山の動向。興味があることを気ままに更新。
なお AdBlock を有効にしていると、ブログが表示されなくなりました。もうやだこのブログ

eComStation 2.0 日本語版&シルバーカトラリーのお部屋-Firefox 3.7 Alpha 日本語化

Build identifier: Mozilla/5.0 (OS/2; U; Warp 4.5; ja; rv:1.9.3a1pre) Gecko/20091101 Minefield/3.7a1pre

気の向くままにふと Firefox 3.7 Alpha1 for OS/2 を日本語化してみたくなった。日本語ランゲージパックはこちらを使わせてもらった。ところで「Mozilla Firefox 非公式ビルド(MOD)スレッド7」によると、GreaseMonkeyが動かないとかDOM Inspectorでノード検索ができないなどの話があるらしい。所詮まだ Alpha1 以前だし不具合なんてイヤだという人は Firefox 3.5.4 を使ってくださいまし(こちらも不具合がないわけじゃないが)。

ちなみに Firefox 英語版を日本語化する方法。Firefox 3.7 Alpha1pre 英語版を使って、JLP(firefox-3.7a1pre.ja.langpack.xpi)をインストールする。インストールが完了するとMinefield を再起動するボタンが現れるが、このボタンを押す前に、Firefox の about:config 画面で 'general.useragent.locale' の値を 'en-US' → 'ja' に変更しておくこと(※ページ末尾に注意書きあり)

でも・・・複数の異なる Firefox の trunk build で同一プロファイルを使いまわしている場合、ビルドの日付に依存しやすい JLP は起動時にエラーを引き起こしやすい大きな要因。うちの環境みたいに、Firefox 3.5.5pre / 3.6 beta1 / 3.7 Alpha1 なんてたくさん入っている場合、日本語化するのは手間以外の何者でもない(ぉ、ぉぃ)(;´Д`)ノ

# OS/2版Firefoxには英語版しかないのだ

ところで10月末にリリースされた Firefox 3.6 Beta 1 では、「JRE 6u10より古いバージョンでのスクリプティング周り全廃など、内部的にいろいろ廃止になってる」そうなので、いまだに Java 1.4 しかない OS/2 環境の、Firefox の最新ナイトリービルド(無論 Firefox 3.7 Alpha1pre for OS/2 のことね)でその辺どうなっているか見てみたら・・・

$eComStation 2.0 日本語版&シルバーカトラリーのお部屋- OS/2 版の Option 画面

見事に「 Java を有効にする」チェックボックスが無くなっていた(笑)

んー。では、eComStation 2.0 に最新版の JRE が提供される[eComStation Bugtracker 0002051 : Develop Java 1.4.2 alternative]見通しがあるかというと、現時点でそういう話は一切ない。というのも昨年6月に書かれたノートによると、

First we need the permission to use the Innowin environment this way. Next we need access to the Innowin sources. Finally, we need developer resources qualified to do the work.

そうだから。

Innowin というのは、Windows版Java を OS/2 環境に移植するために使っていた Innotek 社(VirtualBoxの開発元)のツールなのだが、この会社が サン・マイクロシステムズに2008年2月に買収されたため、それ以降 Innowin のソースにアクセスするのが難しくなったのが、1つ目と2つ目に掲げられた問題。

そして3つ目の問題、eComStation の現状を率直に表していますが、「Javaを移植するには多くの開発者が必要だ」ということ。
これが eComStation 2.0 で最新 JRE の搭載が見送られる大きな理由。

まいちおう eComStation 開発陣の外部では Java 7 OS/2 port project というのがありますが、伝え聞くところによると Java 7 自体の開発自体が迷走しているような感もあるのがなんとも(Java 7はいらない - taro-nishinoの日記)。仕様が固まらないうちは進展がありそうには思えず。念のためjdk7: Java SE 7へのリンクを張っておきましょう。

【12/9 3:00追記】Mensys が ODIN を使って Java の移植にも取り組み始めたそうです(OS2World.com Forum - OS/2 native port of Java 6)。上の方で触れた eComStation Bugtracker 0002051 の方は更新されていないので、eComStation 2.0 のリリースに合わせるかどうかは不明ですが。

ところで、話はまったく変わりますが、冒頭のスクリーンショット(クリックすると拡大できます)は当ブログのアクセス解析のページです(Ameba Blogでは一日一回更新される)。その中で気になるのが訪問者属性なんですが、円グラフで過半数を占める「不明」って何なのでしょうねぇ(笑)。まだ総アクセス者数(UU)がこの二日間で217なので、検索エンジンのロボットが大半を占めるのかなとは思いますが・・・、OS/2でアクセスしても「不明」で括られるのはなんとかならないものか(そりゃ無理でしょ)。

さらに笑えったのは、世間では一般的な Internet Explorer と Safari によるアクセスが合計 12パーセントしかないってこと。だって Firefox って日本ではヲタクしか使わないブラウザでしょ(ドカバキ☆)。

あれま、このブログにキラキラの食器の記事なんて誰も期待してないってこと?ガーンガーン

ま、しつこく書きますけどね。



【11/21 12:20追記】Firefox 3.7a1 の日本語化を目当てにこの記事に来られる方が多いので補足。無用のトラブルを避けるためにも、Firefox がビルドされた日と同じ日付かそれ以降の直近日の JLP を使いましょう。たとえば前述の Firefox 3.7a1pre for OS/2 ならば

Build identifier: Mozilla/5.0 (OS/2; U; Warp 4.5; ja; rv:1.9.3a1pre) Gecko/20091101 Minefield/3.7a1pre

ですから 2009-11-01-04-mozilla-central-l10n にあった JLP を使ったわけですが、現在はこちらが削除されているため、
2009-11-07-03-mozilla-central-l10n に置いてある JLP を使うことができます。検証のために 20091101版の JLP を削除した後(about:configはそのまま)、以下のようにインストールしてみましたが、

$eComStation 2.0 日本語版&シルバーカトラリーのお部屋-JLP20091107

Firefox を再起動後は問題ありませんでした。もちろんその他のプラットフォームの方はもっと新しいビルドをお使いでしょうから、 JLP もそれに合わせて使ってくださいね。(=⌒▽⌒=)

【2010.4/26 8:45追記】Firefox 3.7 Alpha4 pre for OS/2 リリースでちょっと触れたのですが、日本語化ランゲージパッケージ(JLP)は7日間が過ぎると古いものから削除されるため、それより古いナイトリービルド用のものは入手できません。

Index of http://stage.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/nightly/

そのため2010年4月26日現在入手できる最も古い JLP は
Firefox 3.6.5プレリリース向けFirefox 3.7a5プレリリース向けとなります。それより以前のナイトリービルドのものは JLP 単体では入手不能なので、Firefox のバージョンチェックを回避する方法で日本語化するしか手はありません。