私のブログを読んでくださった方から、こんな質問を受けたので記事にしてみたいと思います。('-^*)/
「ある番組で、”ゴミは分別しても結局一緒に燃やされるから意味が無い”と言っていたのですが、本当ですか?」
答えに少し悩んだのですが、私は「どちらとも言えない」と思います。
ちょっと曖昧で腑に落ちないでしょうが、これは個人の意識的な問題もあるからです。
昔、日本の焼却炉では、燃えるゴミも燃えないゴミも一緒に焼却されていました。
それが、ダイオキシンの発生が問題になり、可燃と不燃などの分別をするようになりました。
ここのポイントは、当時の焼却炉の温度が低く、十分なダイオキシン対策が出来ていなかったというところです。
平成14年に入り、焼却炉の処理温度が高くなり、排出されたダイオキシンを冷却処理できるようになりました。
これにより、ダイオキシンの排出量は、「ごく微量~0」という数字になったのです。
なので、プラスチックゴミを一緒に燃やしても問題は無くなった、といえます。
日本がプラスチックゴミを一緒に燃やすように考えたのは、埋立地の問題からです。
過去のまま、プラスチックゴミを埋め立てに回してしまうと、30年後には埋立地が満杯になってしまい、ゴミを処理することが出来なくなります。
プラスチックを可燃にまわすことで、20年分の余裕が出来るのだそうです。
では、分別は無意味ということなのか?
ここまでを考えると、「分別は無意味」となってしまうかもしれません。
実際、可燃ごみとプラスチックゴミを分けて回収している地域は、「焼却炉の温度がまだ低い」というところもありますが、「一緒に回収するとゴミ集積所があふれてしまい、回収しづらくなる」というようなこともあるからだそうです。
しかし、それだけが重要ではありません。
まだ問題は残っているのです。
例えば、埋立地。
プラスチックゴミを可燃にまわすことで、その寿命は20年延びますが、それでも使えなくなる日が必ず来ます。
焼却炉の熱が高温になったことで、CO2の排出も大幅に増えてしまいました。
CO2の排出が増えれば、その分だけ温暖化に加担してしまいます。
つまり、ゴミは分別するかどうかを問題という以上に、ゴミ自体を減らさなければならないということが重要なのです。
ここで、分別によるリサイクルが今大きな話題になっています。
受け皿トレーやペットボトル・牛乳パック・割り箸など、様々なところで回収されています。
これらは「資源を無駄にしない」といった観点からも、重要なものだと思います。
しかし、逆に”リサイクルだけではゴミは減っていないこと”、”リサイクルを行うこと自体もかなりのエネルギーが必要になってくること”も問題になっています。
リサイクルにより排出されるCO2もゼロではありません。
ただ、「何でもリサイクルすれば良い」という考えだけでは、まだ環境問題の奥までは届いていないのです。
重要なのは、「ゴミ自体を減らす」ということなのです。
そこで、私達の意識的な問題になってきます。
分別が必要無いからと言って、何でも同じゴミ箱に捨てているのでは、「ゴミ」への感心が薄れてしまうことも考えられます。
分別することにより、「ゴミ」を考えることが出来るのではないかという意見もあり、その観点から、いまだ分別を勧めている自治体もあります。
「ゴミ」と向き合うことにより、”それ自体を減らそう”と努力することが出来るのではないでしょうか?
みなさんが正しい知識を持ち、環境も考えられた上で、ゴミを一緒に出すのであれば、可燃とプラスチックの分別はしなくても良いのかもしれません。
マイ箸 も洗い箸も、その点では多くのゴミを減らすきっかけになっていますね。
このような運動が広がることも、ゴミ問題の解決へ役立っていると思います。
今、捨てようとしているもので、まだ使える方法はありませんか?
もう一度、命を吹き込んであげることは出来ませんか?
ゴミ箱に捨てる時、一度ちょっと考えてみませんか・・・?('-^*)/
この記事の続きも、是非ご覧頂けると嬉しいです☆
■身近なところから出来る、ゴミ削減大作戦!
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